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幼なじみと明日の約束

家に帰ってきてからしばらくしてから、両親が帰ってきて、香織と祖父母宅に行く予定と、持ち物の確認をしていくこと1時間ほど。

ある程度確認も終わり、香織が帰る時間になった。


「それじゃあ香織ちゃん。ご両親に挨拶するのはこの後で大丈夫?」

「はい、大丈夫です」

「優斗と美咲はお留守番を頼むよ」


そう言って両親は香織と共に、香織のご両親に改めて確認と、挨拶をするために、香織の家に向かった。

俺と美咲は話したり遊んだりしながら待っていると、スマホが鳴った。グループを作ったきりで、音沙汰なかった高校の友人グループだ。

遊ぶ予定を立てるようで、青原さんを中心に話が進んでいく。

グループLINEって会話に入るタイミングで困るよな。話がどんどん進んでいくからついて行くので精一杯だ。

必要なところでは返信を入れつつ、予定が決まって行った。今週末に、高校の最寄り駅集合だ。あの辺何も無いけど何するんだろうと思っていると、両親が帰ってきた。


「ただいま、きちんと挨拶してきたから安心してね」

「よかったー!それじゃあ、香織お姉ちゃんとお出かけできるんだね」

「ええ、香織ちゃんのご両親にもきちんと説明して、許可をいただいたわ」


お盆からのお出かけが楽しみなような怖いような。


その後、家族で晩御飯を済ませ、諸々の寝る準備を終えて、明日のことを考えていた。


「明日は朝から高校に行かなきゃなんだよな」


生徒会の仕事として、長期休みの間の花壇等の水やりがある。先生や各部活で分担をしているので、毎日行く訳ではないけれど、そのために学校に行くのはめんどくさい。

去年は先輩がやってくれたわけだし、しょうがないので引き受けた。


明日の準備も済ませ、ゆっくりしていると、スマホがなった。

今日はよく連絡が来るなと思いつつスマホを見ると、今度は香織からだった。


かおり『今日はありがとね、楽しかった』

優斗 『こちらこそ』

かおり『今度はどうする?』


遊びに行くことだろうと思い、少し考えて送る。


優斗 『明日と、今週末は予定があるから難しいんだよな。そこ以外なら今は大丈夫だけど』

かおり『そっか、ちなみに理由は聞いてもいい?』

優斗 『明日は生徒会の仕事で、週末は友達と出かけるんだ』

かおり『そっか、明日は朝早いの?』

優斗 『いいや、いつもに比べたら遅めだな。10時くらいだ』

かおり『それ、私も一緒に行っていい?』


へ?なんで香織はこんなこと言うんだろうか。うーんわからん。聞いてみよう。


優斗 『理由聞いてもいいか?楽しいことないと思うぞ?学校には入れないわけだし』

かおり『一緒に登校するのってどんな感じかなって思って。ダメかな?』


今日、河川敷に向かう時に香織が言っていた言葉を思い出す。中学行ってみない?って言葉にも同じような理由があったよなと考える。

それに、1人で学校往復するより香織がいた方がいいに決まってる。香織がそういうなら、と返信する。


優斗 『いいよ。一緒に登校してみるか』

かおり『やった!ありがとう、また明日ね』

優斗 『あぁ、また明日』


憂鬱気味だった明日が、少し楽しみになった。

香織に感謝しつつ、俺は眠りについた。

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