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街へ

第2話 街へ


朝起きれば眩しく太陽が光っている、朝は冷え込んで少し寒いくらいだった、少し光で目が眩んだがすぐに慣れた

「いい天気だな、昨日の事が嘘だったらよかったのに」

昨日一日で1週間分の疲れが溜まったような気がする、自分でも筋肉痛になるだろうと思っていたが特に異常もなくごく普通だった、いつもこんな生活をしてるようなそんな錯覚に襲われるほどに

「ラザラスおいすー・・・」

寝ぼけた顔でディアが近づいて来て肩をバシバシ叩きながら話しかけてくる

「ディアおはよう、ってかきったねぇ、よだれの跡あるぞ」

挨拶を済ませ笑いながら言った

「はっはっは、容赦ねぇな」

肩から手を離し、頭をガリガリかきながら歩いていった、そしてシャイルの家の扉が開きシャイルが手を振ってくる

「ラザラスくん、朝ごはんできてるからさっさと食べてね」

シャイルにそういわれ家に上がる、シャイルはちょっと用事と言って出て行く

「ラザラス遅かったねー先食べてるよー」

ミレイズがいらっしゃーいと言わんばかりに手を振ってくる

「食べるか喜ぶかどっちかにしろよ、てか俺らはここから2日かけて移動だからなかなりきついと思うぞ」

ドーンという音がしていきなりドアがすごい勢いで開いた、そして耐え切れずドアは倒れ破壊された

「腹減った~」

またこいつか・・・・、シャイルを怒らせて疲れさせちゃ悪いと思い俺はすかさずこう言った

「ディアうるさい、あとドア直せ」

怒られて反省したか、はいはいといいつつドアを直す

「まぁまぁそう言うなって、腹が減ってはなんとやら~だぜ、あっはっは」

馬鹿みたいに平和な時間だった、ずっとこういう時間が続けばいいのに、俺はそう願った

「さ、食べ終えたら行くぞ」

俺は席を立った、まだこんな他愛もない幸せを感じたいのに、俺は焦っているのか?不思議だな自分では分からない、ドアを開けて外へ出るとちょうどシャイルと入れ違いになる

「あれ?もういいの?暇なら手伝ってくれるかな」

なんとなく嫌な予感はした

「何を手伝えばいいんだ?テントとかか?」

まぁ野宿するのだからテント、それから食べ物、夜はどうするのだろう見張りがいるのではないのか

「そこを右に行ったところに私の畑があるから持てるだけ持っていってほしい」

食料がなければあのバカが腹減ったを連呼するに違いない

「分かった、持ってるだけ持って行けばいいんだな」

指定された場所へ行き俺は思った

「広いな・・・これあいつ一人でやってたのか」

普通に考えて、何人養う気なんだというほど広かった

「大体こんなぐらいでいいかな」

アイテムイベントリが3/4埋まるまで収穫をした

俺は急いでシャイルの家へ向かう

「おー、きたきた、おせーぞラザラス」

ディアがヘラヘラ笑いながら手を振ってくる

「悪いなちょっと収穫に手間取った」

3人はもう荷物をまとめて出てきていた

「ラザラスくんは荷物とか何かあった?ないなら行くよー」

荷物っていっても昨日来たばかりで荷物があるほうがおかしいだろう

「ないな、早い内に行くぞ」

シャイルが「うん」と頷き先行する

「これずっと歩きでいくのか?」

まだ10分ほど歩いたぐらいだった、後ろを見ると村が小さくなっているのが分かる

「走ったら1日でいけるけど、モンスターと遭遇したらやられるよ?」

疲れきった体に戦闘は無茶もいいところだろう

「ここらのモンスターはどんなのが出るんだ?」

その情報がなければ戦う方法も考えないといけないだろう

「この辺りは鳥とか空を飛んでるのが多いかなぁ?まぁよっぽどな事がない限り襲ってこないから大丈夫だよ」

いざ戦う時になったら片手剣じゃおそらく届かないだろう

「君がウルフ戦の時使った突きなら届くよ」

全力攻撃で雑魚を倒せというのかこれはこれで面倒だ

「そんなのしてたら体力が持たないな」

特に戦闘もなく今日の進行ノルマは達成できた

「どうする?もう休めるけど、進むならもう少し進んどく?」

一旦辺りを見渡す、草原が広がる、360度どこを見ても良く見える

「危なくないか?モンスターが襲ってくる可能性もありえるんじゃないのか?」

寝込みを襲われたら終わりだろう、その点を注意するべきだと言った

「このテントにはモンスターを近づけないための加工がされてあるの、だから一晩ぐらいは平気だよ」

