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御前試合!どすこい一刀!

一刀と蓮華と孫登が別世界に飛ばされてから一夜が明けた。


そして現在一刀は


バァンッ!!


鍛練場にて回しを締め


一刀「はぁっ! 」


ドンッ!!


四股(しこ)を踏んでいた。


家来達『ケッ!あんな奴に負けるかよ 』


そんな一刀に対するは大江戸城の家来数百人達


蓮華「頑張れ一刀! 」


孫登「とちゃま、がんば! 」


鹿衛門「はたして、どのようになりますのやら? 」


蓮姫「面白ければそれでよい 」


蓮華達が見つめるなか、いよいよ一刀VS家来達の相撲対決が始まろうとしていた!


何故このようなことになったのかというと


話は今朝に遡る。


今朝、大江戸城の廊下にて


蓮華「大丈夫か一刀? 」


蓮姫に会いに行く途中の廊下にて、一刀を心配する蓮華


その理由は


一刀「慣れてますから 」


バンッ!!


一刀が寝不足であったからだ。


一刀が何故寝不足なのか?


それは一刀達は蓮姫から部屋を与えられ、眠ろうとするのだが


一刀達は居候的な身分であり、孫登が夜鳴きをしては迷惑だと感じていた。


だが孫登は一刀が側にいると夜鳴きをしないので親子三人、川の字で寝ることになったのだが


蓮華「…すやすや… 」


平気で眠る蓮華と孫登に対し


一刀「(ね…眠れん!?) 」


蓮華が近くで寝ているためなのか、一刀は眠れず一夜を過ごすことになった。


だが一刀は離れに住む前に夜中に雪蓮の夜這いを避けるため眠ることが少なかったため、今でも一夜くらいならば眠れなくても平気であった。


そして一刀達が蓮姫のいる部屋にたどり着くと


鹿衛門「姫、考えを改めてくだされ! 」


部屋の中で鹿衛門の声が聞こえてきた。


蓮姫「バカ衛門、何を改める必要があるという?孫権は私の身代わりとなって甘えん坊将軍の相手をしてくれたのだぞ、城に置いてやるのが礼儀であろう 」


鹿衛門「確かに孫権殿には恩義を感じております。ですがあの北郷一刀という男はイマイチ信用できません。片手一つで相手の頭をめり込ませるなんて人間業ではござらぬ、物の(もののけ)の類いかもしれませぬぞ 」


確かに一刀の身体能力は普通の人間を遥かに越えており、忍者を知らない人から見たら化け物扱いされても仕方がない


だが、その事に我慢ができない人がいた!


ガラッ!


蓮華「失礼な!一刀は決して物の怪等ではない! 」


一刀の妻である蓮華であった。


愛する一刀を化け物扱いされて蓮華は我慢できなかったのだった。


蓮華「一刀はこの城にいる家来が数百人相手であろうと決して負けぬ! 」


鹿衛門「なぬっ!孫権殿、それは我が城に対する侮辱と見ましたぞ! 」


バチバチッ!


互いに火花を飛ばしまくる二人


一刀「ちょ…ちょっと二人とも!? 」


もはやこの二人の争いは一刀では止められなかった。


すると


蓮姫「ならば試してみるがよい 」


蓮華「えっ!? 」


鹿衛門「何と!? 」


まさかの蓮姫の発言に驚く二人


蓮姫「北郷一刀が我が家来達に勝てれば城に置いてやる。負ければ追放。それでいいではないか 」


というわけで御前試合として相撲が行われることになった。


ちなみに相撲な理由は一番殺傷力が低そうな体技だからである。


蓮華「(一刀だから負けるはずがないと思って受けた勝負だが、大丈夫なのだろうか!?) 」


内心、蓮華は一刀を心配していた。


蓮姫「それでは試合始め! 」


そしてついに試合が開始されたのだが


家来「フッ!あんな男に俺達数百人が負けるはずがない 」


家来「一番手は誰が行く? 」


家来達が順番について話し合うなか


猪関「よぅし!俺が相手をしてやるぜ! 」


ズシズシンッ!!


大江戸城で一番の巨漢の持ち主である猪関(いのぜき)が出てきた。


家来「おぉっ!うちの城で二番目に力自慢の猪関だ! 」


家来「やっちまえ猪関! 」


猪関を応援する家来達


鹿衛門「見合って、見合って、はっけよい…残った! 」


サッ!


行司を務める鹿衛門が軍配を上げた直後


猪関「うおりゃっ! 」


ズシズシンッ!!


一刀に迫る猪関!


だが一刀は


一刀「確か、こうだったな 」


スッ…


一刀は構えると


一刀「どすこい!! 」


猪関に張り手を繰り出した!


その直後


ドォンッ!!


ドッカァーーンッ!!


猪関「きゅ〜!? 」


一刀の張り手を食らった猪関はぶっ飛ばされ、壁に激突して止まった。


全員『・・・!? 』


孫登「とちゃま、しゅごい! 」


あまりの出来事に赤ちゃんである孫登以外が驚いた。


一刀「あちゃ〜!?力加減が難しいな、張り手はやめとこう 」


腕力ならば玲に劣るとはいえなかなか相撲の基礎ができている一刀


実は一刀、相撲経験は今回が初めてではなかった。


それは一刀が外史の世界に行く一年前の高1の夏頃


野球部「北郷!甲子園がお前を待ってるぞ! 」


バスケ部「北郷!バスケ部をインハイに連れてってくれ! 」


サッカー部「北郷!ぜひサッカー部へ! 」


一刀の運動神経を知った各部のキャプテン達が一刀に助っ人を求めに来たのだが


一刀「悪いですが、どれも剣道部の大会と被っていますので無理ですね 」


一刀は所属する剣道部を優先していた。


そんななか


ズシズシンッ!!


相撲部「北郷、相撲部なら日程は被っておらぬ!助っ人をお頼み申す! 」


相撲部の主将までもが一刀に助っ人を求めてきた。


キャプテン達『(北郷は相撲なんてしないだろう) 』


と各部のキャプテン達は思っていたが


一刀「(体術の鍛練に役立つかもな)わかりました。引き受けます 」


というわけで一刀は相撲部の助っ人に出ることになった。


そして一刀は数週間、相撲の基礎を学んだだけで


個人戦・優勝!


団体戦・ベスト4


にまで進んだのだった。


ここで話は戻り


その後も家来達が次々と一刀に挑むのだが


ブォンッ!!


家来達『うわぁーっ!? 』


その全てが投げられてしまった。


鹿衛門「な…何という実力じゃ!? 」


蓮華「フンッ!今頃驚いても遅いぞ 」


蓮姫「やはりなかなかの男のようだな 」


一方その頃、大江戸城の入り口では


?「むっ!我々が帰ってきたというのに誰も出迎えぬとはな 」


?「どうしたんだウキ? 」


?「ガーハッハッハッ!早く中に入ろうではないか 」


バンッ!!


三人組の男達が城に入ってきていた。


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