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あいしてる

作者: 石川由紀

「もう、別れよう」と君は言った。

「うん、わかった。」と私は答えた。


たった10秒の電話で私たちのコイビトという関係は幕を閉じた。

そして私は後悔をする。


なんで理由を聞かなかったのか。

なんで嫌だと言わなかったのか。

なんで泣いて引き留めなかったのか。

なんで、なんで…。


なんですぐに「うん。」と答えてしまったのか。


後悔しても、もう遅い。

彼が私のもとに帰ってくることはない。


だって、彼には新しいコイビトがいるから。

私は彼を必要とするけど、彼は私を必要としてない。

少しも必要とされてない。


私は、もういらないのね。



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