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第十五話

 お客様のチェックアウト後の夕刻、改善会議を開いた。


 まずは、フロントスタッフの元気がないという件。

 これは簡単で、もう少し、大きな声でハキハキと話すようにした。


 枕も柔らかい、硬めと2種類用意した。


 露天風呂は…壁をぶち抜いて外に晒すと言うのは、色々な条例や施設の耐久性などの問題があるので、全面ガラス張りの大きな窓をつけることにした。


 アメニティも、高級感のある物を数種類、置くようにした。


 問題は料理の件だ。

 日本料理1本で修行をして来た料理長に何と言うか…

 プライドもあるだろうし…と考えていると、


「そりゃ、お客さんも飽きるでしょうね。」

 料理長が言った。

「私でさえ毎日、日本料理では飽きますよ。」


「どうすれば、良いと思う?」


「日本料理、洋食と選べるようにすればいいんじゃないですか?」


「しかし、洋食と言っても、作れるの?」


「私じゃ無理ですね、でも、知り合いに洋食屋の後を継ぐ予定の人間がいます。洋食屋と言っても県随一の高級レストランです。私も洋食に興味もありますし、呼んでみましょうか?」


「是非とも、お願いします。」


 さらに、3週間の休館。


 今度は県内の人達に向かっての、パイロットプランの開始。


 今回は、手応えがあり、お客様も満足度が高かった。


「よし、これで本格的に始動するぞ!」


 

 予約開始!・・・。


 一向に予約が入らない・・・。

 当たり前だ。認知度がないからだ。


 そこで、近隣の旅館、ホテルへと連絡をした。

 もし、OB(オーバー・ブッキング)が出た場合、当館を勧めて欲しいという内容だ。恥ずかしい内容ではあるが、背に腹は代えられない。


 観光案内所・タクシー会社にも当館を薦めて欲しいとお願いをした。



 そして、リゾートの時期がやって来た。



 案の定、他のホテルがOBを出したので、そのホテルと同じ料金で宿泊して結構ですと説明をしてご宿泊、翌朝チェックアウトのお客様から、次回はこのホテルを利用させてもらうよとの声をかけてもらった。



 ある日、何でもない日に外国からの予約が入った。

 その外国人のお客様はカタコトしか日本語が話せない。

 もちろん、スタッフも英語は話せない。

 仕方ないので、私が対応した。


 緊急で、翻訳機を導入したが、機械では味気ないし使える機能はないし意思疎通が大事と考えている私は、スタッフ全員を集め


「今日から、皆さんには英語の勉強をしてもらいます。もちろん、学校代はホテル側が払いますので、3ヶ月以内にマスターしてください。」


 最初の頃、やる気のなかったスタッフだったが、今は、気持ちが同じ方向に向かっている。


 こうなると・・・強い!


「分かりました!」


 この子達が英語の勉強をしながら、業務をするというのは、かなり酷なので、期間限定で週休3日制にして、日本に留学している学生を新たにスタッフのアルバイトとして雇いいれた。


 しかし…稼働率はと言うと、未だ30%代…


 急には逆転できないものだと息を吐いた。

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