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虹の花婿  作者: ドライフラワー
第2章 明暗
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暴露された秘密

ナイトの部屋では対策会議が開かれていた。

ナイトが婿入りするにあたって、虹の民に受け入れてもらうためのアピールに2度も失敗してしまったからだ。

その失敗を生んだ2人がさらに、痛い。

血のつながりはないが、こよなくナイトを愛していた兄フロント、虹の双子姫の騎士。

心を鬼にして、ナイトを厳しい環境に置くこととで立派に育てた父ウォーレス、水の王にして虹の国の英雄の1人。

2人共、虹の国は超人気者だったが、ナイトへの偏愛を暴露してしまった結果、人気を急降下させてしまった。


さらに、悪い知らせが入る。

ウォーレス王の悪評を聞いた宰相カリウスがフォローに、虹の民の前に出るも、


『ナイト王子とネティア姫の縁談を実は知っていたのではないか?』

『宰相である以上、知っていたはずだ!』

『ランド領主との婚姻を破棄させるため、ナイト王子との縁談を強引に推し進めていた張本人ではないのか!?』

『例え、張本人ではなかったとしても知らなかったでは済まされない!!』

『これはランド領主ジャミル様を陥れた陰謀だった!』


と攻撃を受けたカリウスも慌てて退散してきていた。

下手をするとナイト王子とネティア姫との結婚を取り消せと言う暴動になる可能性があったからだ。


このままでは、ナイトは虹の民に受け入れてもらえず、ネティアと結婚できない可能性が出てきた。


「ナイト様…」

「ネティア…」


ネティアもナイトの部屋にやってきた。

不安そうな顔でナイトに抱き着く。

『大丈夫だ』と、言いたいところだが、言えなかった。

虹の国はナイトが前世でネティアと共に創った国。

その国に転生した自分が受け入れてもらえないと思うと、とても辛かった。


「虹の宰相が出て行っても、事態は悪化する一方か…」

「普通、宰相が出て気たら沈静化しないか?」


アルトとルビが戸惑った顔で聞く。

宰相は国のナンバー2だ。

普通なら、権力を持つ宰相が出てきた時点で事態は沈静化するはずだ。

水の国ではそうだった。


「虹の国は特殊なんです。我が国は女王が国主なのですが、建国以来の大貴族から王が選ばれてきました。その大貴族のことを通称『王の一族』と呼んでいます。その名の通り、宰相より権力が強いのです。今は、現王より権力は上かもしれません。彼らには強い血の繋がりと強力な地盤がありますから」


フロントは唇を噛みしめる。

圧倒的な強さを誇る現王レイガルだが、出身は闇の国、しかも天涯孤独な身の上だった。

レイガル王の地位はその圧倒的な強さと、圧倒的な親しみやすさ。

王としての威厳はあるのだが、どうにもやることが平民地味ていることで国民にとても愛されていた。


「王の一族は退廃しました。国主である女王を軽んじるようになったのです。そのため、先の虹の女王から王の一族からの王の選定を取りやめたのです」


フロントは溜息を吐いて、天井を仰ぐ。

その後を、ネティアが継ぐ。


「それから王の一族と虹の王家の対立が始まりました。その対立を終わらせようと、わたくしが、ランド領主との結婚を決意のしたのですが…」


ネティアは涙で潤んだ瞳でナイトを見上げてきた。

ナイトは優しく笑って、ネティアを優しく抱き寄せた。


「権力を取り戻せると思ったのに、うちの王子の登場でひっくり返されたってわけか」

「まあ、当然の反応だよね…」


ルビとリュックが溜息交じりに納得する。


「虹の国の事情はわかった。だが、こちらも今更後には退けんぞ」


アルトが強い口調で発言する。


「水の国はナイト王子の廃嫡を決定している。王子を慕う忠臣達も説得した。形の上ではランド領主との和睦も成立している。ここはなんとしても虹の民に王子を受け入れてもらわねばならない」


