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元伝説のゴブリン王、勇者になる  作者: サボテン。
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勇者誕生

初めまして、サボテンです。

初めて小説を書いてみました。

是非是非皆様読んでいってください!

感想も待ってます!

また、至らぬ点等ありましたらご指摘宜しくお願いします!

この醜い姿にはもう慣れた。

散々喰らい尽くした人間の身体とゆうのは最初は抵抗はあったが、「慣れ」とゆうものだろう。


なに、ゴブリン界隈では伝説を幾度となく作り、魔界でゴブリン独立運動をやり、「基本的ゴブリン権の尊重」を魔王に認めさせ「ゴブリン合衆国」を作った私だ。

元ゴブリンの長としてこのくらいの適応力は持ち合わせないとな。


さて、この身体になり7年は経った。


何度も元のゴブリンの姿に戻る様努力はしたのだが、どうも今の私の力では遠く及ばないようだ。


力を蓄えるために森にこもって魔力を溜めようとも、人間の身体では自然の魔力を吸収することは難しい。それにこの森は魔界から遠く離れているらしく、そもそも森にあまり魔力が行き渡っていないのが問題といったところか。


だが進展はあった、前世の技を幾つか発現させることに成功したのだ。それも今は人間が撃つことは不可能と言われる技を発現させることに挑戦しているが、おそらく成功するだろう。なぜかは分からないが、自信があるのだ。


それと大事なことをもう一つ、先程さりげなく「前世」と言ったが、私は恐らく一度死んだ。

恐らくとゆうのは、この姿になる最後の瞬間が思い出せないのだ。だが私にも意地とゆうものがある

私が死んだとすればそれは紛れもなく裏切り者の仕業だろう。


ただこの私を殺すとなると相当な修練を積んだ最強クラスの、それも魔王ぐらいじゃなければの私を殺すことなんて出来るはずがない。


復讐を企てようとも、貧弱な人間の体では難しい。

私の一番最初に試した初級中の初級である、「第一次魔法」の炎属性であるただの「ファイア」を放ったところ、私の人間として六年間生まれ育った故郷である村が全焼、死傷者はチリも残らず消え失せた。

どうやら人間は訓練をしなければ魔法の耐性は無いに等しいらしい。


「レイナ!こんなところにいたのか!」

騒がしい、赤い髪に赤い瞳、それにウザったらしいほどに絡んでくるこいつは「ラスト」だ。村が魔物に襲われて唯一の生き残りとゆう建前で王都の孤児院に連れて行かれたが、たまたま目があったこいつに引き取られた。


ラストの家は王都の中でも名門の貴族で、名を「ハング」家だ。

ちなみに私はレイナと呼ばれている。

以前一緒に住んでいた女に付けられて今もそれに縛られている。


そうゆうわけで、今の私は「レイナ・ハング」だ。

私は絶対に復讐を果たす。相手が魔王だろうが関係ない、魔物は皆殺しだ。


「おいレイナ!聞いてんのか!お前一体何やらかしたんだよ!」

うるさいなこいつ。一体何なのだ。

仕方ない、少しからかってやるか。


「どうしたラスト、また告白か?」

こう言うといつもこいつは赤くなる。

ただ、今回は凛とした瞳で見つめながら、続けた

「国王からお前に直々に呼び出しがあったって・・・父様が・・・」

ふむ、人間とは意外にも勘のいいものなのか?

私が魔物と見抜いているのか、若しくはハング家に何か問題があり私を隔離してハング家を処分するのか。

どちらにせよ血をみることになるが、慣れたことだ。


「分かったよラスト、但しお前も一緒だ」

ラストを同伴させることの理由は、ハング家に問題がある可能性が高いからだ。

とは言っても、私はハング家に対して不信感を覚えたりしたことはない。

だがそれ以上に私が魔物だと疑われることはありえない。

何故ならば「可愛い」からだ。この人間界では「可愛い」は正義とされているらしい。

さらに魔物は「醜い」もので、「可愛い」とは正反対とも言えるだろう。

それに村を全焼させてしまって引き取ってもらった所だ。

守れるものなら守ってやりたい。


ラストは、意外にもすんなりついてきた。

道中いつものような他愛のない話もしていつものようにラストは顔を赤くしていた。

一緒にいて一年も経つのに慣れないとは人間とは適応力の低い生き物だ。


「入れ」

体感にして1時間は経ち、私達は玉座の間ーの前にいた。


「これから先は、君一人で入ってもらう。ラスト・ハング君は控え室で待機を」

まぁ、そうなるか。

念のためにラストには追跡魔法と監視魔法をかけてあるから大丈夫だろう。

勿論あいつには内緒で。


扉が開く。ゴブリンの長であり王であったあの時の感情を思い出す。

豪華な装飾に大層な自画像。傍には美女を従え端は兵士で固める。

私もこんな風に見えていたのかと思うとあの頃に戻りたいと思ってしまう。


重々しい雰囲気のある見た目は30歳程の若人に見えるが、実年齢は相当なものだろう。

その王が口を開く。それも突拍子もない事を言った。

この一言は、私も想像はしていなかった。


「レイナ・ハング、其方を第99代目勇者に任命する。」

流石の私も目を丸くした。

確かに前世の私は強かった。

ドラゴンや精霊など足元にも及ばぬほどに。

だが、ゴブリンだ。

いくら強かろうが、人間の子供に醜いと蔑まれ、魔物たちの間でも不潔だの劣等種だの迫害を受けた

あのただの小鬼のうちの一つに過ぎない私が、今こうして魔王を倒す為の人間に選ばれたのだ。

口角が上がる。

気持ちが高揚する。

あのふざけた奴らを合法的に殺せるのだ。

しかもあいつらの見下す人間の姿で。

こんな素晴らしいことがあるだろうか?

否、これ以上の喜びを手にすることはないだろう。



私は、今日から勇者だ。






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