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エルグラドの冒険者(推敲及び改訂中)  作者: 井伊嘉彦
第一幕 女神のコイン
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51.「段取り八割」



 部室の窓に、激しい雨が打ち付けている。


 雨、

 戦勝記念公園、

 谷間の姫百合ごとき彼女、



「なんの夢を見ていた……? 俺は今どんな記憶を思い出した!?」



 部室のテーブルに肘を付き、俺は頭を支えた。


 体はいつもどおりの大人のもの、頭も体も意志のままに動く――とは言い難い。


 腕も足も、まるで鉛の様に重い。


 あるいは、小さな体で居続けたせいで、重いと感じてしまっているのか――



「違う……違う!」



 思い出そうとすると脳がノーで埋め尽くされて意識が途絶えようとする。


 意識を保つために思い出そうとする自分を否定する。


 否定が否定を否定する負の連鎖だった。


 気がつくと、俺は見覚えのない部室にいた。


 見覚えがない、懐かしい感じがするあの部室だ。


 今日が何月何日の何曜日で、今が何時かも分からない。


 自分が何をしていたのか、何故ここに居るのかが分からない。



 自分が誰かすら分からない――



「ぐ、ぅ……ッ!」



 記憶をたどろうとすると、内蔵が引きつって呼吸が出来ない。


 俺は自分の胸ぐらを握りしめてテーブルに額を打ち付けた。


 突っ伏したまま、震える右手でコインを無理やりに弾く。



 俺は何かを失ってしまった、

 それが何かを一生懸命探っている、

 ずっとずっと、探し続けていた気がする、

 無意識の底に沈めてしまった、覚えのない記録、

 逃げる自分ではたどり着けない、俺の中の絶対の禁忌、



「禁忌……ッ!?」



 コインをキャッチした瞬間、激しい頭痛に見舞われた。



「……ッ!」



 禁忌は記憶をこじ開けるキーワードに近い。


 逃げる俺が無意識に避けて止まない記憶なら、それは触れてはならない禁断の扉だ。



 開けてしまったが最後、自分が崩れて壊れる絶対の禁忌――



「今更! 虚構と現実の区別のつかない俺が……ッ!」



 何を恐れていると言うのか。


 何に希望を持っていると言うのか。



 ――それは生きようとする人の欲求、生を保とうとする本能、自らの命の希なるを望む心。弱さは人の命一部



「ひめ、ゆり……?」



 脳裏に浮かぶ一人の女性。


 俺は彼女の名を知らない。


 彼女が現実に存在しているのかすら分からない。


 何を現実だと信じて、何を虚構と断じればいいのだろうか?


 全てがノー、揺るぎない否定、絶対の否定(ノー)



「違う、違うッ!」



 否定を否定する否定の存在が、終わらない堂々巡りを形成する。



「何をしているんだ俺はッ! 何をしてきたんだ俺はッ! なにを、なにを……!」



 分からない――



「またここだ……いつもそうだ! いつも気が付けば俺はここに居る! 俺はいつだってここだッ! いつでもこの場所にたどり着くッ! なぜ、どうして――ッ!」



 決まって思い浮かぶのは、



 ――弱い心と人の希望は表裏一体、信仰心は人の命の根幹から来る。良しきも悪しきもそれぞれの世にあって、人を導く聖職者たらんとするのであれば、常に己を戒めなさい。常に自分を律しなさい



「ひめゆり……!」


 彼女が()を苦しめる。


 苦しめる?


 違う、()は彼女を――


 いつだって、君の言葉が否定する。


 否定?