アルトの意見はもっともだった。

彼がナイトを虹の国へ婿入りさせるためにもっとも尽力したしたのだから。


「そうは言っても、誰が虹の民を説得できるの?」


リュックが困った顔で会議のメンバーを見回す。

虹の国のメンバーは表に出られない双子姫と大失敗をしたナイトの血のつながらない兄を除くと、忍び衆と虹の将軍ロンだけだった。

当然のことながら忍び衆は忍びなので表立った行動はできない。

ロンが静かに立ち上がった。


「とうとう儂の出番が来たようだな。可愛いナイトのため、儂が人肌脱ぐぞ!」

「直接俺が出て行ってみようと思う」


ロンの発言をナイトはさらっと無視した。

周囲も気に留めなかった。

発言からして前任者2人と同じ匂いがするからだった。

しかし、


「それはまだ早いです!」


フロントが即座に反対してきた。


「虹の民は今疑心暗鬼になっています!敵の誹謗や中傷を受けるのは必至です!そんなところに、あなたを行かせることなどできません!」

「…兄ちゃん、ありがとう…でも、大丈夫だから」


自分をを思ってくれるフロントにナイトは胸が熱くなった。

だが、それとこれは別だ。

ナイトは自分とネティアの為にも出ていくべきだと腹を括ったのだ。


「王子、大丈夫なのですか?」

「大丈夫だろう。一番際どい所は通り抜けた。これから治める民の前に出ていけなくて、次の王に名乗りは上げられない」


「いい心がけだな、ナイト…」


突然の声に、一同は驚いて部屋の入り口を振り返り、ナイトは思わず立ち上がった。


「「父上!?」」


双子の娘達の驚きの視線を受けながらレイガル王がゆっくりと中に入ってきて、ナイトの下へやってきた。


「さすがは、ネティアが惚れただけはある。だが、お前が出ていくのは私の後でもいいだろう」


レイガル王のがっしりした重い手がナイトの頭を軽く叩いた。

頼りがいのある大きな手だった。


「まさか、レイガル様が行かれるのですか!」


フロントが悲鳴を上げそうな声で聞く。


「そうだが、何か問題があるのか?」

「大ありです!また、口を滑らせて、皆が心に思っていても出せないことをを言ってしまったらどうするんですか!」

「本当のことを言ってなぜ悪いのだ?」


レイガル王はキョトンとしている。

思っていることを即座に言ってしまうタイプで、その発言がどのような影響を及ぼすかまでは考えないようだ。

一国の王にしては大きすぎる欠陥だ。

周囲が恐れるのも無理はない。


「た、確かに、悪くはないですよ。でも、良くもないんです…」


言葉に窮しながらもフロントが制止したが、


「悪くはないなら、私が出て行っても問題はあるまい」


レイガル王はそっぽを向いて拒否した。

フロントは必死になって、言葉を繰り出す。


「レイガル様が出て行ったら格好の獲物にされてしまいます!そうなったら、国民の前で大恥を晒すことになりかねません!それだけは避けなければ!」

「そうだな、お前とウォーレスのようにはなりたくないな」


フロントは絶句した。

先に大口を叩いて、大失敗をしていたので、レイガル王を止めるすべを失ってしまった。


「父上…」

「心配するな、ネティア。まだ大恥をかくとは決まっていない。だが、私の声が国民に届けば、必ずナイトは受け入れられるだろう」


レイガル王は泣きそうなネティアに微笑みかけて部屋を出て行く。

ネティアとナイト、そして、フローレスは廊下に出てレイガル王の背中をいつまでも見送った。




***




レイガル王がネティア姫とナイト王子の婚姻について何か話すという話はあっという間に王都中に広がった。

しかし、レイガル王がどこかで演説をするような情報は流れなかった。

なので、どこでレイガル王が発信するか大勢の虹の民が外に出て待っていた。

どこに行けばいいのかわからないので、とりあえず、レイガル王が釣りに行くためによく通る道を張ることにした。


「釣竿を持っているな、釣りに行くのか…」

「今日の晩御飯は魚料理ね」


双眼鏡を覗き込んでいるナイトの横でフローレスが嬉々と晩御飯を予想している。

その横でネティアは不安そうに胸の前で手を組んでいた。


「あの…何で農民の姿なんですか?」


リュックが顔を引き攣らせてナイトに訪ねてきた。


「何でって、そのままだったらバレるだろう?」

「そうですけど、せめて町人にしても良かったんじゃないですか?」

「俺とネティアとフローレスはランドの奴らに面が割れてるんだ。農民なら手拭いで顔も隠せるだろう?」


ネティアとフローレスは手拭いで頭を覆ていた。

リュック達は虹の国に潜入した時のように商人の出で立ちをしていた。

リュック、アルト、ルビの3人は水の国の都会育ち、農民の恰好などできなかった。


ナイト達はレイガル王を見送ってなどいなかった。

密かに後をつけてきていたのだ。

因みに、ロンは大男で目立つので置いてきた。

