呪術は横社会。魔術は縦社会。
西洋魔術が生まれたヨーロッパでは、様々な神話があるけれど、殆ど共通している特徴として、”天”と”地”をハッキリと分けている。
解釈はイロイロだけれど
・天=神と天使が住む、平和と秩序に満たされた場所。
・地=神に反旗を翻した、愚か者の堕天使(天使の位を失った天使)が住む場所。
って具合に。
呪術では【精霊=人間=自然】という横の繋がりに対して、西洋では【階級】を設けて、縦の繋がりによる思想を構築し、繁栄した。
地上は天が支配しているものと考えた。
人々は、万物の理を利用して、宇宙の秘密を探ろうとする。
星のもつエネルギーや、物質、精神世界にあるものを調合して”賢者の石”をつくり、卑金属を金に変える【錬金術】が生まれた。
ガラクタを金に変えるなんて、夢のような話だけど(※コストはかかるけど、ガラクタを金に変える技術は既にあります)その時手に入れた知識やデータの蓄積が、【医科学】の原型になった。
自然と共に生きる呪術。
自然の本質を探る錬金術。
方法こそ大きく違うけれど、自然をうまく利用するっていう文化は、人間にとって必要不可欠なものになっているやね。