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換金所=???

結果から言うと、問題なく街に入ることが出来た。

こういう場合、難癖つけられてトラブられると思っていたのだが、そんなこともなく荷物検査を少しされて通された。

しかしルナのカバンは調べたが俺の"大収納"には目もくれなかったな。

まぁこのポケットの中が"大収納"だとは思わないだろう。


「じゃあ早速核を換金しに行くかぁ、ルナ案内よろしくな。」

「了解。」

『まぁまずは金でしょうなぁ……無一文ですから』


俺たち御一行はルナの案内のもと、換金所へと出発した。

向かっている途中、たまに道行く人にチラ見されたが、恐らく俺ではなくルナだろう。

ルナは今俺と出会った時にかぶっていた帽子を被っていない

これにより彼女の綺麗な銀髪と可愛らしい犬耳(……じゃなくて狼耳か)が、露わになっているため、目を奪われているのだろう。

それに加えてルナは髪、耳を除いても非常に可愛らしい。

いやぁ、一緒に歩いてて誇らしいよ。


でも問題点があるとするなら服だ。

ルナの服はまだボロボロの服なんだよな、俺のもそうだけどルナのも揃えてやらねば


「ここ。」

ルナがある建物の前で止まった。

俺はその建物を見上げるが、結構大きい。

さらに看板もあるが、字はもちろん日本語じゃない。

しかし"言語変換"のおかげで俺の知っている言葉に勝手に変換されるのだ。


その建物の名前は冒険者ギルド


……あー冒険者ギルドね。

まさか俺が転生したこの世界にゲーム・小説の定番、ギルドと言うものが存在するのか。

まぁどういうものか分かるからある程度楽ではあるか。


「じゃあ入るかぁ。」



中はギルドと言うより酒場や食堂のような印象が強かった。

テーブルと椅子が数多く置かれ、見るからに冒険者な身なりの男女が酒を飲んだり料理を食べたり壁に貼り付けられた紙とにらめっこしていた。


俺たちは奥に見える受付のような場所に向かって歩を進めるが、突然厭らしい笑みを浮かべた男が立ちふさがってきた。

「おいちょっと待ちなぁ、にいちゃあん。」

その笑みはルナの父親のバズの笑みとはまた違い、嫌悪感を抱かせる笑みだ。


「あ、どうもこんにちは失礼します。」

「いやちょっと待てぇにいちゃあん。」


男の脇をするーっと避けようと思ったのに肩掴まれちゃったよ。


「離してください、僕には行かなきゃいけないところがあるんです!」

「行かなきゃいけないところってどこだよにいちゃあん。」

「あの受付嬢は僕の生き別れの妹なんです!」


まぁ嘘なんだけど、受付嬢のお姉さんも目をかっ開いてこっち見ちゃったよ


「あ、そうなの。じゃあ行って……じゃねぇよぉにいちゃあん。明らかに顔違うよねにいちゃあん。」

何だコイツノリ良いな芸人か?

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