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第八話 オルセルシア王国建国期5

このオルセルシア王国は随分と変わった。

人口も1000万人になり、人々の戦闘技術も格段に上がり、この過酷な不可侵領域に囲まれたオルセルシア王国で人々は安全を自分達の手で勝ち得て、さらに領土を広げるまで至っていた。


「建国当初より、まさかこれほど国土が拡大するとはほんとに驚いたぜ。なあアルセス?」


「そうだねー、まあこれが本来の国の形だよ」


グライスの言う通り、今のオルセルシア王国の国土は7倍になった。具体的な大きさを言うなら地球の表面積の2倍ほどである。

ちなみにこのアウログランディアのある星は、地球よりも直径が10倍ありなおかつ質量も数十倍ある。(魔力という粒子の力によってこの大きさでもハビタブルゾーンに存在している。それに恒星が3つあるのも関係している)この広大な領土のほとんどが、未開の地のための領土としていいのか不明だが国境の外側よりもはるかに安全な土地にしているのでオルセルシア王国の領土になっている。


「いや〜ほんと頑張ったよなー俺たち」


「ああ、まあほとんどアルセスの暴走のせいだがなぁ」


「え、俺のおかげなの?さすが俺やな。はっはっは」


「調子に乗るな!この馬鹿!」


レオンの言葉にグライスが付け加え、俺が言った言葉にレオンが突っ込む。

そこには昔と変わらない関係があった。


「さてと、まで安心できないぞ。やっと安定したとこなんだからなこの国は、これからが一番大事だ!」


グライスの言葉に、俺たちは全員力強く頷くのであった。



オルセルシアの広大な領土を円滑に統治する機構として優秀な者を貴族にしてその貴族に統治するようにしたのだが、国土が広すぎて末端の貴族の領地がそこらの小国よりもでかいことになってしまっている。

まあ、優秀だからとアルセス達は任せたのだが、貴族になったものは皆が同じことを思っていた。


「「こんなの、過労死するわ!」」


この共通認識によって貴族たちの繋がりが強固になり、貴族の当主は非常につらい仕事という認識が広まったのだ。

これにより、ほとんどの貴族の当主の座を兄弟間で譲り合うという他の国の貴族とは真逆の問題が生じてアルセス達やその部下となった者たちの頭をおおいに悩ませることになるのだが、それはまたのお話。






次から現代に戻ります

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