 違う、彼女は何も――



「ひめ、ゆり……!」



 シャットダウンしようとする意識を繋ぎ留める魔法の言葉、


 脳が焼き付きそうになっても意識を繋ぎ留める呪いの言葉、



「君だ、君なんだ……ッ!」



 たどり着けない記憶の側に、思い出せない何かの横に、必ず君が立っている。



「嗚呼……!」



 だから消したい。


 こんなにも殺したい。



「答えを出した君に会える……君が()に答えをくれる……!」



 俺は笑いながら泣いた。


 泣きながら笑った。


 体を動かしているのが自分なのか誰なのか、もうそれすらも、



 分からない――



 ――グゥンッ……



 頭と体の苦痛が極まり、視界が捩れるように揺らいだ。


 世界がひっくり返ったかのような気持ちの悪い浮遊感と共に、体が縮んで視点が変わる。



「ふッ、メインイベントの前にこれではな……」



 僕は掌でこめかみを叩いた。



「消耗を抑えるために、中枢を眠らせて居たと言うのに」



 手を握ったり開いたりして体の感覚を確かめる。


 若干の痺れが全身に残っているが、体調不良と言うほどでもない。



「満足にお留守番も出来ないとは……犬もそろそろ限界か」



 彼女との決戦に備え、僕は旧市街地区から部室に身を移していた。


 可能な限り体を休めようと眠っているうちに、勝手にシューティングドッグが目を覚まして居たようだ。



「……もうお前に逃げ場はない。出てきた所で、すぐ行き詰まる」



 世の中のどんな事象に行き当ってもストレスを感じ、犬は満足に自分を保てなくなりつつある。



「結局、お前でもだめだったのさ」



 僕は自分で基礎を構築した人格を嘲笑った。


 逃げる犬は、逃げに逃げて、逃げ場所が無くなり、世界の全てに行き詰まった。



「それでも抗おうとは、なかなかどうして諦めが悪い」



 ギリギリの所で踏ん張ってはいるようだが、辿り着ける記憶領域が極端に狭まっている。


 もはやいち人格としての表情(・・)をなさない。



「お前の絶望も、時間の問題か……」



 僕は椅子の背もたれに体を預けて、溜息混じりに呟いた。



 ――グゥンッ……



 目の前の景色がまた歪む。



「……」



 落ち着きを取り戻した僕の魔力中枢は、いつもどおり異常(・・・・・・・・)だった。



 この景色の歪みは、僕の中枢に要因がない――



 目をつむって意識を研ぎ澄ます。



「学び舎に人が……?」



 魔力を断った人間が、部室の表を取り囲んでいる気配があった。



亡霊(レイス)のローブだな」



 上位の魔導士らが身につける亡霊(レイス)のローブと言う装備には、魔力の気配を潜伏させる隠行の効果がある。



「消臭剤をふりかけて、魔導士共が何の用か」



 不自然に魔力の匂いを消す装備など、いっそ匂いを際立たせるようなものだ。


 僕は椅子を飛び降りて、部室の扉を無造作に明けた。


 頭からローブをスッポリと被った三人の魔導士が、脱力させた右手をローブから出してブツブツと呪文を詠唱し続けている。


 認識が不完全で、こちらが見えていない。



「五年前に張った拙い結界も、なかなかどうして役に立つ」



 僕は左手にコインを複数枚呼び出して、右手を添えた。



銀の散弾(ショットシェル)



 ――ズダァンッ!



