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話して進ぜよう

しかし霊か。

前世ではいるいないで数多くの人が討論を繰り返していたがここは魔法も存在する世界。

霊の1つや2つ、不思議じゃ無い筈だ。

仮に霊だとしてどう対策したものか。

うんうん考えていると

「ご飯出来たよー!!」

ソルシエの声が聞こえた。

窓を見ると真っ暗になっていたんだがそんなに深く考えていたのか……?

まぁいいや、考えるより飯だ飯。

俺というよりルナが飯をご所望だぁ!!


事前にソルシエに教えられていた食堂に向かうと既に料理が完成していた。

お、ちゃんとゲルの分の果物も用意されていた。

ん?料理3人分あるぞ?

他に客がいないのにあるという事は……

「じゃあ私も失礼させてもらうよー。」

やっぱりソルシエの分だったようだが、宿屋の従業員としてはそれはどうなのだろうか。


だからと言って文句言うわけでも無く俺たちは一緒に夕飯をいただくことにした。

というかこの料理美味いんだが!?

そう言えばこの世界に来てからまともな料理食べてなかった気がする。

基本肉焼いたり生野菜だもんなぁ。

「私の料理どうー?」

「滅茶苦茶美味しい。」

「こんなに美味しい料理初めて食べた。」

ルナも美味しかったようでバクバク食べながら狼耳をパタパタ動かしている。

お気に召したようで何よりだ。ゲルも小さい体で果物を少しずつかじりながら食べていた。


「そう?いやー久しぶりに人に出したからちょっと心配だったんだよー。」

まぁ客がいないんじゃあなぁ……

そろそろ、そこの話題聞いてみるかな


「なぁソルシエ、何でここ客が俺たち以外いないんだ?あと従業員も。」

質問にソルシエの手と表情が一瞬固まる。

「答えたら出て行っちゃうからだめー。」

それほどヤバイ問題なのか、それなら何故俺たちを勧誘したのか。

「教えてくれたら出ていかないと約束する上に銀貨10枚追加。」

「話して進ぜよう!」

やだこの子ったら金で簡単に釣れるわ!


「いやね、うち昔はそりゃあもう繁盛していたの。今じゃ考えられないくらい人がたくさん来てて従業員も私が名前覚えられないくらいいたの。」

「それは経営者としてどうよ。」

「その頃はお父さんが経営してたからいいの!」

お父さんが経営していた……そして今この宿にはお父さんいない……あっ

重い話になりそうだ、覚悟しておこう


「ある日、お父さんと仲のいい貴族さんが宿泊しに来たんだよ。」

「うん。」

「で、一夜明けたらその貴族さんとその家族死んでたんだよ。」

「……うん?」

「そんで、貴族さん達が死んだ原因がお父さんにあるんじゃないか疑われて、うちの宿は呪われた宿って噂が流れてお客さん来なくなって従業員がだんだんいなくなって、お父さんは心労で自殺しちゃいました!この話終わり!」

何というか、あっさりしているな。

ソルシエの話し方のせいなのか、内容以上に深刻そうに聞こえない。

まぁその話は置いておくとして恐らくだが、この宿にある嫌な雰囲気

これと貴族が死んだことは関係がありそうだな。


あとちゃんとお金は払っておきました。

ご飯代もちょっと足して。

タイトルの書き方を作中の分を引用する形に変えました。

まだ前の回とかは変えていませんが徐々に変えていきます。

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