さっさと転生
【自宅】
我「はぁ・・隣の席のバンビたん(前田さん)に今日も話しかける事が出来なかったのぉ〜。ハアァ・・我も異世界転生とかしてモテたりしたいですな。アニメの世界で暮らしていけたら・・。あぁクソモテてぇ〜」
おかあさん「まぁくん!!!お風呂!!!(テーブルに立ち天井を殴りつけながら)
ドォン ドォン ドォン ドォン
我「うるさいなもう」(おもむろに立ち上がりスタスタと部屋から出ながら)
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靴下「お前・・マジでやっと風呂入んのかよ」
Tシャツ「いや本当に」
パンティ「いや本当にね。」
靴下「いや分かるけど俺も役割的には相当キツイと思うぞ・・」
パンティ「辛いのはみんな一緒だ・・」
ブラジャー「いや辛いのは私。女性につけてもらって終わりたかったのに・・何考えてんのこの豚は」
Tシャツ「まぁそれはドンマイですよねw」
靴下「早くバトンタッチしてほしいわ・・表面テッカテカでヒィィ階段!!!!!」
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我「ニモ」(軽快に階段を踏み外し巨体を活かしながら転げ落ち)
我(ここから先は覚えてない。気づいたら真っ白な広い部屋に立ってたんだ。)
【審判の部屋】
突如青い閃光が走り、目の前に1人の少女が現れる。
我「ぇ⁇ω⁇」(訳:え?ん?)
謎の少女「人生、お疲れ様でした。17年間の短い期間、どうでしたか?」
我「ぃゃ・・ぁの。」(訳:いや・・突然すみません。可愛いです)
謎の少女「まぁ冥界辞典を見ると貴方、相当な恥ずかしがり屋だったみたいなので以降はテレパシーで会話をしましょうか。」
我「ω。」(ん)
※心の会話です。
謎の少女「私は冥界の案内人、チョコです。」
我「ふあぁぁ・・テレパシー凄いですねぇコレ!これなら話せますよ!チョコたん・・いいね!チョコたんいいね!可愛い!かわゆすだ。さてと・・・まず我は"命"を落とした・・。そういう解釈でよいのか?w」(最高の真顔で汗をかいて少女を見つめながら)
チョコ「うん、そうですね。倉木 勝 さん。本来ならここで成仏するか転生するかを審判するんですけどね、死の直前に異世界転生したいとかモゴモゴ言ってましたよね?」
我「したいです。でも僕本当に死んじゃったんですか・・?」
チョコ「そうですよね・・。しかしこれは運命ですし、時間をゆっくりかけて落ち着いてください。靴下テッカテカで滑ったんですから」
我「あ、靴下テッカテカで階段滑って転げ落ちたんですね・・・でもせめてお母さんに有難うって伝えたかったな」(真顔で変わらぬ姿勢で静寂の中少女を見つめながら)
チョコ「まぁ前向きに進みましょう!チョコもお手伝いしちゃうんだから!とりあえず死に際に言ってた異世界転生の件、やってみる??」
我「それはもう絶対お願いしてもいいでふか!?可能ならこうしたテレパシーの会話が出来て、ブサメンがイケメンに見えるような世界があったら神なんですけどねぇ。」(ピクリとも動かず少女を見つめながら)
チョコ「ちょうど、私の担当の星の1つの大きな国が深刻な男性不足でね。魔王が自分より強い者が現れるのを恐れて男性が生まれない強力な呪いをかけて、凄まじい人口減少に悩まされてるのよ。男性歓迎なんだけど、魔王討伐が使命ってわけ!それに魔力を扱う星だからテレパシー可能よ。」
我「 許 可 す る ぅ ! ! 合格ですね、そこに行くことにしたゾ!!!盛り上げちゃいましょう!!(ピクリとも唇を動かさずに真顔で少女を見つめながら)
チョコ「んじゃー契約成立ね!ゴタゴタ抜かす前に行ってこい!よろピコ」(満面の笑みで走ると濡れる人に凄まじい閃光をぶつけ、辺りが白一色になり)