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虹の花婿  作者: ドライフラワー
第1章 前世からの約束
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現実と夢

白昼、人気のない林の中でナイトは一人、転寝をしていた。

ここのところ、不眠が続いていた。

その原因はアルトの屋敷に足を運んだことから端を発した。








アルトの家は名家というだけあって立派な門構えをしていた。

水流をあしらった凝った柱の彫刻など美を極めんとうする心意気が見えた。

出迎えの数も相当なものだった。

馬車から玄関までの長い道のりを途切れることなく人が並んで立つ。


「ようこそおいで下さいました!ナイト王子殿下!!」


アルトの父であるオーウェル伯が満面な笑みと力強い握手でナイトを迎えてくれた。


「オーウェル伯、招待に感謝するぞ。丁度城の外へ出たいと思っていたところだったからな」

「それはそれは我ながら良いタイミングでしたな。今夜は楽しんでいってくださいませ、ナイト殿下!」


オーウェル伯は握手したナイトの手離さず、引っ張るようにして屋敷内に入っていく。


この時にナイトは気付くべきだった、と今になって悔やむ。

予測できたはずだった。

ただ開放感からそのことをうっかり忘れてしまったのだ。


「ようこそ、おいで下さいました、ナイト殿下」


宴会の間に案内されたナイトを出迎えたのはオーウェル伯婦人を始めとする美しい貴婦人達。

皆、ナイトを見て恥じらいの表情を浮かべながら会釈する。

よくある光景だった。

しかし、なぜか貴婦人達の表情がこの時ばかりは強く印象に残った。

水の国、名品の赤ワインが行き渡ると、オーウェル伯が杯を高く掲げた。


「さあ、我がオーウェル家の繁栄と栄光ある我が国の第一王子を称えて乾杯!」


ナイトと側近4人はワインを一口飲んで辺りを見回す。

普通ならここで談笑が始まり出すのだが、オーウェル家の人々は皆一様にワインを一気に飲み干していた。

ワインを飲み干す喉の音が聞こえるほど静寂に包まれた。

妙な雰囲気にナイト達は嫌な予感を覚えたが、遅かった。

空のグラスが叩きつけられるようにテーブルに置かれた。

そして、射るような視線がナイト一人に注がれる。

貴婦人達までもが戦場に立った武将のような目をしてナイトの元へ一目散にやってくる。


「初めましてナイト殿下!お逢いできて光栄ですわ!お噂通り素敵な方ですわ!」


一番乗りの貴婦人がナイトの手を取って自分の胸に押し付けた。


ブシュ!


