第一戦ゲームの世界
「ここはどこだ?」
周りに見えるのは……………何もない……………
俺確かゲームしてて、それでどうなったんだ?
〜数十分前〜
「やっと手に入れたぜ!天下統一戦国バトル」
「迅ってほんとに戦国系のゲーム好きよねぇ」
「だっておもしれーじゃん!戦国!」
俺、聖龍迅17歳には今、はまっているゲームがある。それが……………戦国!
これまで色々なゲームをプレイしてきたがここ最近になって戦国系のゲームにはまってしまった。きっかけは友達の家でプレイした戦国BAS〇RAの影響だ!あそこまで爽快で面白いゲームはないだろう!だが俺が好きなのはああいうアニメっぽいのではなく、リアルな方、つまり戦国〇双とかの方だ。そして今回某ゲーム会社が新しく発売したのがこの天下統一戦国バトル!圧倒的なクオリティの高さで発売から一時間も立たないうちに完売が続出!その後も入手が困難だったがついにGETしたぜ!
「まっ確かに面白いけどね」
そして今俺の隣にいるのは幼馴染みの遠藤咲だ。こいつも俺ほどではないが戦国系のゲームをやっている
「まっとにかくやろうぜ!」
「そうね!やりましょ」
俺達はさっそく今日手に入れたばかりの天下統一戦国バトルをプレイすることに
ディスクをP〇3に入れてゲーム開始!
「ねぇ迅?まずは何をやる?」
ゲームのタイトル画面がでてSTARTボタンを押して
モードを選択しようとした時に咲が聞いてきた
「そうだな、協力プレイができるやつがいいよな、おっこれはどうだ?」
俺が選んだのは天下統一Ifモード。これは自分で武将何人かを大名として全国に配置し、その中の一人を操作して天下統一を目指すというモード。
協力プレイもできるからちょうどいいだろう
「じゃあ、まずはこれにしましょ」
どうやら咲も了承してくれたらしい
「よし、じゃあ武将をこういう風に配置してっと」
俺は有名な戦国武将を全国の色々な所に配置した。
信長は絶対外せないよな俺的に!
「よし、じゃあ」
『ゲームSTART!!』
そう言った瞬間俺達はTVから放たれる白い光に包まれた
〜現在〜
「そうだ俺ゲームしとうとして白い光に包まれたんだった」
俺は多分ほんの数十分前の記憶を取り戻し考えていた
もしかしてここはゲームの中なのか?
いやそうとはまだ限らないな、そういえば咲の姿も見当たらない
「探すか」
俺はとりあえずどこにも見当たらない咲を探すことにした
周りには何もないねぇーしとりあえずなんかが見つかるまで歩くか俺はとりあえずテキトーに歩くことに
「いねぇ」
俺は何分か歩いたが咲を見つけることができなかったそれどころか人っ子一人、家一つすら見つからねー
とりあえず腹減ったな。たしかポッケの中にアメかなにかが……………ん?なんだこれ?手紙?
俺はポッケに入ってあった手紙を取り出し見てみる事にそこには・・・
「なんだよ……………これ」
手紙にはこう書いてあった
この度は天下統一戦国バトルを購入して頂き誠にありがとうございます
お客様は見事1万人目のプレイヤーということで一緒にプレーして頂いていたご友人と一緒に特別にゲームの中へと入れるようにしておきました
これはあくまで、ゲームですので死ぬなどといったことはございません
それではリアルなゲームを思う存分お楽しみ下さい
これはどういうことなんだ?つまり俺と咲はゲームの中に来ちまったってことか!?
俺が途方に暮れていると手紙の最後に何か書いてあるのをみつけた
PS クリア条件は天下統一です
天下統一をすればゲームは終わりゲームの世界から出ることができます
つまりは天下統一目指して頑張れってことかよ
にわかには信じれねーな
後はなんか書いてねーかな……………書いてねーな
どうやってゲームを進めればいんだよ!
なに?普通に俺が戦ってやればいーのか?
「おい、君」
無理だって、俺喧嘩とかしたことねーもん
「聞こえてないのか君?」
あーうるせーな俺は今考え事……………ん?
俺は声のする方にゆっくりと顔をむけた
するとそこには・・・・
鼻息を荒くして俺を警戒している大きな馬とその馬に股がっている大男がそこにいた
「君なんでこんな所に居るんだい?それに見かけない格好だな何処の子だ?」
どうやらこの大男は俺を心配して話しかけてくれたらしい
つーかこの大男、どこかで……………
「あなたはもしかして前田慶次さん?」
「おう、そうだけどよどうして俺の名知ってんだ?」
「……………」
すごい!俺の尊敬している前田慶次だ!
俺はこれで確信した
ここはゲームの世界だ・・・