ナイト達はまだいい、もっと上がいた。

フロントは馬をライガは牛を連れていた。


「本格的ですね…」

「シー、バレますから…」


近寄ってきたルビにフロントが指を立てて、つけているレイガル王を気にしながら言った。

ルビは苦笑いを浮かべてそっと距離を置く。

商人と農民の組み合わせは珍しくはないが、商人が農民を守るように歩くのもおかしいので、ルビ達は他人のふりを決め込んだようだ。

ナイト達の護衛は同じく農民の恰好をしている忍び衆が担当する。

グレイがイエローとグリーンに指示を出している。


「我々はネティア様とフローレス様、ナイト様の身を何があってもお守りする。レイガル王は何があっても平気な方だ。雨が降っても矢が降っても心配しなくていい」


イエローとグリーンが空を見上げ微妙な顔をする。

空は雲行きが怪しかった。


「雨が降ったら、傘を差し上げた方がいいと思う」

「いくらレイガル王が化け物急でも濡れたら可哀そうだ」


2人の言葉にグレイは衝撃を受けた。


「そうだな…雨が降ったら傘を差し上げよう…」


即座に2人の言葉を受け入れた。


「矢が降ったら見捨てるのか?」

「レイガル王は大砲を受けても生きていたという逸話があるほど常人離れしたしているらしいからな。逆に邪魔になるのだろう」

「じゃ、傘もいらないんじゃないか?」

「化け物でも風邪は引くだろう?」


話が聞こえていたルビの疑問にアルトが丁寧に答えている。

その横でリュックは頭を傾げている。




「レイガル王!!」





行く手から、釣竿を持ったレイガル王を発見した虹の民が叫んでやってくる。

その後から続々と虹の民がやってくる。

現王の話を聞くために。

ナイト達の後方からもレイガル王の姿を見つけた虹の民達が続々と集まってくる。

その中に紛れて、ナイト達もレイガル王の話を待つ。


「おう、皆、今日はいつもより多いな」


レイガル王はいつもと変わらない態度で虹の民の群衆に笑いかけた。


「レイガル王、釣りに行かれるのですか?」

「ああ、今晩は新鮮な刺身が食べたくなってな」

「こんな大変な時にですか!?」

「そうだ、ネティアとナイトの結婚祝いだからな」


レイガル王はさらっと、問題になっているネティアとナイトの結婚を容認したので、声を掛けた虹の民は一瞬たじろいだ。


「お2人を結婚させるおつもりなのですか?」

「そうだが、何か問題があるのか?」

「問題でしょう!ナイト王子はネティア姫に横恋慕して、婚約者だったランド領主を金と権力で黙らせたんですよ!」


まるで問題がないように言うレイガル王にランド出身者らしき虹の民が食って掛かってきた。


「私はネティアとランド領主の結婚を認めたことは一度もない。それに私はもともとナイトに目を掛けていたのでな」


目を掛けていた、その言葉で空気の流れが変わった。


「それは、ウォーレス王と密約があったことを認めるということですか?」

「密約?そんなものはない。ウォーレスはナイトを手放したくなかったのだ」

「嘘でしょう?現にウォーレス王のナイト王子への仕打ちは惨い。水の国から追い出すために手をお貸になったんじゃないですか」

「バカバカしい、ウォーレスがナイトを水の国から追い出すはずがない。『私が2年前にナイトをくれ』っと言ったから、大喧嘩になってしまったのだからな」


レイガル王の不意の返答に周囲の空気が一瞬止まった。

2年前のレイガル王とウォーレス王の喧嘩の真相が暴露されたのだ。

その場は一転して騒然となった。

ナイトは尾行を忘れ、思わずレイガル王の下へ駆け寄ろうとしてフロントに腕を掴まれた。

2人の王の大喧嘩は虹の国と水の国を巻き込み戦争になりかけたのだ。

その真相にまさか自分が絡んでいたなど夢にも思わなかったナイトは、必死に聞き耳を立てた。

ウォーレス王は瀕死の重症を負わされ、温厚な水の騎士達が大激怒したのだ。

ナイトは彼らを抑えるだけで精いっぱいだった。

だが、


「私は水の民の怒りを鎮めるため、単身見舞いのメロンを持って水の王都に出掛けた。その時、私を出迎え、ウォーレスへの面会を許してくれたのがナイトだ。五体満足では帰れないと思っていたが、ナイトのお蔭で無事に帰ってくることができた」


レイガル王の体験談に虹の民は息を潜めた。

どうやらナイトの優秀さが伝わったようだ。

フロント、ライガと忍び衆は密かに小さな拍手を送った。


「ナイト王子の素晴らしさはわかりました。それが忘れられずネティア姫との縁談を持ちかけたのですか?」


虹の民に紛れ込んだ王の一族の間者が揚げ足を取ろうとするもレイガル王は首横に振った。


「私からはそんなことは言えなかった。瀕死の重傷を負いながら、『私から全てを奪うのか!?』と掴みかかってきたウォーレスの気持ちを思うとな」


2年前の真相を知ったナイトは無性に父に会いたくなった。

なぜ、そのことを黙っていたのかと?

