はじめに
●前書き
【呪】この字を見て、いい印象を持つ日本人はそう多くはないだろう。不気味な字だ。呪いを使う人間は、アブナイ人だ。そういう印象を多かれ少なかれ、誰もが持っていると思う。しかしアフリカなどの集落や、共同体の中では、呪術を使う人、”呪術師”がとても大切な役割を果たす。
【呪術=不気味】という日本人の認識、呪術師は、このような先入観や認識を扱う職業なのだ。
●はじめに
この作品は、アフリカに存在する呪術師の文化を、西洋魔術などと比較して考察を行い、短いレポートにまとめたものです。
このレポートは私が高校生の頃、授業で「限られた時間の中で、同級生が知らない情報をプレゼンする」という課題が提示され、何故か私は”呪術師”について、かなり真面目に調べ、「予備知識の無い人が理解できる」よう、呪術師の文化の概要をまとめたもの、と記憶しております。
所々、若気の至りが垣間見える文体です。
が、明らかな誤字や、わかりにくい言いまわしを多少修正した程度に止めました。
「平凡な高校生が考察した呪術師の文化のプレゼン」の雰囲気を極力壊さぬよう、データに起こしました。
いわば、呪術の入門書に取りかかる前の入門書です。
概要をわかりやすく説明するために、一元的な意見を書いている箇所があります。呪術スペシャリストの方々にとっては、物足りなさを感じるかもしれません。
初めて呪術を学ぶ上で、興味を抱いたり、一つの解釈として参考にしていただければ幸いです。
参考文献
アフリカの白い呪術師 ライヤル・ワトソン著
ガダラの豚 中島らも著
帝王列記
魔道書 ソロモン王の鍵
錬金術 無極庵 著
新約聖書
他、もっとあったはずですが、思い出せません。すいません。