蓮華を救え!一刀潜入!!
捕らわれた蓮華を救うため、元の世界よりやって来た仲間達と共に暗黒城に乗り込んでいった一刀
だが城内にてバラバラにされ、各部屋にて一刀以外の忍VS五人衆の戦いが繰り広げられるなか
小助、孫登を連れて蓮華のいる場所を目指す一刀であったが
兵士「見つけたぞ! 」
一刀「しまった!? 」
城の兵士に見つかってしまったのだった。
暗黒城・最上階
蓮華「う〜ん…、はっ!?ここは!? 」
邪鬼の手により、気を失われていた蓮華が目を覚ますと
将「にゃははっ♪どうやらお馬鹿な侵入者がやって来たらしいがこの最上階に来るのは絶対に不可能なのだ♪ 」
目の前に蓮華を連れてくるよう命じた張本人である特川将がいた。
蓮華「貴様、それはどういうことだ! 」
蓮華が将に聞くと
将「おぉ蓮姫ちゃん、目が覚めたか 」
※将は蓮華を蓮華そっくりな姫である蓮姫だと思っています。
将「そんなに聞きたいなら特別に教えてあげよう。この城にやって来た侵入者はまず余の親衛隊である五人衆が相手をする。もし奴らが馬鹿すぎて全員倒されたとしても、この暗黒城は入ってきたものを惑わす術がかけられていて最上階には来れず、何度も城をさ迷うことになる。城の攻略法は余達城の関係者しか知らないのだ! 」
つまり一刀達は最上階に来ることはできないのだ。
蓮華「そんな!? 」
予想外な言葉を聞いてショックを受ける蓮華だが
蓮華「(いや、一刀はいつも奇跡を起こしてきたんだ!今回だってきっとそうにちがいない!一刀、孫登、みんな、無事でいてくれ!) 」
みんなの無事を祈る蓮華
するとその時!
ドタタッ!!
兵士「邪鬼様、ご報告があります! 」
一人の兵士が慌てた様子で駆けつけた。
邪鬼「騒々しいぞ!何事だ! 」
兵士「はい、実は侵入者を目撃しまして、残念ながら侵入者は逃がしてしまいましたが 」
すると
スッ!
兵士「奴が連れていた赤子を捕らえました!こいつを人質にしましょう! 」
孫登「たい? 」
バンッ!!
孫登を邪鬼に見せる兵士
蓮華「(そんな!?孫登が!?) 」
我が娘が捕らえられ、更にショックを受ける蓮華だが
蓮華「(あれっ?よく見れば様子がおかしいぞ) 」
直ぐ様、孫登の様子がおかしいことに気づく蓮華
将「それはでかしたぞ!侵入者の赤子ならば人質になるからな 」
スッ!
特に警戒せずに孫登に近づく将だが
邪鬼「将様、お待ちください 」
邪鬼に止められてしまった。
将「なんじゃ邪鬼よ! 」
邪鬼「少しばかりお待ちください。おい、そこの兵士! 」
兵士「はい? 」
スッ!
邪鬼は孫登を連れてきた兵士を呼び寄せると
スッ…
兵士「えっ? 」
ズバァンッ!!
蓮華「なっ!? 」
将「なぁーっ!? 」
何と!?邪鬼は兵士を斬ってしまった。
兵士「そ…そんな!? 」
バタンッ!!
邪鬼に斬られ、死ぬ兵士
すると邪鬼は直ぐ様
邪鬼「変化ではなかったか、ならばこちらだ! 」
ブォンッ!!
殺された兵士の影目掛けて刀を振り下した!
すると
シュバッ!!
兵士の影はその場から逃げてしまった。
ニュンッ!!
そして逃げた影は人の形をすると
一刀「見つかったか 」
バンッ!!
影は一刀の形になった!
蓮華「一刀! 」
邪鬼「やはり影の中に潜んでいたか 」
一刀「忍法・影人形の術というわけさ 」
影人形の術…他者の影に潜み、記憶を読み上げ、更に人形のように操ることができる術
つまり一刀は兵士の影に潜み、兵士の記憶を読んで操りながら最上階にたどり着いたのだった。
ただし、影に入れるのは一人だけであり、小猿の小助ならまだしも、赤ちゃんの孫登は入れなかったのだった。
一刀「長くは続かないと思っていたがまさかすぐにバレるだなんてな 」
邪鬼「フッ!貴様も詰めが甘いものだ。城の兵士達は将様のことを一に考えている。貴様が最初に将様にではなく俺に報告した時点で貴様が怪しいとわかったわけだ 」
一刀「成程な 」
一刀にしては珍しいミスである。
そして蓮華は拐われたというのに泣き叫ばない孫登を見て妙に思ったのだった。
スッ!
一刀は将の方を見ると
一刀「特川将殿、我が主君であり妻でもある孫権を誘拐した貴殿の罪は許しがたし、よってこの俺、北郷一刀が成敗させていただく! 」
バンッ!!
舞台が戦国時代だからなのか、それらしい言葉を放つ一刀
将「孫権?何をいっとる!この娘は蓮姫ちゃんじゃぞ!! 」
という将だが
蓮華「生憎だが私は蓮姫ではなく孫権だ! 」
将「なにぃっ!? 」
まさかのことに驚く将
将「邪鬼!お前、蓮姫ちゃんを捕らえなかったから偽者を用意したな!罰として鬼笛を… 」
スッ…
邪鬼を苦しめる鬼笛を取ろうとする将だが
邪鬼「お待ちください将様、こうなればこの侵入者の首を取りますのでお許しください! 」
将「うむ!ならさっさとその侵入者を殺すのだ!! 」
邪鬼「ハッ!というわけだ。北郷一刀よ、俺が相手になってやる! 」




