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第3話「管理官は見逃さない」

振り向く。


スーツ姿の女。


無駄のない立ち姿。


(現場の人間じゃない)


「単独行動か?」


「違うと言ったら?」


「嘘だな」


即答だった。


空気が変わる。


「犯人の動き、全部読んでいた」


一歩近づいてくる。


「逃走ルートも、タイミングも」


(見ていたか)


「偶然じゃない」


断定。


「お前、何を使った?」


「勘だ」


「違うな」


間髪入れずに返ってくる。


「“再現している”動きだった」


(……そこまで見るか)


女は手帳を見せる。


「警視庁 捜査一課 管理官、氷室玲」


(最悪だな)


「この連続窃盗、関連してるな?」


「してる」


「次も起きる」


氷室の目が細くなる。


「場所は?」


「言う義理はない」


沈黙。


だが引かない。


「取引だ」


(やっぱり来た)


「こちらは情報を持っている」


「その代わり、お前の予測を使う」


(理解が早い)


「条件がある」


「言え」


「俺のやり方に口出しするな」


一瞬の間。


「……いいだろう」


即答だった。


「ただし、管理下に入れ」


「断る」


「だろうな」


わずかに笑う。


「だから取引だ」


(主導権を取りに来てる)


だが――


「次は明日だ」


「場所は?」


「来れば分かる」


背を向ける。


「逃げるなよ」


「逃げるのは――犯人だ」


歩き出す。


(厄介なのに目を付けられたな)


だが同時に思う。


(使える)



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