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星をなぞる線シリーズ  作者: 瀬戸 陽子


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5/6

星をなぞる線のカーソル

このシリーズは「線」「距離」「光」をテーマにした短い連作です。

今回は外の道から見た帰り道。

小さな揺れが、思いがけない温度を連れてきます。

そっと読んでもらえたら嬉しいです。


白い息が空に溶けていく。

大通りから少し外れた薄暗い一本道。


数歩先にはランドセルを背負った小さい影が並んで歩いている。


「あの星、いちばんひかってるね」


そんな声が聞こえてきて、顔を上げた。


目には静かな光達が優しく灯る

…綺麗


こんな風に星を見あげたのはどれくらい振りだろう。


ほとんど無意識のうちに柄杓の7つ星を結んでいた。


…北極星。


あの頃は気づけなかった光。


モニターやスマホでは感じられない温もり。


いつも足下しか見ていなかった気がする。


子供達はずっと上を見ながら歩いている。


一瞬だけ何かにつまづいてバランスを崩す。


それでもすぐに上を見て星をなぞっている。



その小さな揺れに、自然と歩幅が合っていた


しばらくすると、とある建物の前で影が止まった。


ひとつの影が家の中へ。

大きく手を振っている。


思わず頭の中でファンファーレが鳴り、頬が緩んだ。


それを受け、もうひとつは再び歩き出した。


少しだけ暖かくなったような気がする。


数歩先のひとつのランドセルを眺めながら。


次話(最終話):交わらない線の上で

2026/2/11 20:00に更新します

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