『ぐぬ……ッ!?』



 散弾を正面から浴びた魔導士が、手をばたつかせてよろめいた。


魔法銀(ミスリル)の散弾が通らない。


 身に兼ね備える魔力が高い証拠だ。



『気づかれたか』



 右の一人がボソリと呟いて右手を下ろした。



『慌てることはなかろう。相手は魔法を扱えない僧侶一人ぞえ』



 左の魔導士が鼻を鳴らして笑った。


 向こうからは見えていないだろうに、動じない辺り中々の手練だ。



『出てきてくれれば、手柄にできるんだがのぅ』



 ショットシェルを浴びた魔導士が、ローブを払って言う。


 もったりした老人口調の割に、三人共に声が若い。


 僕は部室から足を踏み出した。



『ほっ、出てきたぞい』



 左の魔導士が小馬鹿にしたように笑った。



「魔導士と言うのはもう少し深謀遠慮のものだと思っていたがな。機嫌を損ねた僕が、結界を崩壊させるとは思わないのか?」



 僕は目を細めて三人それぞれに目をやった。



『大聖堂がひた隠しにする、レヴィ・チャニングについては少々調べさせて貰った』



 右の魔導士が言う。



『完璧主義の偏執狂――いやはや、気性だけでいえば一流の魔導士の資質を持っている。惜しむらくは、中枢異常の体質かのぅ……』



 真ん中の魔導士がローブの奥で嘲笑う。



「ふん……本懐を遂げずに、僕が結界を崩壊させるはずはないと踏んでいるわけか」



 僕は左手をポケットに入れて右手で髪をかきあげた。



「深謀遠慮の前言は撤回しておこう。その心理分析は取り敢えず正解だ」

『潜在魔力も上々、これは確かに惜しい素材』

『生け捕りにするかえ?』

『妙な欲心を抱いては事をし存じるぞい。予定通りがよい』



 三人がそろって右手を構えた。



「予定だって? 興味のそそられる話だな。僕をどんな(わだち)に乗せる気だ?」

『もう乗っているわえ』



 正面の魔導士がローブの中で嗤う。


 三人の右手に魔力が灯り、呼応する様に僕の足元が輝きだした。



 ――ビシィッ……



 大理石の床に足が張り付いて一体化する。



石像呪式(ストーン・スターチュ)……!」

『わかるかえ、大聖堂のモルモット? 石化が始まったと言う事は、既に呪式がぬしの中枢を侵したと言うこと』



 ――ビシビシビシッ



 石化が体を侵食し、脚を上って太ももにまで達した。



「ぐ……ッ!?」

『もう魔力の発揮など出来はすまい』

『結界に接続出来るとのならばしてみい』



 右と左がそれぞれに言う。



『魔術の勝負とは、およそこんなものだ。魔法術式などと技術化に勤しむ大聖堂と我らでは、そもそも魔術に対する思想理念が異なる。結界を張った場所を出た時点でぬしの負けよ』

「おのれ……ッ!」



 僕は歯を剥いて唸った。



『モルモットの大理石の石像とは、大聖堂への貢物としてはこれ以上ない皮肉だな』

『他愛もない。この程度の事に勅の避難令など、大聖堂も弱腰が過ぎるわえ』

『あるいは、まだどこかでこのモルモットを惜しんでいたのやもしれぬな。石化した後で件の中枢を調べてみるか? 大聖堂へ送り届けるのはそれからでも遅くはない』



 ――ビシィ、ビシィッ……



 石化がみるみる進み、首元にまで迫った。



『さて、モルモット、何か言い残す事はあるかえ?』



 正面の魔導士が右手を下ろして聞いた。



「うふッ……うふふふふふ……」



 僕は堪えきれなくなって笑った。



『……なんじゃ?』

「あはははははは! これが己らの思想理念か、笑わせてくれる!」



 ――パァンッ!



 破裂音と共に石化が解け、魔力の粒子が飛び散った。



『『『……!?』』』



 魔導士らが身構える。



「前言の撤回を撤回する。リディアが大陸を制して五十年、大聖堂の体たらくを否定はしないが、リディア魔導士の質もまた酷く劣化しているようだ」

盛る炎(エクスフレイム)!』



 左の魔導士が重厚な魔力を発揮した。



 ――ボッ!



 僕の足元で小さな炎がチョロリと生じた。



「暖を取るのにほどいいな。春とはいえ雨の夜は冷える」



 口の端が持ち上がる。



『な、何が……!?』



 右の魔導士が狼狽える。



「なにゆえ大聖堂の目と鼻の先の学び舎で、教の僧侶共が押しかけてこないのだと思う?」

『なんと、魔術が制限され――』

「遅い」



 加速(アクセル)で踏み込み、左の魔導士に直突きを食らわせた。



 ――ドキィッ!



「げ、ぇ……ッ!?」



 魔導士のローブが喀血で濡れた。


 気息集気法で強化した聖なる拳(ホーリーブロー)が、アバラを砕いて内蔵を損傷させたらしい。



「そして脆い」



 冒険者の不正術士なら、魔導士でも体術をそれなりにこなす。



『くそ……ッ!』

『なんじゃ……ッ!』



 右と正面の魔導士が必死に杖をかざすが、何も起きなかった。



「真に深謀遠慮の者であれば、大結界を掌握する相手と聞いて姿を現す愚は犯さない」



 ――ドンッ!



 更に右の魔導士に拳を叩き込んで悶絶させる。



『ご、ふッ!?』



 地に伏した魔導士の肩に、さらに足を踏み落とす。



 ――ボリィッ!



『ぎぃ――ァアアアアアアアアアッ!?』



 魔導士が虫ピンで止められた昆虫の様に足掻いた。


 鎖骨が肉を破って飛び出したらしく、大理石の白い床に赤い血だまりが広がって行く。



『魔術が使えない……なぜ!?』

「かつて大陸が暗黒時代にあった頃、大結界は都の中での術式を制限し禁ずる役目も負っていた。その効果は今、大魔法や禁呪といった大それたものを封ずる程度に留まっているが――」



 ――ゴキッ……ビチィ……!



