ホントウノ
閻魔の部屋に案内された。
部屋の中には獣の像や、見たことのない模様で描かれた家具が並べられている。
「早速なんだが、君の父親に頼まれたことを話そう」
「ええ」
「君のことを心配していた彼は私に君のことを頼んだ。閻魔の日記には君が死ぬときのことが書かれていたのでツノを向かわせ待機させていた。君には才能がある。ただそれを咲かすには君の一生ではとても賄いきれない100年とか200年の話ではない1万年以上の時が流れてやっと習得できるような才能だ。現世では才能がないのと同じだが。」
「ふーん。それで?」
「って軽いねキミ?そこで彼は死んで君の才能を咲かせるために奮闘していたわけさ。」
「クソ親父め――案外いい奴じゃねぇか・・・この野郎」
「ここ地獄では年齢が増えていくことはないそして君が死ぬ前に戻せば不慮の事故から奇跡の復活最強能力者の完成だ」
「ええ・・・それってずるくないかなんか楽して強くなるみたいで?」
「楽・・・?ハハ、そんなこと言ってられるのも今のうちだけさ、時間の概念もない、体の疲れもない、ただ痛みと苦しみが君を襲う寝る必要もないからずっと動きっぱなし、普通の精神ならいつくるってもおかしくないだろうね。」
「・・・・・・」
「それでもやれるかい?断ることは死を意味するけどね」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「やってやる!!!そう決めてきた、あらゆる苦痛は味わった。あの場所に最強の存在として君臨してやる、金を無駄遣いして俺を苦しめた馬鹿どもを駆逐してやる」
「いい答えだ!」