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独り言。
姉さんがいないと、この小さな家も静かで寂しい。
逆に言うと、姉さんがやかましいということになるが、そういう訳でもない。
単純に、僕が姉さんのことを好きなのだ。いつも一緒にいる姉さんがいなくて、それがまるで一生の別れのようで、だからとんでもなく寂しい。
今すぐにでも病院に戻って姉さんと話をしたいけれど、面会時間はもう終わっている。
それに多分、行っても姉さんを困らせるだけだろう。
姉さんを困らせることだけは、僕はしてはいけない。もう二度と、姉さんに迷惑をかけてはいけないのだ。
「……あっ、今日の分の課題やらなきゃ」
――中学校よりは少なくなったけどまだまだ多い夏休みの課題とかは、除く。
これは姉さんに頼らないと正直出来ない。僕と違って、姉さんは物凄く頭がいいのだ。




