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おときばなし -0 白と青

どこまでも白く白く浄化された世界の成れの果て

それは清々しく、広々としていて哀しかった

寒くはなかった

なにもない、見渡す限りの白と、いつも通りの青い空



一人歩く足跡は、作られたそばから埋められていく

白いそれは、空から落ちていた

雪ではなかった

もっと、けがれたものだった


たった一人、ひたすらに地平線を目指して歩く者がいた

キミは、ひたすらに歩いていた

地平線に辿りつけば答えが出るという、小さな希望がそうさせている

愚かな希望に縋りつかなければ生を営めず

それに縋りつく故に心は錆びついた


前にも後ろにも道はない

だからキミには、戻る場所も、辿り着く安息も無い

やがて、ロウソクの火が消えるように、その歩みをやめるだろう

螺子が切れたおもちゃのような、哀れな姿で時を越え、必要なときに目を覚ますだろう



キミは終末を見届ける

世界をその目で記録する



出会うものに無関心であれば

キミがこんなにも苦しむことはなかっただろう

通り過ぎていく好きだった人のために

悲しむことはなかっただろう


それでもキミは出会いたがった

次もその次もずっとずっとその先も

誰かを好きになって、別れていくこと

感情の躍動を感じられることを愚直に愛していた



キミは夢を見た

幼いころに口ずさんだ歌が聞こえた

遠い昔に歩いた小路の陽光がささやいた



次の目覚めは

誰も知らない

終わり、に対しての夢想です

以前から、こう、考えてることをスプーンですくいつつある

さよなら世界という、詩でもお話でもない連作に入れる何かです。

私にとって、

終わりは白で、生は黒です

弔いは生のためにあるから黒を着ます。

そして死者は白い服を着るのです。

光になるので白なのかもしれませんね。

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