王の一族の間者は何も言えずに引き下がろうとしたが、レイガル王はさらに話を続けた。


「だがな、放って置いてもナイトは必ずに虹の国やってくると思っていた」

「そ、それはどういうことです?」

「ナイトは虹の国の『初代王の生まれ変わり』なのだ」


突然のレイガル王の発言にその場はまた一瞬時が止まった。

動き出すと、大きなどよめきが起きた。

先ほどと一転して、フロントは頭を抱えた。


「それは、本当なのですか!?」

「始めは確証がなかったが、もう本当だろうな。ネティアがランド領主との婚約を破棄してまで選んだ相手だからな」


初代王の生まれ変わりというとんでもない話に、その場は騒然となる。


「ナイト王子が初代王の生まれ変わりなら大変なことだぞ!」

「いや、でまかせだろう。第一、生まれ変わりだとどうやって証明できるんだ?」

「そうだが、ネティア姫は前世の記憶があると聞いたことがある。だから、本当かもしれんない…」

「じゃ、ナイト王子にも前世の記憶があるのか?」

「それは、本人に直接聞くしかないが…」


疑いの目が向けられるが、レイガル王は気に留めた様子もなく平然としている。

この王が嘘がつけない性格であることは国中の者が知っていた。

嘘ならば、誰かの話を鵜呑みにして話していたことになるが、この王に聞いても無駄なことは確かだった。




「レイガル!!!!!」




遠くの方から無礼にも王の名を呼び捨てにしてもう突進してくる者があった。

農民の姿をしていたが、紛れもなくナイトの父水の王ウォーレスだった。

農民の姿を選ぶ辺りが親子ともにシンクロしていた。

間者達のターゲットが一瞬にしてウォーレス王に変わる。


「こら、レイガル!!余計なことを言うな!!」

「はて、何のことかな?」

「惚けるな!2年前のことだ!こんなこと、ナイトに知れたら…!」

「知れたら、何だよ?」


慌てている父の前に農民の姿をしたナイトが静かに歩み寄っていく。


「ナ、ナイト!?何でここにいる!?しかも、何だその恰好は!?」

「恰好はお互い様だろう!!」


ナイトは逃げ出した父を走って追いかける。


「追うぞ、あれはナイト王子だ!」


ナイトまで出てきたので、王の一族の間者達は色めき立って追いかけてきた。

しかし、そんなことはどうでも良かった。

父を捕まえて、いろいろと隠していることをすべて白状させてやる、その一心だけで父を追いかける。

父は速かったが、ナイトとて負けてはいない。

父を倒すべく日々鍛錬に励んでいたのだから。

少しずつ距離を縮めていく。

もう少しで手が届くというところで、猛スピードで追い上げてきた馬が横に見えたかと思う間に、ナイトの体が持ち上げられた。


「兄ちゃん!?」

「ナイト、ここは一旦退くぞ!」

「でも!」

「つべこべ言うな、今掴まったらお前達を守れない!」


フロントの後ろにはフローレスも騎乗していた。

ナイトは仕方なく諦めて、全力で走っている父の背を苦々し気に睨んだ。


「親父、後できっちり話を聞かせろよ!」

「後でな!」


父は後ろ手に手を上げて答えた。


「父さん!」


フロントも声を掛けた。

追っ手が迫る中、育ての父の背に向けて、


「後で、ナイトが水の国で初めて一番になった時の写真、頂戴!!」

「はあ、それ今言うことかよ!?」

「ああ、わかった!」

「承諾すんのかよ!?」

「じゃ、父さん気をつけて!」

「お前達もな!」


ナイトのツッコミを無視して、父と兄は別方向へと別れた。

ナイトは恥ずかしいやら、怒りが収まらない。

ふと、兄の顔を見上げる。


「兄ちゃん、何か知ってるだろう!?」


馬を駆っていたフロントは、抱えていたナイトを見下ろす。


「ごめん、ナイト…」


懺悔の言葉を口にした後、


「定員オーバーだ…」

「え!?」


手を離されたナイトは宙を舞ったあと、地面に叩きつけられた。

後ろには追っ手が迫っている。

馬から振り落とされたナイト目がけて嬉々として迫ってくる。


「「わっせ、わっせ、わっせ!!!」」


その前に、どこからともなく現れたのは法被姿のレッドとブルー、2人は駕篭を担いでいた。

落ちているナイトを素早く駕篭の中に詰め込むと、駆け出す。


「逃がすな!」


追っ手が追いかけてくるも、グレイが立ちはだかる。


「秘儀、『雨乞い』!!」


グレイは術を使って大雨を降らせた。

追っ手の足が鈍り、ナイト達は無事に逃げおおせた。







グレイが降らせた雨はレイガル王も濡らしていた。

イエローとグリーンは傘を差し出した。


「ありがとう、大漁を期待してくれ」


レイガル王は微笑むと傘を片手に、釣りに出掛けた。


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