表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
30/40

新なる邪鬼の企み

一刀VS邪鬼!そして邪鬼の企みがあきらかに!!

蓮華を救いに暗黒城に乗り込んだ一刀達


そして一刀は仲間達の手助けもあって蓮華のいる暗黒城の最上階にたどり着き


将の側近である邪鬼と戦うことになったのだった。


スッ!


一刀「小助、孫登を頼むぞ 」


孫登「あぅ? 」


小助『合点でい! 』


相棒である小助を孫登の近くに置く一刀


小助『一刀、あの邪鬼って奴は強そうだけど一心同体しなくて大丈夫なのか? 』


一刀「その必要はない 」


邪鬼を相手にして一心同体の必要はないという一刀


その理由は…


一刀「(何故だか知らぬが、今の奴からは以前ほどの殺気が感じられない) 」


前に邪鬼と対面した時は物凄い殺気を感じた一刀であったが、今の邪鬼からはほとんど殺気が感じられなかった。


将「邪鬼よ!必ずあやつを倒すのじゃぞ! 」


邪鬼「将様、この邪鬼にお任せください 」


スッ!


いよいよ邪鬼と対決する一刀


蓮華「(一刀…) 」


蓮華が一刀を見つめ


孫登「くちゅんっ! 」


孫登がかわいいくしゃみをした瞬間!


シュバッ!!


二人はほぼ同時に向かっていった。


一刀「ハァッ!! 」


シュシュシュッ!!


向かっていった直後、拳を繰り出しまくる一刀だが


邪鬼「フンッ!! 」


パシパシパシッ!!


邪鬼は一刀の拳を軽く受けており


一刀「やぁっ!! 」


ブォンッ!!


一刀が邪鬼目掛けて蹴りを繰り出すと


バシィンッ!!


邪鬼「貴様の実力はこの程度なのか? 」


邪鬼は一刀の蹴りを受け止めてしまった!


一刀「このっ!! 」


ブォンッ!!


一刀は反対側の足で蹴りを繰り出すが


邪鬼「なんのっ!! 」


バシィンッ!!


一刀の蹴りはまともや邪鬼に受け止められてしまった。


だが


一刀「それこそが狙いだ! 」


邪鬼「なにっ!! 」


ガシッ!! タンッ!!


一刀は足を邪鬼に絡ませ、両腕を地面につけると


一刀「北郷流体術・釘抜き打ち!! 」


ドォーンッ!!


邪鬼「がはぁっ!? 」


一刀はそのまま体を回転させ、地面に邪鬼の頭を激突させた!!


邪鬼「ぐぬぬっ!? 」


だがまだまだ邪鬼は倒れようとしない


一刀「しぶとい奴だ。だがお前相手ならば久し振りにあの技を使わせてもらうぞ! 」


シュバッ!!


一刀は目にも止まらぬ早さで邪鬼に向かうと


ドガッ!!


邪鬼「ぐほっ!? 」


邪鬼にラリアットを食らわし、


シュッ!


直ぐ様後ろに回り込むと


ドガッ!!


邪鬼「ぐほっ!? 」


今度は後ろから正拳突きを食らわし


シュッ!


邪鬼の懐に入ると


一刀「せいやっ!! 」


ドガッ!!


邪鬼「ぐほっ!? 」


ビュンッ!!


上段蹴りで邪鬼の体を上に放り投げ


シュンッ!! クルクルッ!


最後に邪鬼を追いかけながら回転し、


一刀「ハァッ!! 」


ドガッ!!


邪鬼「がはっ!? 」


邪鬼に(かかと)落としを食らわせた。


ドッシーンッ!!


そして地面に落ちる邪鬼


邪鬼「がはぁっ!? 」


一刀「北郷流体術・東西南北! 」


北郷流体術・東西南北


相手の正面からラリアット、すかさず後ろから正拳突き、そして懐に入り込み上段蹴り、最後に回転して威力を高めた踵落としを食らわせる必殺技である。素早さがないとできない技なのだ。


読者は覚えている人もいるかもしれないがこの技は一刀がこの世界に来て初めて賊退治を命じられた際、敵の大将に使った体術である。


あの時は単なる人間が相手だったため手加減していたが今回は相手が相手なせいか手加減は一切しなかった。


一刀「(並の相手ならばしばらくは立てないはずだ。だがこいつならば…) 」


一刀が思うように


邪鬼「げほっ!? 」


スッ!


