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第19話「起爆者」

「まだある」


俺の一言で、空気が変わる。


「何だと?」


氷室が言う。


「爆弾は止めたはずだ」


「本命は別だ」


《スキル“犯罪解析プロファイリング”が起動しています》


情報が一点に収束する。


・遠隔起爆

・別地点

・指示役存在


(……いたな)


「起爆者がいる」


公安が即座に動く。


「位置は?」


視界が一点に絞られる。


(見えた)


「北エリア」


氷室が言う。


「さっき陽動って言った場所か?」


「ああ」


「移動するぞ」


車が急発進する。


(時間は)


「残り2分」


(ギリギリだな)


現場に到着。


雑踏の中。


一人の男。


スマホを握っている。


(あれだ)


「止まれ」


男が振り返る。


一瞬の迷い。


(押すなよ)


一歩で距離を詰める。


腕を叩く。


スマホが落ちる。


「終わりだ」


押さえ込む。


(間に合った)


だが――


男が笑う。


「遅い」


(……何?)

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