 人骨が砕け肉が潰れる小気味の良い感触が足裏から伝わってきた。


 押し込みに押し込んだ足裏が、大理石の床の質感を捉え始める。



『ぎ、ひィ――』



 激痛に耐えかねた魔導士が泡を吹いて失神した。



「かつての術式は解体して削除されたわけではない。ただ眠らせているだけのこと。もともとは術式の行使そのものを制限する程に強力な機能なんだよ」



 魔導士の叫び声にご満悦だった僕は、残った一人に満面の笑みを浮かべて見せた。


 古代術式研究部の部室まわりは、複雑に入り組んだ大結界の術式の一つ、魔術禁止(アンチマジック)の効果を局地的に引き出した状態にある。


 ここは大結界の効果が薄い旧市街地区ではない。


 リディアの中でも最も結界が威力を発揮すると言われている城北地区、大聖堂横の学び舎なのだ。



「ここは僕が使う魔法以外、効果が激減する領域なのさ。僕の前に姿を現した時点で、己らの負けだ」

『そ、そんな……』

「歴史のお勉強不足だな。新興の魔導家の人間と言ったところか」



 正面の魔導士が、後じさって廊下の壁に背を当てた。



『あ、ああ……』

「怯えることはない。心理分析は正しいと言ったろう? 僕がお前を殺すと思うのか」



 僕は右手でコインを弾きながら、ゆっくりと彼に歩み寄った。



『ぬ、ぬしは……これと定めた標的以外を、殺すことはない……』

「まず正解だ。浅はかだが優秀な魔導士ではある」



 僕は身を揺すって笑った。



「完璧主義の偏執狂――僕と言うのは我執が強い。僕は僕を罵った人間を、僕に唾を吐いた人間を、僕を嘲笑った人間を二度と忘れることがない。さて――」



 魔術にばかり傾倒した者から術を取り上げれば、幼子も同然だ。



『よ、よせ――』



 魔導士が廊下にヘタリ込んだ。



「ノー」



 魔導士が懇願する様子に嗜虐心を刺激され、僕は口元に笑みを浮かべて魔導士に掴みかかった。



『ひッ!?』

「僕を大理石のオブジェにしようだなんて、悪い右腕だね」



 気息集気法で強化した身体能力にもの言わせ、魔導士の右腕を力任せに捻った。



 ――ゴリィッ……!



『ぎゃぁああ――!?』

「おや、靭帯が破ききれなかった」

『あああああ! あああああああッ!!』



 魔導士が左の杖を振り回し、僕の肩と言わず顔と言わず殴りつけて来た。


 気息集気法で強化した体には、全くなんのダメージもない。


 赤子の抵抗の様なものだ。



「うふふふふふふ……」



 手に力を込めて、肩から腕をゆっくりと引き抜いていく。



 ――ミヂミヂミヂィッ……



 湿っぽく粘りのある音に、僕はうっとりさせられた。



「ほら、軟骨が弾けるように裂けて行く。靭帯は――中々しぶといね」

『ぎぃ、ひ、い――』

「あはははははは! 激痛に苛まれる人間は、大体が皆そういう発声になる」



 ――ブチィッ



『〜〜〜〜〜〜ッ!?』



 魔導士の右腕が、血の飛沫を飛ばして遂に千切た。



「――やあ、もげた。動く死者(リビングデッド)以外でこんなことをしたのは君が初めてだ」



 魔導士が泡を吹いて失神した。


 肩口の大動脈から、ボタボタと血の塊が吹き出した。



「おっと、まずい」



 魔導士の肩に千切りとった腕を当てて、僕は呼吸を整えた。



 ――すぅぅぅぅぅぅぅ……ッ!



「結ぶ祈り、汝を癒さん――治療(ヒーリング)!」



 僕は深い呼吸によって、練りに練った魔力を漲らせて治療を施した。


 霊視をして、修復していく細胞と共に千切た妖脈を高速で繋ぎ合わせていく。


 十秒程の治療(ヒーリング)で、魔導士の腕は完全に元通りになった。



「……うん」



 息を吹替えさせて次は左腕――と思っていたのだが、右腕一本で飽きが来てしまった。


 侮辱の意趣返しなら、これぐらいで十分だ。


 血で汚れた顔を魔導士のローブで拭いて、僕は髪をかき揚げた。



「しかし、魔導士が結界術で封じに来たか……」



 大聖堂が自らの汚点である僕の存在を、魔導家や騎士団の連中に公表するとは思えない。



 事実を知り、魔導士らを顎で使える人間となれば――



「マンフレッド・レアード」



 ケインを懐で保護しておいて、大聖堂と結託して死に追いやった議会の貴族の仕業で間違いない。



「結界術に結界呪の上書きとは、考えたものだ」



 今回の三人は、僕に直接手を下して功を得ようとする欲があったからまだ良かったが、姿を見せず学び舎ごと封じようなどと言う暴挙に出られては厄介極まりない。


 大結界の魔術制限(アンチマジック)は、あくまでも能動的に発生する魔法現象に反応するものであって、結界術や結界呪といった術式には対応しきれない。



「少し対策を練る必要があるな……」



 残りの時間、ノーの堂々巡りで消耗する心配はなさそうだ。


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