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第四話 レッツキャラメイク② ステータスと装備の話


「それじゃあ、この処置で決定します。次は初期パラメーターの設定と初期装備なんですが……これも調整が必要ですね。GMとの調整をしながらになりますが、ご了承ください」

「おう、もうなんでも来い」


 ここまででも破格の恩恵をいただいてるはずだが、まだあるのか。


「パラメーターは、純粋な力の強さを示すStr(ストリングス)、力を出し続ける持久力を示すKep(キープ)、物理攻撃に対する防御力を示すDef(ディフェンス)、魔法による攻撃力を示すMag(マジック)、魔法攻撃や状態異常に抵抗力を示すRes(レジスタンス)、移動の素早さを示すSpe(スピード)の項目に分かれています。今回はこれらに初期ポイントを振り分けてもらいます」

「つまり、レベル1状態でのステータスだな」

「普通のプレイヤーは持ち点120点の中から割り振るのですが、貴方は武器による能力上昇がないので、武器によって上昇することの多いStrにはプラスで15点を加算します」

「はいはい、了解」


ポイント:120

Str:15

Kep:0

Def:0

Mag:0

Res:0

Spe:0


 まぁ、プレイスタイルは武器が『素手』な時点で決まってるようなものだろう。

 ズバリ、相手の懐に潜り込んでボコボコにする!

 このために必要なのは、筋力はもちろん持久力とスピード、あとは防御力が少々か。魔法攻撃力はいらないな。変に保険をかけると器用貧乏になりかねない。

 と、いうわけで俺の初期ステータスはこうなった。


ポイント:0

Str:55

Kep:30

Def:10

Mag:0

Res:10

Spe:30


 うむ、なかなか分かりやすくていいじゃないか。


「ステータスはそれでよろしいですか?」

「あぁ、大丈夫だ」

「では、次は初期装備ですね。本来なら初期装備として武器を選択できるのですが、貴方の場合はそれを飛ばします」

「まぁ、そもそも武器は装備できないしな」

「ですが、代わりにこれを差し上げましょう」


 学級委員長は腕についてた金色のブレスレットを外して、俺に渡してきた。


「アイテムの詳細は目を凝らせば見えるはずです」

「なるほど、ムムム……」


アイテム:アルトラのブレスレット

装備(装飾)

ナビゲーションキャラクターであるアルトラが着けていブレスレット。

これを装備しているといつでもアルトラと通信ができる。


「えっと、君はアルトラって言うの?」

「あ、そっちに反応しますか。はい、私はアルトラです。貴方はなにかとイレギュラーが多いので“万が一”を想定して、私、つまりゲームの運営側とこまめに連絡を取ることができるようにしておきましょう」

「なるほど、ゲームバランスとか不具合とかがあったとき用か」

「その通りです。次はその他の装備を揃えていきましょうか」


 この「Various Weapon」の特色の1つは装備アイテムの多様性だ。性能は同じでも意匠の異なる装備が多数用意されている。

 このキャラメイクの段階では、基本的な性能がほとんど同じ防具やアクセサリーの中から好きなものを選べるらしい。

 ……さて、どうしようか。ソロプレイなら見た目にはあまりこだわらなくてもいいんだが、今回は水杓梢と一緒に行動しなければならないからなぁ。

 まぁ、無難でいこう。

 と、言うことでこんな感じ。



装備(頭部):深緑(しんりょく)の眼鏡

Def+1

装備(胴):カッターシャツ(白)

Res+1

装備(上):スーツ/ジャケット(黒)

Def+1

装備(装飾):ネクタイ(紺)

Res+1

装備(装飾):錨マークのタイピン(金/紺)

Str+1 Spe+1

装備(手):指貫グローブ(黒)

Str+2

装備(下):スーツ/スラックス(黒)

Def+1

装備(靴):革靴(黒)

Spe+2


 肩の回しやすさを考えてジャケットの前は開けているが、どっからどう見ても普通のスーツだ。

 うむ、ファンタジー世界においては完全に浮くような格好だが、これはこれで目立って楽しいのではなかろうか。特にアクセサリーのタイピンは、金色ベースのタイピンの先端に六角形の紺色の部分があり、そこに金色で錨が描かれてるというデザインに惹かれた、お気に入りのアイテムだ。


「防具も決まったようですね。これでキャラメイクは終了となりますが、なにかやり直したい部分はありますか?」

「いや、これでいい。そろそろ梢後輩もキャラメイク終わってる頃だろうしな」

「分かりました。それでは最終確認とゲームスタートの承諾を兼ねて、このパネルに貴方のハンドルネームを記入してください」

「俺の名前は(ヤシロ)だ。あいにく本名と同じだが、俺は俺としてこのゲームと付き合ってやるぜ」

「了解しました。それではプレイヤー:社。ゲーム開始と同時に『スキルブック』が解放され、そこから五つまでスキルを選ぶことができます。貴方の場合、この選択が非常に大きな意味を持ちますので、慎重に決めてくださいね。どうか、武運を!」


 こうして俺は、俺の拳だけを頼りにゲームを始めることになった。

ハンドルネーム:ヤシロ


装備

装備(頭部):深緑(しんりょく)の眼鏡

Def+1

装備(胴):カッターシャツ(白)

Res+1

装備(上):スーツ/ジャケット(黒)

Def+1

装備(装飾):ネクタイ(紺)

Res+1

装備(装飾):錨マークのタイピン(金/紺)

Spe+1

装備(手):指貫グローブ(黒)

Str+1 Kep+1

装備(装飾): アルトラのブレスレット

アルトラと話せる。

装備(下):スーツ/スラックス(黒)

Def+1

装備(靴):革靴(黒)

Spe+2


ステータス()内は装備による加算。

Str:55(+1)

Kep:30(+1)

Def:10(+3)

Mag:0

Res:10(+2)

Spe:30(+3)


武器:素手

スキル:

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