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13 ある週末の出来事(351文字)
5秒後に意外な結末 落選作品4
ベタからの…
仕事を終えた週末、行きつけのバーに向かう。
バーの少し手前で女性に呼び止められた。
お世辞にも綺麗とは言えないボロボロの身なりで、何かビラを持っている。
聞けば、彼女の娘が難病で、海外で手術を受けるために、まとまったお金が必要だとのこと。
私は鞄から封筒を取り出し彼女に渡した。
「こ……こんなに?! ありがとう御座います!」
◆◆◆
「見てましたよ。騙されましたね、社長」
少し後に来た部下が隣に座るなり言った。
どうやら詐欺の常習犯で、病気の子供どころか、独身とのこと。
「良かった、病気の子供は居ないんだな」
「なにを、どこかで聞いたようなカッコいいこと言ってるんですか」
「いや、本当に病気の子供が居たら申し訳ないことをしたと思ってな」
渡した札束は、いざという時のためにいつも持ち歩いている偽札だった。