「リュック⁉」


鼻血を出して倒れたリュックをルビが受け止める。

貴婦人達は一様に巨乳で、その豊満な胸を強調しようと胸の大きく開いたドレスを着ていた。


「アルト、これは…?」


獣のような女達に囲まれたナイトを見てシリウスが聞いた。


「どうやら我が父は王子に身内を娶って頂きたいようだな」


アルトは普通に応えた。

ナイトの背筋を冷たい汗が流れ出した。


「ナイト殿下、お一ついかがですか!?」

「チーズ、おいしですわ!」

「いいえ、ウィンナーの方が絶対おいしいですわ!」


3人が給仕から皿をもぎ取ってナイトに前菜を勧めてきた。


「まあ、お酒が入ってませんわ!」

「わたくしがお注ぎしますわ!」

「いいえ、わたくしよ!」


女達が競ってナイトのグラスにワインを注ごうとする。

まだ並々と残っているのにワインを注がれた。

ワインが盛大に零れた。

ナイトの服が濡れた。


一瞬静まり返り、唾を飲み込む音が聞こえた。


「大変だわ!!!!!!!!!」

「せっかくの召し物が台無し!!!!!!」

「着替えを!!!着替えをしなくちゃいけませんわね!!!!!」


女達は血走った眼をナイトに向けた。


「い、いいいいい、自分でするから…」


ガタガタと歯を震わせながらナイトは遠慮したが、


「遠慮なさらずに……」

「そう、わたくし達がしでかしたことですから!!!!!」

「お手伝いさせてください!!!!!!」

「いえ、お仕置きでも構いませんわ!!!!!」


そう叫びながらナイトを包囲した女達は一斉に飛びかかった。

もみくちゃにされ、ナイトの服が宙に放り投げだされる。


「王子!!!?」


シリウスが助けに入るも、ナイト同様に服が宙を舞う。


「アルト!どうにかしろ!」


堪らずルビがアルトに身内の制止を求めたが、


「そう言われてもだな、身内の者に手は上げられん」

「それでも王子の臣下か!?」


ルビに怒鳴られたアルトしばらく忠誠と肉親への情との間で揺れていたが、ついに覚悟を決めたようで、自らの父であるオーウェル伯の元へ足を向けた。


「正妃の座を掴み取るのだ!!!」


オーウェル伯は他の親族達と共に身内の女性達の奮闘を応援していた。


「父上…」

「アルト、お前のお蔭で我が一族から正妃を輩出できる!」

「いや、それは無理かと…」

「何を言う、ナイト殿下は陥落寸前だぞ」


権力に目がくらんでいるせいで正論が通らなかった。

アルトは仕方ないと言わんばかりに、深いため息を一つ吐いた。


「父上達も陥落してきてください」


そう言うとアルトはオーウェル伯と、他2名の首根っこをつかみ、凶暴化した女達の中に次々と投げ入れた。

あっという間にオーウェル伯達の服が巻き上げられる。


「助かった…」


程なくしてシリウスがナイトと共に出てきた。

二人ともパンツ一丁というあられもない姿だった。


「なあ、あれやばくないか?」


見境のなくなった女達にルビが恐怖していた。


「過ちは悔いるべきだろうな」


アルトはそっけなく答えて、ナイトとシリウスにマントを渡した。

そして、自ら馬車を用意した、

馬車に乗り込んだ時、ナイトは涙目になっていた。

王城に戻ったナイトはすぐさま布団の中に潜り込んだ。


しかし、悪夢は続いた。

次はリュックの家から招待が来た。

リュックの家もアルトと同じくらいの名家だ。

オーウェル邸での悪夢が過ぎったが、断るわけにはいかなかった。

それはオーウェル邸に行ってしまったからだ。

同じくらいの地位の貴族となれば、対抗しての招待なのだ。

ナイトはしぶしぶ出かけて行った。

結果はオーウェル邸とほぼ同じだった。

違うところと言えば、リュックの家では酒攻めにあった。

シリウス、ルビが体を張ったが陥落。

リュックが2人の介抱にあたった。

ナイトも相当酔いが回っていたが、アルトのお蔭で助かった。

始めは断っていたのだが、シリウスとルビが倒れたので断れなくなってしまったのだ。

アルトが飲んだ酒はたった一口だった。


「おい、女達、俺の傍に来い!」


アルトの突然の豹変にリュックの身内は仰天した。

あまりの迫力にナイトではなくアルトをもてなし始めた。

ナイトもアルトの豹変で酔いが一気に吹き飛んだ。

あんなに冷静沈着な男がたった一口の酒でやくざに豹変してしまったのだから、無理もない。

シリウスとルビも同僚の豹変に気付いたのか目を覚ました。

そして、2人ががアルトを連れだすような形で帰ることになった。


「すいません、王子…」


帰るとき、ナイトに肩を貸していたリュックがすまなそうに謝ってきた。


「皆、考えるところは一緒ということか…」


相次いだ側近の親族の招待に凝り、ナイトは外出を控えた。

何件か招待があったが、仮病を使って辞退した。

1週間ぐらいこもっていれば大丈夫。

そのころには父王との話もついて、領地に戻っているだろうとナイトは思っていた。


ところが…


仮病を使い始めて3日目の晩。

ナイトは食事を済ませて、読書をしていた。

側近達も下がらせ、1人で過ごしていた。


「そろそろ寝るか…」


月が天中に差し掛かったころ、ようやくベッドに入った。

