なるか!?奇跡の十王武神!!
一刀達を倒すため、邪鬼は暗黒城を纏っていた闇の気を吸収し、邪鬼龍と化して一刀達に襲いかかる
六限合身をも上回る実力を持つ邪鬼龍に対して一刀は六限合身を越える忍法・十王武神を発案し、皆も賛同するのだが、その間に邪鬼龍を止めるものがいない
そこで邪鬼龍を止めようと向かったのは契約解除により真の姿となった小助達であった。
邪鬼龍『ほぅ、忍との契約解除か。バカな奴らめ、それを発動すればしばらくはこの世にとどまれぬというのに、それにこの世では貴様らはその真の姿を長くは保てまい』
邪鬼龍が小助達を馬鹿にすると
小助『ケッ!残念ながら俺は主人に似ちまったようでな、無茶する時には馬鹿になっちまうんだよ!』
一刀の相棒の小助
真の名は小猿
孫悟空のような姿をした獣人型
あられ『まぁそれはみんな似たようなものだけどね』
葵の相棒のあられ
真の名は氷雪
陰陽師のような姿をした獣人型
神速丸『だが馬鹿だからこそ俺達はジュン達のために命をはれるんだよ!』
ジュンの相棒の神速丸
真の名は斬雷
鎧を身に纏った巨大な鷹の獣型
牡丹『ブホォーッ!!玲達のために頑張るわよん!』
玲の相棒の牡丹
真の名は泥猪
巨大な体をした猪の獣型
万年『まだまだ若いもんには負けんわい』
源治の相棒の万年
真の名は玄凱
ゴツい甲羅を持ち、尾が蛇である亀の獣型
月光『やるわよみんな!』
吹音の相棒の月光
真の名も月光であり、唯一名前が同じ
女怪盗風の獣人型
相棒達『おうっ!! 』
ババッ!!
そして六体の相棒達が向かうと
一刀「俺達も十王武神の準備を始めるぞ! 」
忍達『おうっ!! 』
スッ!
忍達も十王武神の準備を始めるのだった。
スッ!
まず一刀以外の新星の五人が円を組み、中心にいる一刀に拳を向けると
葵「我、氷を司る(つかさどる)氷堂家新星・氷堂葵!我の力を北郷一刀に託す! 」
パァッ!!
葵から青色の光が一刀に向けて放たれ
ジュン「我、雷を司る雷魔家新星・雷魔ジュン!我の力を北郷一刀に託す! 」
パァッ!!
ジュンから黄色の光が一刀に向けて放たれ
玲「我、土を司る土門家新星・土門玲!我の力を北郷一刀に託す! 」
パァッ!!
玲から茶色の光が一刀に向けて放たれ
源治「・・・我、炎を司る火神楽家新星・火神楽源治!我の力を北郷一刀に託す! 」
パァッ!!
源治から赤色の光が一刀に向けて放たれ
吹音「我、風を司る風切家新星・風切吹音!我の力を北郷一刀に託す! 」
パァッ!!
吹音から緑色の光が一刀に向けて放たれた。
口上が六限合身と似ているが忍達は既に相棒の力を自身に加えているため少しだけ異なっている。
そして
ザッ! スッ!
葵の後ろに茜、ジュンの後ろに遥、玲の後ろに神楽、源治の後ろに理央、吹音の後ろに零奈が立ち、肩に手を当てると
茜「我、水を司る忍・水希茜!我の力を新星・氷堂葵に託す! 」
遥「我、妖を司る忍・霊王遥!我の力を新星・雷魔ジュンに託す! 」
神楽「我、嵐を司る忍・嵐雅神楽!我の力を新星・土門玲に託す! 」
理央「我、溶を司る忍・炎地理央!我の力を新星・火神楽源治に託す! 」
零奈「我、木を司る忍・木瑠零奈!我の力を新星・風切吹音に託す! 」
パァーッ!!
一刀達新星を除いた忍達が葵達に力を送った。
もちろん一刀に直接気を送ることも可能なのだが、それだと一刀に全員分の気が一度に流れてしまいパンクしてしまうため、わざわざ葵達に気を送るのだ。
ゴオォーッ!!
あとは一刀が全員分の気を自身の気に変換するだけなのだが
邪鬼龍『むっ!何だかわからぬが、邪魔をした方がよさそうだな!』
ゴォッ!!
一刀達を邪魔しようと迫る邪鬼龍
いま邪魔をされると十王武神は失敗してしまうのだ。
だがそうはいかなかった!
小助『そうはさせるかよ!』
ガシッ!!
抵抗とばかりに小助達が邪鬼龍にしがみついたのだ!
実は小助達は邪鬼龍同様、この世では忍術を使うことができない
それどころか
バチチッ!!
