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トイレを改造しました

今日は仕事をする日

いつものように仕事をしていると…

トイレの方から

「ギャニュー」

とよくわからない悲鳴が聞こえてきた。


慌てて

トイレに駆け付けると。

妻ちゃんがトイレにはまっている。



遊んでるのかな…


うん…


めっちゃ

助けろオーラがでている。


僕は慌てて

妻ちゃんをトイレから取り出す。


妻ちゃんはさかんに手を上下にする。



うん…。

なんのポーズ???


あっトイレを流してってことなんだね。


OK流すよ。


すっかり忘れていた。

トイレどうしよう。


僕は妻ちゃんに

「猫の砂買う?」

と聞く


プイっとされる。


違うんだな。


「うーんと じゃあ…。

ここでする?」


と妻ちゃんに訊ねる。


妻ちゃんはスリスリしてくる。


これはYESのサインだな。


しかし…

どうしよう。

便座が大きいから

妻ちゃんが溺れてしまう。


僕は試しに段ボールを

便座において見るが

どうも耐久性があやしい。


そこでホームセンターで

板を買って

真ん中に小さい穴を開けることにした。


5㎜程度のものなら

耐久性もだいじょうぶそうだ。


とげとげがささると可哀そうなので

紙やすりで表面をキレイにして

外側も丸く便器型にカットした。


妻ちゃんはちょこんと座り満足そう。


ふと妻ちゃんがなにかに気付いたのか


トイレのレバーの下にきた。


上から手を降ろす動作をしている。


うん?どういうことだ。


あーそうかそうか


「レバーを自分で降ろしたいの?」


と僕は妻ちゃんに聞く。


スリスリしてくる。


どうやら正解のようだ。


しかしどうしよう。

レバーの位置は高い。

椅子を置くか…


あっそっか。リボンがあった。


僕はリボンをレバーにつけて下から引っ張れるように

した。


妻ちゃんは何回か試して

動くことに喜んだ。


妻ちゃんはスリスリしてくる。

気に入ったようだ。


そこからトイレは

普段はあけっぱなしにすることにした。


なかなか一緒にいても

気付いてあげれない。


人間同士でもそうだから

相手が猫だと確実にそうだ。


心が読める力があればな…

と思ったが

それもなかなか怖いもの。


作家なんかやってると

人の感情の予想なんてことは

できるのはできるが

確信があるわけでもない。


だから

妻ちゃんは

幸せなのかなとか

そういう不安は常にある。


これは

みんながそうじゃないかもしれないけど

男には妻を幸せにしたい願望があるもんだ。

精一杯努力はするが…

なかなか上手くいかないこともある。


そういう時

ふと心が折れちゃう時もあるもんだ。

優しくしたいけど

どうしたらいいかわからない。


幸せの指数が見えるカウンターみたいなのが

あればいいけど

やっぱり見るのは怖いもんだ。


ただ今は妻ちゃんは

喜んだらスリスリ

嫌だったらプイとしてくれるから

わかりやすい。



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