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悔やむ一刀と孫登の決意!

ここは別世界の世界にある蓮華にそっくりな織田蓮こと、蓮姫を主君とする大江戸城


この城では…


ドッカァーンッ!!


朝っぱらから大きな音が鳴り響いていた。


その理由は…


一刀「俺のせいだ!俺のせいで蓮華が!!俺がもっとしっかりしていれば!! 」


ガンガンッ!!


一刀が木に頭突きを繰り出しまくり


ドッカァーンッ!!


バキバキッ!!


次々と木を倒していたからであった。


一刀「くそっ!!俺はもう二度と、蓮華を危険な目に遭わせないと誓ったというのに!!俺がもっとしっかりしていればこんなことにはならなかったんだ!! 」


ダッ!


ガンガンッ!!


次々と木を頭突き倒していってはまた別の木に頭突きを繰り出す一刀


もはや自虐行動であり


ぽたりっ!


そして既に一刀の額からは血が流れていた。


一刀「俺がもっとしっかりしていれば! 」


ダッ!


そして次なる頭突きのターゲットとして大岩に向かっていく一刀だが


ガシッ!!


光「それ以上はやめなさい!? 」


勝「ガーハッハッハッ!いい加減にしろ! 」


秀吉「死ぬウキよ!? 」


織田三人衆が必死で一刀を止めたのだが


一刀「放せ!!放してくれ!! 」


ズズッ!!


三人に押さえつけられながらも大岩に向かう一刀


そんな一刀に


鹿衛門「いい加減にせんかい!! 」


バシャアッ!!


鹿衛門が冷水を食らわせた。


光「へっぷしっ!! 」


勝「ガーハッハッハッ!風邪を引きそうだぜ 」


秀吉「家老様、ひどいですウキ!? 」


織田三人衆を巻き沿いにして


鹿衛門「まったく!次から次へと頭突きしては木を倒しおって!我が城を切り株だらけにする気か!! 」


鹿衛門からすれば城の木が切り株だらけになるのを止めただけなのだが


一刀「はぁはぁ… 」


理由はどうあれ、一刀を落ち着かせるのには成功したようであった。


すると一刀は


一刀「御家老殿、お願いがございます 」


鹿衛門「何じゃ?金なら貸さぬぞ 」


という鹿衛門であったが


一刀「将軍の城のある場所を教えてください 」


という一刀の質問に対し


鹿衛門「ブフーッ!? 」


驚きまくる鹿衛門


鹿衛門「お…教えてどうする気じゃ!? 」


一刀「決まってますよ。蓮華を取り戻しにいくのです 」


もはや一刀にできることは拐われた蓮華を救うことしかなかった。


鹿衛門「ダメじゃ!将軍は(みかど)の次に大きな権力を持つ御方じゃ!教えるわけには… 」


拒否ろうとする鹿衛門だが


一刀「御家老殿 」


鹿衛門「何じゃ?ひぃっ!? 」


突然驚く鹿衛門


その理由は…


一刀「俺はね、大事な人が奪われたのなら、たとえ相手が将軍だろうが帝だろうが神だろうが取り返しに行きますよ! 」


ゴオォッ!!


一刀から放たれる物凄い殺気に驚いていたからであった。


鹿衛門「し…しかし…!? 」


それでも拒否ろうとする鹿衛門


すると


蓮姫「落ち着かぬか北郷! 」


バンッ!!


そこに蓮姫が現れた!


一刀「蓮姫様… 」


蓮姫「孫権を奪われたお前の怒りはわかる。だがこちらとて立場があるのだ 」


一刀が将軍のところへ乗り込めば、一刀を客将(雇われ将)扱いしている蓮姫まで将軍に逆らう反逆者扱いされてしまうのだ。


鹿衛門「(いいぞ姫!そのまま北郷を説得してくだされ!) 」


蓮姫に期待する鹿衛門


一刀「しかし… 」


蓮姫「孫権のことは諦めよ! 」


ここまではよかったのだが


蓮姫「決して、ここから西にある暗黒城に乗り込んではならぬぞ! 」


鹿衛門「えっ!? 」


蓮姫が余計なことを言ってしまい


一刀「御意です! 」


ダッ!


一刀は直ぐ様飛び出していくのだった。


鹿衛門「ひ…姫!何を言うのですか!!あんな言い方では西にある暗黒城に孫権殿がいるような言い方ではありませぬか!? 」


蓮姫「それのどこが悪い? 」


鹿衛門「悪い?ってねぇ!? 」


慌てまくる鹿衛門だがもう遅かった。


一方一刀は


スッ!


一刀「蓮華、今すぐ助けにいきます! 」


準備を終え、一刀が暗黒城に向かおうとしたその時


孫登「とちゃま〜♪ 」


よちよちっ!


はいはいしながら孫登が現れた。


一刀「孫登 」


一刀は孫登を抱き上げると


一刀「よく聞きなさい孫登、父様は拐われた母様を助けに行ってくる。だけど孫登を連れていくわけにはいかないからこの城でお留守番してるんだ。わかったよね 」


赤ちゃん相手に何を真剣に話しているのやら


そしていつもの孫登ならば


『あい!』や『た!』等の了承を意味する言葉を出すのだが


孫登「やっ! 」


バァンッ!!


この時ばかりは拒否を意味する『やっ!』を出したのだった。


孫登の言葉を聞いた一刀は


一刀「そうか、ならば一緒に母様を助けに行こう! 」


孫登「あい! 」


何と!?戦場に赤ちゃんを連れていこうとする一刀


ギュッ!!


そして一刀は離れないようおんぶ紐で孫登をきつく縛ると


一刀「ハァッ!! 」


シュッ!


孫登を背負ったまま、一刀は暗黒城目掛けて飛び立っていった。


鹿衛門「あ〜あ、とうとう出ていきましたよ。儂はもう知らぬからな!お前なんかもう客将でも何でもないからな! 」


一刀が去った後に言う鹿衛門だが


蓮姫「バカ衛門、私もいくぞ! 」


鹿衛門「えぇっ!? 」


とんでも発言をする蓮姫に驚く鹿衛門


蓮姫「孫権は私にとっても大事な友だ!友を見捨てておいて一国の主がつとまるか! 」


バァンッ!!


真剣な表情で話す蓮姫に


鹿衛門「わ…わかりました 」


さすがの鹿衛門も黙るしかなかった。


蓮姫「それと、タヌキにも連絡しておけ 」


鹿衛門「タヌキというと、あの御方でございますか!? 」


果たしてタヌキとは!?


一方一刀は


タタタッ!!


一刀「見えた!あれが暗黒城だな! 」


猛スピードで向かった一刀はすぐに暗黒城にたどり着いた。


だが


兵士「来たぞ!あれが北郷一刀だな! 」


ズラァンッ!!


城の前には邪鬼の術により戦う兵器となった兵士達が立ちはだかるのだった。


一刀「お前達に怨みはないが!蓮華を救うため、通らせてもらうぞ! 」


ダッ!


得物の気伝丸を持っていない一刀はそのまま突っ込むのだった。


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