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短編置場  作者: NANJAA
10/14

10 三つの願い(542文字)

本日発表のあった

「5分後に意外な結末」大賞

の5秒後部門に応募してたけど、何かの手違いで選外となった作品です(笑)

なので、書いたのは6月です。

「これで……これで解放される……」

 男はベッドに横たわる父親を見下ろしながら呟いた。

 長年の仕打ちに耐えかね、酔っ払って寝ている父親の首を絞めたのだ。

 幼い頃は、絵に描いたような幸せな家庭だった。

だが、勤めていた会社の倒産を機に、自暴自棄になり酒に溺れ、家族に暴力を振るい、やがて母親の精神も壊れていった。

 少し冷静になり、無計画な自分の行動に後悔し始め、部屋の中をうろうろしていると、後ろから声が聞こえた。

「困っているようだな。俺ならお前の願いを叶えてやることも出来るぞ」

 驚いて振り返ると、そこには禍々しい黒い影。

 男は一目で理解した。

 悪魔だ。



◆◆◆



「知ってるぞ、三つの願いが叶うと魂を抜かれるんだろ?」

「ほう、それは話が早い。本来は詳しい説明が必要だが、どうだ? 俺と契約するか?」

 男はすぐに悪魔と契約を結んだ。初めに、父親を病死として罪に問われないように願い、続けざまに、一生分の大金を願った。

『これで、この先、母と幸せに暮らしていける。三つ目の願いを使うことなどない』

 夜が明けて、父の死に気付いていない母と洗面所で鉢合わせた。

「おはよう母さん。タオルとってくれる?」

 タオルを受け取った瞬間、男はパタリと倒れた。

 あっけない最後だった。

 悪魔の力を使わずに叶った願いも対象となる契約だったのだ。

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