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家族と過ごすクリスマス


「雪だ〜!」

「だな〜、積もるかな」


クリスマス当日、しんしんと雪が降っている。いわゆるホワイトクリスマスだ。雰囲気が出ていい感じだ。

小さい頃から、冬場は家族でスキーをしに行くのが定番となっているので、雪が降るとテンション上がる。


「さぁ、行くわよ〜」

「はーい」


母さん運転の車に乗りこみ、目的地へ向かう。


「結局今日はどこ行くんだったっけ?」

「ショッピングモールだよ!大きい方」


以前、1度だけ香織と一緒に行ったところだ。規模は大きいので、着きさえすれば楽しいのだが、割と遠いのがネックなのである。


「お父さんにプレゼント買って帰らないとね」

「そういえば今年はまだだったな」


俺たちの家庭では、クリスマスはサンタさんがプレゼントを届けてくれる、という形は俺たちが中学生になる頃には自然となくなり、父さんから俺たち3人へのプレゼントと、俺たちから父さんへのプレゼント、という形に変わっている。

とはいえ、きちんと25日の朝に、部屋の前に置いてプレゼントを交換する形を取るのだから、両親の、サンタさんに対するリスペクトを感じる。


「プレゼントを買って、お昼食べて。そんな感じね」

「なんか、気を使わせてごめん」

「気にしないの気にしないの。私たちとしても、香織ちゃんの事を大切にして欲しいと思っているし」

「最近香織お姉ちゃんとあんまり会えてないからそこは不満だけどね〜」


そうは言っているが、香織の誕生日を一緒に過ごしたので、割と会っているはずだ。

美咲を見る目で、そんなことを考えていたのがバレたのか、美咲がこちらを見て話してくる。


「まだまだ足りないの!お兄ちゃんばっかりずるい。来年はもっと遊びに連れてってよね」

「わかったわかった」

「うちで遊んでくれてもいいのよ〜?」


相変わらずうちの家族は香織への愛が強い。

そんな話をするうちに、ショッピングモールに到着した。


「さて、予定通り、先にプレゼントを選ぶわよ」

「おー!」

「今年は何にするんだ?」


去年はいい感じのバッグ、一昨年はスーツだったか。


「今年はどうしようかしらね〜。毎年仕事関連の物が多いから、それ以外で考えましょうか」

「お父さんの趣味関連?」

「父さん、キャンプやらスキーやら海やら、割とアウトドアな趣味してるけど、どれも道具を自前で用意する程じゃないよな」


むしろ、毎回気分が変わるから、とレンタルできるものはレンタルで済ませることの方が多い。


「そうね〜。それもあって仕事関連ばかりプレゼントに選んでいたのを思い出したわ」

「うーん」


3人で頭を悩ませる。

あっ、1つ思いつくものがあった。


「なぁ母さん。靴はどうかな」

「靴?」


俺が誕生日で父さんから貰ったものだ。あれから、天気のいい日はあの靴ばかりを履いている。


「でもお父さん、靴沢山持ってない?」

「ああ。仕事用の靴、アウトドア用の靴、ランニングシューズ、色々持ってるけど、普段使い用の靴って、一種類しか見たことなくないか?」


仕事用の革靴やその他の趣味の靴は数種類見たことがあるが、普段出かける時に履いている靴はいつも同じなイメージがある。


「確かに。お気に入りなのかなって思ってたけど」

「それもあるだろうけれど、私も見たことないわね」


母さんがそういうなら、間違いないかな。


「んじゃ、その方面で考えてみようぜ」

「レッツゴー!」


そこまで決まってしまえば早いもので、母さん主導で、俺には当分縁のなさそうなオシャレなお店に入り、あれよあれよとシックなデザインでありながら、履きやすそうなイメージの靴を買うことが決まった。


「優斗のおかげでいいものが買えたわね〜」

「お兄ちゃんにプレゼント選びのセンスがあるとは。さては香織お姉ちゃんと過ごして身につけたな」

「うっせ」


多分香織だけじゃなくて、谷本や青原さんの影響もあるだろうが。


「それじゃ、お昼にしましょうか」

「何食べる〜?」


飲食店街を歩きながらあっちがいいこっちがいいと話しながら歩き、和食のお店に入ることになった。


「優斗は夕飯は居ないんだし、せっかくだからいいもの食べなさいね」

「ありがとう、母さん」


俺たちはそれぞれ料理を選び、美味しくいただいた。


「お〜いしかった〜」

「間違いないな。お腹いっぱいだ」


お店を出て、美咲とそう話していると、会計を済ませた母さんも出てきて、話し始める。


「じゃあ、私は夕飯の買い物してくるから。美咲、よろしくね」

「まかせてー!」


俺の頭に疑問が浮かんでいるうちに、母さんは夕飯の買い出しに行ってしまった。


「美咲、母さんからなんか頼まれてたのか?」

「ふっふっふ、それはね」


美咲は最近ハマっているのか、ピッと人差し指を立てて話す。


「香織お姉ちゃんのクリスマスプレゼント選びだよ」

「なるほどな。目当ては決まってるのか?」

「いくつかはね。お母さんと話したから」


そういえば、昨日、交換会だったとはいえ、プレゼントを渡したわけだが、今日も用意するべきだろうか。

そんなことを悩みながら、美咲について行って、香織のプレゼントを考え始めた。


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