なんというかいろいろ納得いかなかった、ゲームみたいな世界だ・・・設定と言うかなんか滅茶苦茶だ

「とりあえず夕方までは進むぞ」

方向を確認しながら北東へ進む、夕方になり日が落ちそうな時間になったのだろう、薄暗くなってきた

「テント建てるから手伝って」

シャイルがテントを展開させる

「おまかせあれ」

ディアが待ってましたと言わんばかりに手伝う、俺とミレイズは辺りを見渡してモンスターがいないかを警戒する

「何もいないな、これでなんとか休めるな」

急に疲れがどっと出てくる、明日も歩いて街へ行く、どんな人たちがいるのだろうか?自分達みたいな年齢の人たちばかりなのだろうか?それとも大人ばかりなのか、自分達は歓迎されるのか、なんというかずっと不安だった

「大丈夫?顔色悪いよ?食べられる?」

シャイルはスープを持って話しかけてくる

「あぁ、ありがとう、なぁシャイル」

疑問に思ってたことを聞こうそう思った

「隣いいかなーっと、で何かな?」

俺の横にちょこんと座る、こんな子でも毎日あんな化け物と・・・モンスターっていうべきかな・・・戦って、剣を握り生きてきたんだでもなんで人のいない村に居たのだろうか?それが俺の思っていた疑問だった

「なんで人のいない村で暮らしてたんだ?」

あはは、とシャイルは笑う、まぶしい笑顔だった、こんな地獄のような世界でも心が休まる、彼女の笑顔はきっと周りの空気を変えるものだ、この笑顔を守りたいと俺は思う、今は弱いけどいつかきっと

「それはね、夢で見たのよ、なぜかあの村で暮らしててある日食料を探してたらディアと名乗る子に出会って村は2人になって、その時に街にいこうって思ったんだけど、また夢を見たの、今度はウルフを倒していたら一人の男の子に出会って、友達を助けるっていう夢ね、それでもしかしたらって思ったの、やっぱりそこには夢で見たものと同じで不思議だなって私自身も良く分からないわ」

夢で見た光景と同じ事が起こる、未来が見えるって事か?でも正夢であってもその夢が現実になるなんてかなり低い確率だろう、一言で言えば「ありえない」まるで彼女はこの先何が起こるかを知っているのではないか、と思ったでも話してる顔を見ていたらそんな疑問はどうでもよくなった、俺は一気にスープを飲み干した

「なんていうか・・・ありがとうな助けてくれて、あのままだったら俺もミレイズもやられてたから」

俺はそんなありがとうを彼女に言った

「まぁ、いいって私は夢を信じただけ、本当にありがとうって言うのは別れの時だよ」

元の世界に帰る、それが俺の目的、でも戻ってもどうするんだ?その疑問しか出てこない

「やっぱり、帰りたくないな・・・なんていうかさ、前も言ったけどこの世界の方が生きてるっていうか充実してるそんな気がする」

俺はそう言った

「ラザラスも同じ事考えてたのね」

ミレイズが立ち上がる、ディアは食べながら俺に「俺もそう思ってる」というような顔で親指を立てて笑った

「ミレイズはこの世界の方がいいの?」

シャイルはミレイズに聞く

「なんていうか、元の世界は人生は機械によって決まってたから本当につまらないものだったのよ、ここだと、その世界になかった自由があるの、それはとても良い物よ」

ミレイズが笑う、帰ることをあきらめたんじゃないここで生きていくそう決めたという顔だった

「そっか、でも帰りたいって人はいると思うから帰る方法も探そう」

自分達はよくても帰りたいと思う人はいくらでもいるだろう

「うん、みんなの為にがんばろう」

シャイルが笑いながら言う

「俺は眠いから寝る」

ディアがダラダラテントに入っていく

「自由な奴だな」

ああいうのがいるから俺たちはバランスを取れているのかもしれないな

「さぁ、私らも寝ようか」

全員テントに入る

「なんかせまくないか・・・」

俺は、この状況を喜べばいいのか?左にシャイル、右にミレイズ、足元にディア、足元のはまぁどうでもいい、なぜ挟んだと思ったが気にしないでおこう

「動かないでよ、寒い」

シャイルが寒いと訴える、季節的に言うと春ぐらいだ、夜になれば寒くなる

「こうすれば寒くないよ」

ミレイズが横から引っ付いてくる

「お、おい」

暖かい、でも悪い気はしなかった

「じゃ、私も」

二人に挟まれる、なんていうかディアに見られたら刺されそうだ

「大胆だな、二人とも、あはは」

俺はそう言って笑った

「ラザラスくん、しーっ」

隣を見ればもうミレイズは眠っていた

「のん気だなこいつも、俺は寝れなくなりそうだ」

こんな状況で寝れる男はいるのだろうか?

