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第14話「選択」
移動中の車内。
沈黙が重い。
氷室、公安、そして俺。
「どちらにつく」
公安の男が言う。
「警察か、国家か」
(くだらない)
「どっちでもいい」
即答。
「結果を出すだけだ」
男の視線が鋭くなる。
「中立か?」
「違う」
一拍置く。
「上に立つ」
沈黙。
氷室が小さく笑う。
「気に入らないが……理解はできる」
公安の男は無表情のまま言う。
「危険な思想だ」
「効率的だ」
返す。
「お前たちは遅い」
「証拠、手続き、命令」
一つずつ並べる。
「全部、無駄だ」
空気が張る。
だが男は否定しない。
「それが法だ」
「だから犯罪が起きる」
沈黙。
氷室が口を開く。
「じゃあ聞く」
「お前なら全部止められるのか」
「止められる」
即答。
公安の男の目がわずかに変わる。
「証明しろ」
(来たな)
「次で分かる」
その瞬間。
無線が鳴る。
「爆発物の可能性あり。駅前エリア」
(……来た)
氷室が即座に指示を出す。
「現場へ急行する」
車が加速する。
(証明してやる)