邪鬼はあれだけの一刀の攻撃を食らいながらも起き上がったのだった。


すると


将「邪鬼よ、何をやっとるか!そんなハエのように素早い男相手に簡単に倒れおって!! 」


一刀「は…ハエ!? 」


失礼な言い方である。


将「そんな男、さっさとやっつけるか!! 」


シュッ! パシンッ!!


邪鬼に扇子を投げる将


するとその時!


邪鬼「将様、少々お願いがございます 」


将「何じゃ? 」


邪鬼「将様の持つ鬼笛をお貸しください 」


将「鬼笛?お前をこらしめるためだけの道具をどうする気じゃ? 」


邪鬼「実は鬼笛には隠された力がありまして、その力があればこの男を瞬殺することができます。ただし、その力を使うと将様に危害が及ぶため鬼笛を私にお貸しください 」


将に対して邪鬼が言うと


将「馬鹿者め!それを早く言わぬか!その男を瞬殺できるのならばこんな笛くらい貸してやるわい! 」


ぽいっ!!


将は鬼笛を邪鬼目掛けて投げ


パシッ!!


邪鬼「ありがとうございます 」


鬼笛を受け取る邪鬼


将「さぁ邪鬼よ、受け取ったのならさっさとその男を殺すのじゃ!! 」


邪鬼に命じる将


邪鬼「仰せのままに、ですがその前に… 」


スッ!


一刀「んっ? 」


蓮華「何だ? 」


邪鬼は鬼笛をみんなに見えるように持つと


邪鬼「ハァッ!! 」


バキィンッ!!


何と!?力を込めて鬼笛を破壊してしまった!


将「あーっ!?何をやっとるんじゃこの馬鹿者!! 」


鬼笛を破壊した邪鬼を怒る将だが


邪鬼「うるさいのはテメェだクソ将軍!! 」


将「なっ!? 」


将に対してクソと言い放つ邪鬼


邪鬼「あの笛が壊れたいま、お前に仕える必要はなくなったのだ! 」


将「なんじゃと!? 」


急に態度が変わる邪鬼


邪鬼「北郷一刀よ、貴様には礼を言う。貴様のおかげで私はこのクソ将軍の支配から開放されたのだからな! 」


一刀「何だと!?どういうことだ! 」


邪鬼「俺を開放させてくれたお礼に教えてやろう。俺の名は邪鬼、地獄生まれの鬼で邪遁を生み出したものだ! 」


つまり黒龍やヒロキが使っていた邪遁を作ったのは邪鬼である。


邪鬼「だが俺は地獄を抜け出し、他の世界を支配しに向かい、この世界に降り立った。だが俺の力を封じるという鬼笛をこのクソ将軍が拾ったせいで俺はこのクソ将軍に従う羽目になってしまったんだ 」


邪鬼が将から開放されるには将の手から邪鬼に鬼笛を渡され破壊する以外に他はない


もし邪鬼が将から鬼笛を奪ったり、将を殺したりすれば鬼笛の力により邪鬼は殺されてしまう。


邪鬼「だが貴様ら新星がこの世界にやって来てくれたおかげで俺はクソ将軍から開放される作戦を思い付いた。それは蓮姫に似たこの女を拐うことで貴様をこの暗黒城に呼び、俺と戦わせる。あとは俺が適当に傷ついて鬼笛を欲しがればクソ将軍は何のためらいもなく鬼笛を俺に渡すだろうからな 」


つまり蓮華を拐ったのも、一刀と戦ったのも全ては鬼笛を手にするための邪鬼による策であった。


邪鬼「鬼笛が壊れたいま、もうクソ将軍に従う必要はない!さぁ北郷一刀よ! 」


ゴォッ!!


バッキィーンッ!!


邪鬼は物凄い気で鎧を破壊すると


邪鬼「第2ラウンドのはじまりだぜ! 」


バァンッ!!


そこには全身が黒く染まった三本の角を生やした鬼がいたのだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