「素直に喜べばいいのに、私も寝るよ、おやすみ」

喋らなくなった、静かな空間、でも俺は寝れないというわけじゃなかった、疲れがたまってたせいかすぐに意識はなくなっていった

夢を見た、不思議な夢だ

『世界を知り過ぎたその存在はやがて脅威となって、災厄となり我が身を滅ぼすであろう』

そう聞こえた、知りすぎれば待っているのは死だと

「何でだ?なんで知ったら死んでしまうんだ?」

影も形もない、何もない場所に俺は聞く

『簡単な事だ、それがこの世界のルールだ』

ルール?決まりそんなものが存在するのか?

「何でそんなものが必要なんだ?」

『世界の声を聞く者よ、世界を知り過ぎず、世界を知れ、そ・・・・・・、わ・・・をす・・・え』

この空間を闇が切り裂く

「・・・くん」

「・・・ラスくん」

「ラザラスくん!」

シャイルの声が聞こえた

「・・・っ、俺は・・・」

何かの思惑が俺達を待っているのではないかと俺は感じた

「ほら、ラザラス街も近いし昼までには到着しようぜ」

俺は起き上がり辺りを見渡す、北西に見える街を見つけた

「あれが街かでっかいな」

規模が村の何十倍あるのだろうか、そのくらいの大きさだ

「一気に駆け抜けてしまおう、ここからはキマイラが出てくるかもしれないから、もし遭遇しても絶対逃げるんだよ」

シャイルが全員に注意を促す

「分かった」

「はいよ」

「はい」

昨日よりもパーティの空気が張り詰める

「行くよ!」

俺達は走り出す、死の恐怖と出てこないことを願うモンスターから逃げるために

「あと少しだ!気を抜くな、ミレイズちゃん大丈夫か?」

ディアがミレイズに話しかける

「だ、大丈夫、まだまだいけます」

そのときだった

地面が揺れた、そして何かの咆哮、嫌な気配が近づいてくる

「この咆哮は・・・」

シャイルが辺りを見渡す

「くそっ・・・あいつがキマイラか!」

俺は剣を引き抜き

「ここは俺にまか・・・」

左腕を捉まれ

「だめよ!!」

絶対逃げろと言った、二度は言わないそんな顔だった

「ディア、ミレイズ走って!今すぐ退避!」

走り出す、モンスターもこっちに気付き追ってくる

「ダメだ、追いつかれる」

「これ以上追いかけられると街がやられてしまう、勝ち目はないけど、撃退する」

シャイルが片手長剣を引き抜き構える

「結局こうなったか・・・」

俺も片手剣を引き抜く

「君まで残らなくてもいい、私一人でやる」

自分を置いて先に行けと俺達に言った

「バカ言うな、お前をここで死なせるわけにはいかない!」

キマイラは2足歩行で尻尾があってその尻尾は蛇だ、恐らく毒持ちだろう

「まずは尻尾だな!!」

地面に剃って剣を振り上げる

「地顎砕!!」

地面に沿って斬撃を飛ばす、初級剣技だ、地面の亀裂が真っ直ぐキマイラに向かっていく、直撃するがキンッと高い金属音がする

「な・・・こいつなんて硬さだよ」

別次元の強さを感じた攻撃が通らない、通じない圧倒的な強さ、足がすくむ、死の恐怖が俺達を襲う

「遠距離斬撃じゃダメ、近距離じゃないとダメージは通らないよ!」

歯を食いしばる、もっと強く・・・みんなを守るために頼む、神様こいつを撃退させる一撃をと願う

そのうちにシャイルが前進する

「幻襲斬!」

切りかかる寸前にステップで90度回りこみ一撃を加える、キマイラはのけぞることはなかった、すぐに反撃がきた

「危ない!!」

シャイルに向かってキマイラの尻尾・・・いや蛇が襲い掛かる

「っ!」

目を瞑ったそのときだった、ブツッ、何かが切れる音がした

「間に合ってよかったよ、平気か?」

突然現れた大剣使い、あのキマイラの尻尾を一撃で斬り飛ばした

