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村到達

ルナの村に行くことになった。

"変態"は見られちゃったわけだしまた狼や馬になったりして送ろうかと提案してみたが

「歩きたいからいい。」

却下されてしまった。


ルナの案内のもと歩いていく。

俺は身体能力向上の上スキル"疲労軽減"のおかげもあってか全然疲れない。

ルナの方も全く疲れた様子を見せない。

慣れてるんだろうなぁ

日が傾き、暗くなってきた。

しかしルナによると村までまだ距離があるとのこと。

仕方ないので野宿をすることにした。


木の枝を適当に集めて俺の火の魔法を使って簡単なたき火を作った。

今日の食材は鷲になっていた際に殺してしまった鳥。

念のためルナに聞いてみたら食べられるとのこと。

毒とかなくて良かった。


流石に鶏肉だけだと味気が無いと思っていたらルナが持っていたカバンから大根のような野菜を出してくれた。

魔物の核だけではなく食料の買い出しもしていたそうだ。

「食べてもいいのか?村の食糧だろ?」

「1つくらいばれやしない。」

ありがたくいただかせてもらった。


鶏肉も野菜も焼いて食べたが悪くない味だった。

前世でも食べたことあるような気がする味だ。


2人で翌朝の分を除き、全部食べ終え、食後の休憩をしていた時。

「トーヤ、聞きたいことがあるんだけど。」

「何だ?」

「貴方って異世界人?」


俺は突然の質問に一瞬固まった。

「えーっとどうしてそう思うか聞いてもいいか?」

「見たこともない服、特異過ぎるスキル、この辺の地位に疎すぎる。」

アカン、欠陥だらけだった俺。

いやまぁ隠していたわけじゃないけど……


「あー、うん。そうだ。俺は転生してこの世界に来たんだよ。もしかして珍しい?」

「異世界人と言う部分ではあまり珍しくはない。」


ルナに話しによると、転生者というのはそれなりにいるそうだ。

この世界の各国が力を求めて別世界の人間を召喚しているという。

何だよそれ、俺は死んでいたからいいけど誘拐みたいなものじゃないか。


「魔物を討伐するのにこの世界の人間だけじゃダメなのかよ。」

「駄目ではないけど多分、異世界の人間を使った方がいくらか楽と言うのが本音。」


……駄目だなこりゃ。

召喚された奴らはご愁傷さまとしか思えない


「その点貴方は珍しい。どこの国にも関係なく召喚ではなく転生してきた。私は同類の事象を聞いたことが無い。」

あまり実感はわかないな。

神様の気まぐれて転生したのかもしれないし、神のみぞ知るってことでいいだろう。

新しいこの世界を謳歌するって決めたんだ。

俺と言う存在が何か大きな事を引き起こすなんてことにはならないと祈ろう。


夜も更けてきたので、寝ようと思ったが、流石にどっちも寝ているわけには行かないので交代で起きておくことにした。

こっそりルナの方をよく眠らせておいたのは内緒だ。


朝が来て朝食(冷えた鶏肉と野菜)を済ませ、さっさと出発した。

そして4,5時間ぐらい歩いただろうか。

「そろそろ着く。」

らしい。

これくらいの距離なら早朝に起きれば昼くらいには到着する距離か。

ルナの村と言うなら村人は余すことなく犬耳を生やしているのだろうか。

見るのが楽しみだ


と思っていた時期が私にもありました。

「オイ、ルナ。ここお前の村か?」

「その……はず。」

俺たちが見たものは

滅茶苦茶に荒らされた村のようなところだった。

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