表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/12

妻ちゃん捕獲機を始動

黒猫の様子をじっと見る僕


ふとある事に気が付く。


もし妻ちゃんならこれにかかるはず


どんぶりや鍋を片付け

ショッピングバックと財布をもって

僕はでかけた。


某コンビニだ。

妻ちゃんは

基本的にスイーツならオールラウンダー型だが

某コンビニチェーン店の

某チーズ系のスイーツには目がないのだ。


ただこのスイーツは人気なのか。

ある時とない時がある。

僕がたまに仕事の打合せ等で出かけたときに

見つけたら買ってくるのだが

その時のテンションの上がりっぷりは

とてもカワイイ。

妻ちゃんと結婚してよかったなと

心底思える。


5件回ってようやく見つかる。

都会は同じコンビニが近接であるからいい。

地方に取材などにいくと

コンビニまで30分というところもあったりする。

一応いっておくけど徒歩でじゃないよ。

車でだよ。


僕はそのスイーツと

自分用にコロッケを買って

家に帰る。


扉を開けると

弾丸のように黒い塊がとんでくる。


もしかして…

あのまっくろな…

黒猫だった。


寂しかったと言わんばかりに身体をなすりつけてくる。


うん?

これはマーキング???


私の夫ちゃんだから手を出すなってこと?


そんな妄想をしていると楽しい気分になる。


そしてテーブルに荷物をおくと

がさごそ…


いきなりチーズ系のスイーツを奪われる。


ただ自分では上手に開けられないのか

こちらにもってくる。


「だいじょうぶだよ。ちゃんとあけるから」


思えば妻ちゃんも、よく瓶とか蓋とか持ってきていた。

こんなところも似てるなんて。


やっぱりこの猫は妻ちゃんだろう。


スイーツをお皿にのせ猫にあげる。

ふと自分のコロッケを食べようと

目をそらした瞬間


もうスイーツは消えていた。


はやっ


猫は満足そうに大きなあくびをした。


さてコロッケを食べようかとすると

コロッケもくれとやってくる。


一応そんなこともあるだろうと思い

玉ネギの入っていないポテト100の

コロッケを買った。


少しあげると嬉しそうに食べた。


やはり、これは妻なのではないか。


とりあえず僕は猫に聞いてみることにした。

「君は僕の妻ちゃんなのか?僕の妻ちゃんなら…僕のほっぺにチューをしてくれ」


猫は僕の肩に飛び乗り、ほっぺにチューをした。


僕は確信した。

「これは完全に妻ちゃんだ」。

それから…猫の妻と、僕の奇妙な共同生活が始まる。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