「なんだよこいつ・・・何者だ」

「さぁ一気にけりをつけようか」

大剣を軽々と操り、キマイラを無力化させていく

「止めは心臓だ、最後の攻撃をお願いするよ」

大剣使いにまかされた

「任せろ」

剣に力をこめる

「よし今だ!」

大剣の側面でキマイラの拳を弾く

「やぁぁぁぁぁぁ!!!」

地面を思い切り蹴り、迷いのない一閃

「疾風一閃!これが俺の全力攻撃だぁぁぁぁぁ!!!」

キマイラの体を容易に貫き止めを刺す

「いや、見事だったよ、君の剣技は」

大剣使いは見事だと言った

「あんたこそ何者だよ、あんな化け物相手に余裕っていうのがおかしい」

俺はその大剣士を睨んだ

「助けたのにそれはないんじゃないかな、それに名前も聞いてないしね」

確かにそうだ、こいつが来なければ俺らは全滅していただろう

「彼は討伐ギルド『ハンターズ』のギルドマスターよ、ありがとうございました、おかげで助かりました」

シャイルが剣をしまい頭を下げる

「監視の者がキマイラが近づいていると聞いて駆けつけてきた、君達もみな無事でよかったここで立ち話しも危険だ、ギルド本部で話を聞く、街まで護衛しよう」

自分よりも男らしい、その悔しさを噛み締めて

「俺達も行くぞ・・・」

その男についていく、そう時間もかからず街についた

「私は一足先に本部に帰らせてもらうよ、それと今日は疲れているだろう、宿屋に連絡はしてある、今日はそこで休んで明日尋ねてきなさい」

それだけを言い残し早々に立ち去る

「今日はもう休もう、みんなも疲れただろう」

シャイルが装備を新調するといいそれに付き合うことになる

「これ見てどう思う?」

シャイルは剣を見せてきた

「耐久度0?使えなくなっただけだろ?」

ただ0になっただけじゃない、そう言いたかったそうだ

「キマイラに一撃加えただけで・・・だよ?」

生半可な装備じゃ歯が立たないってことだ

「RPGでいうフィールドボスにはそれなりの武器じゃないとダメージすら与えられないってことか・・・」

この時俺は変だなと思ったが何が変なのかが分からないなんとなく感覚で何かがおかしいと思った

「なぁ、シャイルちゃんよ、この街ってこんなに人多かったか?」

俺がおかしいと思っていたことがようやく理解できた、この広い街に46人ほどだと聞いていたが周りを見渡すとそんな数とっくに超えている

「そうね・・・知り合いの武器屋に聞いてみる」

シャイルはコミュニティツールを呼び出し、その武器屋の人にささっと文章を送る、一般的に言うメールってやつだ

「その武器屋はどこにあるんだ?」

こっちと言い細い道に入る

「シャイルの譲ちゃんこっちだー」

声のした家へ入る

武器屋というより鍛冶屋だった

「武器が壊れちゃってねー、新しいのを作って欲しいんだけど」

ロングソードを手渡す

「うわぁ・・・これ何したらこうなるの?刀身が曲がってるじゃないの、刃もボロボロだし」

こりゃ直せないと笑っている

「今作れる最高の物を作って欲しい、取引はいつものもので」

いつものもの?

「む・・・いいだろう、武器の種類、性能値をあげてくれるか」

紙を差し出され、シャイルはその紙に能力値を書いていく

「こんなぐらいでいいわ」

その数値を見て驚愕する

「こんな性能の武器はモンスタードロップだぞ、無茶言うな」

シャイルが提示したのは、攻撃600~700、重量4~5kg、片手長剣、精錬度8

「いくらなんでもこれは・・・」

俺も驚愕する、いい武器ねといったこのフレイムソードの武器性能は攻撃200、重量6.3kg、片手剣、精錬度1といったぐらいだ、簡単に言うとこの武器を攻撃力を3倍にして、軽くしろというのだから鍛冶屋は困るだろう

