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第五話 オルセルシア王国建国期2

まあ、そんなこんなでオルセルシア王国ができたわけだ。この話をしてすぐに最初の住人となる人達(容姿が美しくかつ優秀で性格もいい人たち)を選んで、不可侵領域に行って戦って村を作って、計画よりも遅くなったけど300年かけて、生存領域(ぜいぞんりょういき)を広げていったのである。


ついでに勇者パーティのメンバーは、1人加えて5人となった。



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神歴601年


「……とりあえず、多くの人が住めるだけの安全性と土地は確保できたわけだが……」


そう、やっと()()()()()ができたのだ。


「なあ、国民どうやって増やすんだよ?まあ、増やすって言い方なんかおかしい気がするけど、ほんとどうするんだよ?」


「……とりあえず、いろんな場所からいろんな人種いろんな人達を連れてくるしかないよな……」


一応計画には、様々な人種が住む国にするつもりだから様々なそれこそ世界中の人を連れてくるというのは、計画の中にあったのだが、それには重大な問題があるのだ。


「どうやって、この地に人を連れてくるかだな」


そう、問題はどの方法で様々な人種かつ美しく優秀な人達を、連れてくるかだ。


方法としては、3つほどある。


1つ目の方法は、話し合いである。話し合いをしてここに連れてくることだ。この方法の問題は、たくさんの人を連れてくることができないとこだ。

なぜなら、あくまで相手の意思でしか連れてこれないため、相手が拒絶したらそれで終わってしまうからだ。


2つ目の方法は、洗脳である。洗脳してここに来るようにする方法だ。この方法だとたくさんの人を、少ない時間で連れてこれるという利点がある。

しかし、この方法にも問題があるのだ。それは、洗脳が解けた時に、反乱が起きる可能性があることだ。そのため、定期的に洗脳を掛け直す必要があるのだが、非常にめんどくさいのである。


3つ目の方法は、拉致である。無理やりに連れてきてくることだ。この方法は、非常に人としてやりたくないのである。だが、とても有効な方法でもあるのだ。たくさんの人を、少ない時間で連れてこれるし、洗脳のように余計なことをしなくても良くなるのだ。


まあ、以上3つの方法があるのだが……


「やっぱり俺としては、拉致してくる方が手っ取り早くていいだろ」


「いや、ここは話し合いだな」


「洗脳が一番効率がいいですよ」


「……これ…どうしますか?アルセスさん……」


こう言っているのは、順番にグライス、レオン、シルセ、そして新しく仲間になったノールスだ。

彼は、俺らの仲間になれるほどの才能を持っていたし、ノールスは、まあ複雑な事情があるやつなので、俺たちの仲間になったのだ。


「しかったないな。こうなったらジャンケンで決めるか!」


こういう時こそジャンケンだ。ジャンケンはもともと日本で生まれた、拳遊びである。日本の明治ごろに生まれたもので、様々な説があるが、基本的には日本の雑誌や漫画などで広まってジャンケンが、浸透して今にいたるそうだ。


「なんだよ、そのじゃ、じゃんきゃん?ていうやつは?」


「ははは、ジャンケンな、グライス、ジャンケン。どうわかったか?ジャンケンだよ?はは」


「うざい。早く説明しろ!」


まあ、当然ここは異世界、日本ではないので知らないのは当たり前だ。


「まあ簡単に説明すると、手の形を3通りに出して勝ち負けをものだよ。こぶしを出すのを“グー”人差し指と中指の2本を出すのを“チョキ”手を広げて出すのを“パー”の3つを出し合って、勝敗を決めるんだ。

細かい説明をすると、


1.グーはチョキに勝って、パーに負ける (※石は、はさみを刃こぼれされ、紙は石を包んで角を無くす)

2.チョキはパーに勝って、グーに負ける (※はさみは、紙を切ることが出来るが石には刃こぼれされる)

3.パーはグーに勝って、チョキに負ける (※紙は、石を包んで角を無くせるが、はさみで切られてしまう)

4.2人での対戦時、自分・相手共に同じ場合は”あいこ”として再勝負

5.3人以上の対戦では、全員が違う物を出したら”あいこ”として再勝負こんな感じだ」


凄まじくしっかりした説明だったな、うん


「すまん、早口すぎてわからん」


「はあ〜グライス以外は、わかったか?」


「俺は、問題ないぞ。このジャンケンはいいものだな」


「自分も問題ないです」


「は、はい、大丈夫です」


「じゃあ、問題ないなやるぞ!」


「だから、わからんって、言ってるだろ!話聞けアルセスゥウウウウウ!」


こうして、異世界初のジャンケンがおこなわれたのであった。1人のルールのわかってない奴も合わせて……



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