神速丸『うっ!?』
月光『ぼちぼち時間がきたようね!?』
この世にとどまれる制限時間がある分、小助達の方が不利であった。
小助『俺は諦めねぇ!!制限時間ギリギリまで足止めしてやるぜ!』
邪鬼龍『フンッ!なら時間が来るより先にあの世に送ってやろう』
すると
邪鬼龍『ハァッ!!』
ブシュシュンッ!!
小助達『うわぁーっ!?』
邪鬼龍の鱗が鋭い刃となり、しがみついていた小助達を襲った!
そして
シュパァンッ!!
小助『ち…ちくしょう!? 』
ダメージと制限時間により動物の姿に戻る小助達
邪鬼龍『これで俺を邪魔する奴はいない!さてさて、北郷一刀を殺すとするか!』
小助達を払いのけた邪鬼龍は一刀達に襲いかかろうとするが
パアァーッ!!
邪鬼龍『何だあの光は!?』
一刀がいた場所に光の柱が出現すると
バッキィーンッ!!
光の柱が割れ
中から現れたのは…
顔と胴体は一心同体時の一刀
頭と腕は猪の被り物と豪腕な腕
手は猫の鋭い爪
背中には鷹の翼と亀の甲羅と二連装の大砲
脚部は二脚の狼の足と尻尾が生えた!という六限合身に似た姿をした一刀が現れたのだが
違う点といえば…
髪が伝説の某戦闘種族3のように長髪になり、尾が狼の尾から二本の猿の尾となり、胸に五つの珠が埋め込まれているという点であった。
玲「これが十王武神かよ!? 」
ジュン「確かに実力なら六限合身を遥かに越えてるな!? 」
葵「あたし達が生み出した最強忍術なわけね! 」
源治「・・・一刀!遠慮はいらねぇからやっちまえ!! 」
みんなは十王武神の成功に興奮しまくるが
ギランッ!!
一刀の目が開かれると
十王一刀「ウガアァァーッ!! 」
ドドドォンッ!!
赤い目をし、雄叫びをあげ、ドラミングをする一刀
茜「まるでゴリラですね!? 」
源治「・・・遊んでないでさっさと邪鬼龍を倒しやがれ!! 」
と、源治が言った瞬間!
十王一刀「ガッ!! 」
シュパッ!!
源治「・・・えっ!? 」
一刀が源治の前に現れると
ドグボォッ!!
源治「・・・がはぁっ!? 」
理央「源治さん!? 」
いきなり源治が殴られてしまった。
その後も
十王一刀「ウガガァーッ!! 」
ドカカッ!!
暗黒城の瓦礫を攻撃しまくる一刀
神楽「一刀さんは何をやってるんですか!? 」
誰もが?を浮かべるなか
吹音「やっぱり無理があったようです!? 」
吹音は一刀が暴れまくる理由を知っていた。
吹音「六限合身でも自分以外の五人の気を集中しなければならないのに十王武神は倍の十人分の気を集中しなければならないんです。普通ならば耐えられません 」
つまり今の一刀は十人分の気を扱いきれずに暴走しているのだ。
ちなみに並の忍が十王武神をした場合、体が気に耐えきれずに裂けてしまうのだが一刀だから耐えているのだ。
零奈「元に戻るの!? 」
吹音「気を使いきれば元に戻るんですが… 」
ジュン「ダメだ!?気が使いきれたらもはや俺達に邪鬼龍を倒す手だてはない!? 」
邪鬼龍『これはいい!戦わずに自滅してくれるだなんてな!』
このままで終わってしまうのか!?
するとその時!
蓮華「何をしているのだ一刀! 」
バァンッ!!
蓮華が一刀に向けて叫んでいた。
蓮華「みんなの気はもはや一刀の気だろう!自分の気を扱うことができずでどうする! 」
一刀に向けて叫び続ける蓮華だが
十王一刀「ウガァーッ!! 」
バッ!
標的を瓦礫から蓮華に代えて向かっていく一刀
玲「やべぇよ!?いまの一刀なら主君すら殺しちまいそうだぜ!? 」
もしそうなれば一刀は主君殺しの罪により死よりも恐ろしい罰が下される!
葵達は一刀に気を送ったため体が動かず、誰も一刀を止められなかった。
だがその時!
十王一刀「ウッ…ウッ!? 」
蓮華に襲いかかる寸前で動きを止め、頭を押さえる一刀
そして今、一刀の中では
一刀「(そうだよな蓮華の言う通りだ。自分の気を制御できないはずがない!) 」
十王一刀「ウッ…ガアァーッ!! 」
一刀は大きな声で叫びまくると
がくんっ!!
がくりとうなだれてしまった。
蓮華「一刀!? 」
ぴくりと動かなくなった一刀を心配する蓮華
すると
十王一刀「ありがとうございます蓮華! 」
蓮華「一刀! 」
一刀の目が赤い目から正常に戻ったのだった。




