青薔薇と純愛
これは僕と彼の純愛物語です。
数ヶ月前に、僕は恋人が出来ました。
数週間前に、僕は幸せだと不幸が降ってくる事を知りました。
数日前に、僕は恋人と共に死にました。
恋人の事は勿論大好きでした。
好きだからこそ一緒に死にました。
この行為を世間では心中と言うそうです。
僕達はまだ中学生で、付き合ったとしてもゲーセンに、遊びに行く等しか思い付きませんでしたが、
僕達は互いが好きでしたので、付き合う事になりました。
僕も彼も恋愛なんて初めてしましたので、
僕達は互いの初めての恋人になれて、嬉しく思っていました。
付き合って数ヶ月後に彼が「3470」と帰り際に僕に言いました。
その時は僕は意味が分からず「何それ」と聞きましたが、
彼は何も言わずに早足で、僕を置いて行くように歩いて家に帰って行きました。
まるで僕を置いて何処か遠くに、消えてしまいそうな
そんな不気味な感覚を僕は覚えました。
僕も家に帰り先程彼が言った数字の意味を調べました。
僕は「3470」の数字の意味を知り、彼の家に急いで向かいました。
「3470」。
それは「さよなら」と言う意味でした。
僕の不気味な予感は当たっていて、彼は1人で死のうとしていたそうです。
僕は一瞬驚きましたが、死ぬのを止めようとは思いませんでした。
何故なら僕は死にたがりだったからです。
僕は彼と出会う前、何事にも興味が無く、自傷行為を毎日の様にしていました。
それは彼も同じだったのです。
彼も僕と同様に自傷行為を、毎日の様にしていたそうです。
僕達の出会いは同じクラスになり、同じ係になった事です。
僕は本を読むのが好きでしたので、図書委員を選びました。
彼はジャンケンで負け、仕方なく図書委員になったと言いました。
僕が彼にその時から惹かれていたのか、彼が僕に惹かれていたのかそんな事は、知りませんでしたが、
僕は本を読む彼の横顔に惹かれ
彼は僕が本を楽しそうに勧める所に、惹かれたらしいです。
「らしい」なんて書いたら他人事みたいになりますが
彼が死ぬ間際に言った言葉なので、本当かどうかが分からないので、他人事の様に言いました。
別に良いでしょう?
彼はもうこの世に居ないのですから。
僕達は互いの最後の恋人になる為に、共に心中とやらをしました。
寒い冬の日、マフラーに、顔を沈めながら彼に言ったのです。
「先に冷たくならないでね」と、そしたら「君もね」と返ってきたので
「それじゃあ、不死身になるか、一緒に死ぬかだね」なんて冗談交じりで言いました。
すると彼が「不死身は嫌、一緒に死にたい」と自ら心中とやらを望んだのです。
先程も言った通り、僕は元々死にたがりでしたし、死ぬ事に抵抗は有りませんが
彼が死ぬなら僕の生きる理由が、無くなるので一緒に死ぬ事を決意したのです。
死因は心中︵自殺︶で、若死の分類に入ると思いますが
僕達以外にも自殺で若死の分類に入る10代は、
年々増えていると聞きましたので、多いと思います。
春休み中に僕達は心中を決意しましたので、学校に忍び込み屋上に向かいました。
僕達は学校の門を通る時も屋上に登って行く時も屋上から飛び降りる時も空を舞っている時も
僕達はずっと手を繋いでいました。
僕は、死ぬのが段々怖くなり、震えていましたが彼はずっと手を離さずに居てくれました。
そんな彼の最後の恋人になれて良かった。
来世もまた逢おう。
今度も恋人になれたら良いな。
なんてね。
114106。