「どこまでできる?」

カウンター越しに聞く

「攻撃380、重量7.8kg、精錬度4ぐらいだな、それがここの限界値だ」

シャイルは頷き、袋を置く

「いつもありがとよ、そこの3人も武器強化か?俺に任せな!」

笑いながら話しかけてくる

「この武器を強化してほしい」

カウンターにフレイムソードを置く

「これの強化には、キマイラの骨2つと10000Gっていったところだな」

10000G数字で見れば安く思えるかもしれない、この世界のりんごは10G要するに1000個分のりんごと一緒ってわけだ

「これでいいか」

キマイラの骨と金を置く

「はいよ、まとめてやっちまうからここで待っててくれよ、そこの両手剣の兄ちゃんは?」

「これを双剣にしてくれ」

両手剣から双剣に切り替えるといった

「スチールブレードか、これならお金だけでいい、4000Gだ」

お金を置き、近くの椅子に座って素直に待つディア見た感じ異様な光景だった、あの騒がしい奴がおとなしいのだから

「ミレイズの杖は、強化した方がいいかもしれないねー」

シャイルがミレイズをぐいぐい押してカウンターに連れて行く

「これは、ロングロッドかこんな装備でよくここまで来れたなー」

シャイルはひどいこと言うなばかーといって笑っている

「これはキマイラロッドにできるよね、それでお願い」

「いや・・・だがしかし・・・キマイラの宝珠なんて持ってないだろう」

レアドロップ品のキマイラの宝珠そんなもの手に入るわけがない

「持ってます・・・」

アイテムイベントリから取り出す

「料金はいい、失敗しても恨まないでくれよ」

鍛冶屋の男が震えている

「大丈夫です、私は信じてますから」

ミレイズは笑顔でそう答えた、「お、おう、まかせな」といい職人は奥に消えていく

「まぁ素直に待ってよ」

シャイルも椅子に座り、2時間ほどたったぐらいだった

「できたぞー、久々に仕事したって気分だ」

奥から武器を抱えて出てくる

「シャイルの譲ちゃんのは武器は軽く硬く仕上げた、これでよっぽどのことをしない限り壊れないだろうそして武器の名は『シュヴァルツ』大事に使ってくれよ」

「ありがとう、壊したらまた来るわ」

剣を戻し笑いながら言う、職人は俺にフレイムソードを手渡す

「続いてこのフレイムソードはキマイラの素材で攻撃力と属性、射程、武器の軽量、突き性能を向上させた、簡単な初級スキルならイメージするだけで出せるようになるだろうそして武器の名は『キマイラフレイム』この辺りじゃ魔剣並の強さだ大事にしろよ」

「サンキュ、次強化する時もここに来させてもうらうよ」

軽くなった剣をしまい背を向けた途端こう聞かれた

「あんた、盾はいらないのか?」

敵の攻撃を防ぐ盾、片手剣なら必要な代物だ

「動きが遅くなるし、力押しされちゃやられちまうからな」

レイピア使いなら盾は邪魔になるという人が多いだろう、だがこの武器はあくまでレイピアじゃない、片手剣だ、盾を持たないほうがおかしい

「そうか、あんたは強くなるなきっと誰よりも」

次にディアに双剣を手渡す

「あんたの武器はスピードを求めすぎて両手剣を持て余してた、これであんたの速度と技と独特のスタイルに合った戦闘ができるだろう、二つの柄はくっつけることができる特殊双剣だ、武器名は『クサナギ』最初は使いづらいが使いこなしてくれ」

「おう、無理言って悪かったな」

次にミレイズに杖を渡す

「この杖は俺ははじめて作った、性能値も威力も段違いだ新しい術は、フレイムに加えて、フレイムウォール、バーニングエンチャットができるあとは悪いが自分でスキル調整してくれ、剣ならできるんだが杖はいまいち都合が分からなくてな」

「ありがとう」

にっこり笑って杖を受け取る

「また来てくれよ」

シャイルが街の人数について聞いた

「そういえば街にいる人が多すぎない?」

「それが分からないんだ、急に増えてきたんだ、ギルド本部のやつなら分かるんじゃないかな、悪いな力になれなくて」

「ううん、またよろしくね」

鍛冶屋を後にする、そしてそのあと宿屋に行きすぐに休んだ、明日はギルド本部へ赴かなくてはならないだろう

「やっぱりベットはいいな・・・」

そうつぶやいたが、みんな疲れていたのだろう、寝息を立てて寝ていた

「みんな寝ちまったか・・・」

目を瞑る、闇が俺の意識を奪っていく、どんどん暗く深く闇へと

最後まで読んでいただきありがとうございます

なんというか、1話でもちらほらあったのですが、誤字があったりしました、ちゃんとチェックはしてるつもりなんですがやはり自分も人なので間違いが多いと思います。作品中は「。」を使わないようにしていますが特に意味はないです。

投稿ペースはバラバラなのですが少なくとも1週間以内には投稿していきたいと思っています。

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