寝つきはいい方ですぐに夢の中へ旅立った。

それから1時間ぐらいは静かだった。


キィー


部屋のドアが開いた。

黒い人影が2つ、ナイトの寝室に入り込む。

抜き足、差し足、つたない足取りでナイトが眠るベッドに近づいてくる。

ベッドに何者かが触れた時、ナイトは目を覚ました。


『賊か…』


侵入者に気付いたナイトは寝たふりをしたまま寝返りを打つ。

すると侵入者は驚いてベッド脇に身を潜めた。

暗くてよくわからないが、2人とも女のようだった。

影を見ると、1人は大柄、もう1人はほっそりとしていた。


『素人だな…』


何度か命を狙われたことがあるナイトはそう思った。

女2人なら、側近達が来る前に1人で片付けられる。

ナイトは賊の隙を伺う。

身を潜めていた女2人がナイトが起きないことを確認して身を起こした。

大柄な女がナイトの様子を再確認し、ほっそりした女に語り掛ける。


「大丈夫でございます、お嬢様。『本懐』をお遂げください」


ほっそりした女が重々しく頷いた。


『本懐』と聞いてナイトは確信した。

例え、相手が女子供だろうと容赦はしない。

息を殺し、刺客の動きを待つ。


意を決した女が羽織っていたマントを落とした。

そして、ナイトの上布団に手を掛けた。

その瞬間、ナイトは起き上がり女の手首をつかんで引き倒した。


「きゃあ!」


小さく悲鳴を上げた女の上にナイトは馬乗りになった。

大柄な女が息を飲む。


「何者だ!?」


ナイトはベッド脇のランプに明かりをつけ、女の顔を照らした…


「…………え…………?」


照らし出された女の姿を見てナイトは呆然自失になった。

捕まえた女は下着姿だった。

女の顔は恐怖と羞恥で歪んでいた。


『これは、まさか、夜這い!?』


ナイトが固まっていると、


「王子、いかがされました!?」


忠臣シリウスとルビが駆けつけてきた。

2人は現場を見るや否や身を強張らせた。


「「し、失礼しました!!!!!」」


2人は勢いよくドアを閉めた。


「待て!!!!!!!!!!」


ナイトはシリウス達を呼び止めようとした。

ところが、突然羽交い絞めにされた。

羽交い絞めにしたのは大柄な女だった。


「お嬢様、この好機を逃してはなりません!王子の臣下の方々がお見逃しになってくれた今しかありません!さあ、王子と契りをお交わし下さい!」

「何!?」

「ええ、わかってるわ!」


細い手がナイトのズボンに手を掛ける。


「触るな!」

「さあ、王子、お覚悟をお決めください!」

「決めてたまるか!!!!!」


絶体絶命のピンチからナイトは必死に抜け出し、自らの童貞を守り通した。

後に判明したことだが、この女達の正体は中流階級の令嬢とその侍女だった。

王子の見合い相手に選ばれるためには身分が低かったのだ。

そのため、荒業の夜這いに及んだようだ。

事を公にするのも可哀そうなので、ナイトは一応不問に付した。

だが、その後も同じような考えを持つ者が現れ、ナイトは安眠の場を奪われていった。



そして、現在に至る。

ナイトは部屋を飛び出して王城内の林の中で生活をしていた。

時折、ナイトを血眼で探す女達の群れが通り過ぎる。


「何としてもナイト王子を落とすわよ!」

「王妃の座はわたくし達の物ですわ!」

「ナイト王子は渡さないわ!!」


女達はいがみ合いながらナイトが隠れる林を通り過ぎて行った。

ナイトは震えながら自称花嫁候補達を見送る。


「誰が結婚するかよ」


ナイトはもはや女性恐怖症に陥っていた。

そして、人間不信にもなっていた。

本来厳重な警備が敷かれているナイトの部屋に易々と女達が侵入できたのは、警備する者達が手引きをしていたからだった。

親類縁者の頼みを断り切れなかったのだ。

それは側近達であるアルトやリュックも同じだった。

ルビは今のところ白だが、それも時間の問題だろう。

真に信用できるのはシリウスただ一人だった。

シリウスはナイトのため父王との謁見の取次に奔走していた。

しかし、何故か、謁見の機会は与えられなかった。

緊急に呼び出されたはずだったのだが。


『もう帰るかな…』


ナイトの野心はもう風前の灯火だった。

ようやく王太子の地位を得られると飛んできた。

だが、ナイト以上に周りが過熱していた。

まだ王太子の地位は与えられてもいないのに縁談の山。

確実視されているからなのだろうが、なぜか嬉しくない。

それは最後に見た、夢の乙女のせいだった。

彼女はナイトを必要としていた。

だが、今周りにいる女達は王妃の座しか見えていない。


「もし、彼女なら王妃の座など求めないだろうな…」


ナイトは確信して呟く。

それは、ただ自分の理想だからかもしれないと思いながら。


ガサガサ!


草木をかき分ける音が聞こえる。

何者かが近づいている!


『シリウスか?いや、違う…?』


ナイトは右腕であるシリウスにさえ自分の居場所を教えていなかった。

夕方に合図を送って呼び寄せるようにしていたからだ。

では、この隠れ家を突き止めたのは何者か…?

まさか、草の根を分けてまで貴婦人達が探しに来たのか?


