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夏生詩集

伝わらないように

作者: 夏生

あたたかさに

触れたとき


心も身体も

冷たくなっていた

ことに気がついた


気づかないうちに

冷え込んで

感覚がなくなっていた


冷たさを意識することが

なかった


あたたかさに

触れたとき


血が通った人間だったことを

思い出し

心が動くのを感じた

冷えきった心は泣き出して

どろどろに溶けていった


あたたかさに

身も心も包まれたとき


冷えきった手に

触れたあたたかさが

冷めてしまわないかと

不安になって


私の冷たさが伝わらないように

必死になってさすり続けた

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