『見つかったか、それともシリウス達が偶然気づいたか…?』


判断がつけかねたナイトは固唾を飲んで草の根が割かれるのを待った。


「見つけましたぞ、王子!」


大きな声が響いたと同時によく知った顔が現れた。


「……………何だ…ライアスか…」


気色悪い笑みを浮かべてナイトの隠れ家に侵入してきたのは元側近のライアスだった。

ナイトは安堵の溜息と同時に若干の苛立たしさを覚えた。

何故かと言うと、ライアスはいつもいつもナイトの場所を探し当てるからだ。

そこを買われてライアスはナイトの従者に一番に選ばれたのだ。

しかし、ナイトとしては面白くない。

秘密で出かけた先々で保護者面した従者に見つけられるのだから。

連れ戻されるような形で帰るのにはいつも不満だった。

王都に行ったときはやっと厄介払いできたと思ったのだが、腐れ縁はまだ続いているようだ。


「…何しに来た?」


ナイトの前にライアスはどかり座り込む。


「さすが王子、モテモテではありませんか?」

「…冷やかしに来たのか?」


ナイトは露骨に嫌な顔をしたが、ライアスは気に留める様子はない。


「大勢の美しい女性に囲まれるなんて、ハーレムではありませんか?、男の夢ですぞ」

「血眼になった女達に包囲され身包みをはがされて襲われるのがハーレムなものか!?」


ナイトは怒って背を向けた。

ライアスは失笑した後、咳払いをして語り掛けてきた。


「王子、これだけの美女がいるのです、お気に入りの娘の1人や2人いらっしゃるでしょう?」

「いるか!」


ナイトは一蹴した。

すると、ライアスはナイトの前に回り込んできた。


「本当ですか?」

「……………何だ、その疑いの目は?」


ライアスの真剣な眼差しにナイトは困惑した。


「女性に迫られてムラムラしませんか?」

「………するか!」


ナイトの言葉を聞いたライアスは沈痛な面持ちになった。


「王子、異常ですぞ」

「…………何………????」


意味が分からずナイトはライアスを見上げる。


「風の国のアルア王子を少しは見習った方がいいですぞ」

「………な、何を言い出すんだ、一体???」


初めて言われた言葉だった。

剣技を磨き、勉学にも人一倍励み、どんな場合においても沈着冷静を心掛け、いつも水の国の第一王子として恥ずかしくない堂々とした振る舞いを心掛けてきた。

人の上に立つ者の鏡と言われてきたのだ。

ところが、風の国の王子アルアはナイトとはまるで逆の存在だった。

風の王には20人の妃がいるが、生まれたのはアルアただ一人だった。

一人っ子ということもあり散々甘やかされて育った。

世継ぎが心配な風の国は、アルアが10歳のころから見合いをさせていた。

それにもかかわらず、アルアはそれ以外でも女性に声をかけまくっていた。

無類の女好きで、身分に関係なく女の尻を追い掛け回していた。

もし、アルアがナイトと同じ状況になっていたら間違いなく全員ものにしていただろう。

同い年だが、女性経験に関しては確かにアルアがナイトより勝っている。


「…あいつと一緒にするな!」


ナイトは顔を膨らませた。

ちょっと悔しさはるが、譲れないものがるのだ。

ライアスは溜息をもらす。


「一緒なものですか、貴方の方が上ですぞ」

「何???」


ナイトは訳が分からない。


「我が国は光の国に次ぐ格式高い国ですぞ。冨も財も風の国など足元にも及びません」


言い切るライアスにナイトは言葉を失う。

自分がそんな地位にいることはわかっていたが、実感はなかった。


「貴方は世界で最も豊かな国の第一王子なのですぞ。女性の一人や二人、いえ、好きなだけ女性を囲っても許される身分なんですぞ。それなのに浮いた話は一つもなし、陛下がご心配されるのも無理からぬこと」

「親父が心配???」


ナイトには寝耳に水の話だった。


「そうですとも。もう成人されたのに、まだ夢の中の乙女に心を奪われたままではないかと心配しておられましたぞ」

「それは…………!?」


とっさに言い返せなくてナイトは口籠った。

すかさずライアスは指摘する。


「図星ですな!」

「喧しい!!!!!」


触れられたくない話題を最も触れられたくない奴に触れられてナイトは顔を背けた。

夢の中の乙女の話を知っているのは側近では唯一このライアスだけだった。

この話をした時、ライアスに大笑いされて以来ナイトは夢の乙女の話を誰にもしていなかった。


「さあ、もう覚悟を決めて現実を見なくてなりませんな」


現実と理想のギャップを目の当たりにしたナイトは素直に頷けなかった。


「本物の女性はいいですぞ!いい匂いで、柔らかくて、温かい。守ってあげたくなりますぞ!」

「………お前、女いるのか?」


ライアスは上気した頬に荒い鼻息を出して、


「もちろんですとも!」


勝ち誇ったように言った。


『…こいつに女…』


前に立てた予測は当たっていた。

ちょっとムカつくナイトだった。


「しかし、上流階級に好みの女性がいなかったとなると、次の段階に入りますな。中流階級、商家の娘も王子の花嫁候補に挙がるでしょうな」

「…どういう意味だ?」

「陛下と宰相閣下が世界各地から王子のために正妃候補をお集めになっているんですよ。ご存じなかったですか?」

「そんな話知らんわ!ていうか、これすべて親父の仕業だったのか!!!」


王侯貴族達の勝手な暴走だと思っていたナイトは怒りを爆発させた。

ライアスの襟首を掴んで思いっきり揺さる。


ガン!


怒りのあまりライアスに頭突きを食らわせてしまった。

ライアスはそのまま気を失った。


「俺に会わずに変な根回ししやがって!もういい、こっちから会いに行ってやるぜ、親父!!!」


ナイトは血走った目で愛刀の柄を握った。



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