制
さぁ人間達よ、裁きの時が来た。私の愛した尊き人間はもういない。
私に背き、闇を広げた者達に汚されてしまった。
私の怒りはどれ程か思い知るがいい。
堕落堕落堕落と私の作った世界を陥れ、悪を積み重ねてきた罪は重い。
天からの鉄槌を今こそお前達に降す。
覚悟はいらぬ。魂の洗浄を施さねばならぬ。
分かっているか。
その魂は、我らのもの。
天から降りし神の使いよ。
人間の世に降り、浄化の準備を整えよ。
数少なな人の奥に眠る神の魂を、柏手をうち呼び起こせ。
神の声に気付きし者達は救われる。
さぁ社に近づきしものたちの清き心の声を聴く。
「お前は誰だ。」
「どこから来た。」
「年は幾つだ。」
「なぜここに来た」
「お前は今まで何をしていた」
「どのような思いのもとに生きてきた」
「どのような行いをして生きてきた」
「お前の罪はなんだ」
駄目なものたちへの質問はいくらでもある。
私が声をかけたものたちは、魂の洗浄が必要なものたち。
社に来たが残念なものたちだ。
静かに時を過ごすが良い。
耐えられぬ力は目に見えぬ。
目に見えるものしか信じないお前たちには、もってこいの洗浄方法だろう。
目に見えぬものが、お前たちを押さえつける日は近い。
さぁ、声高く笑え。
さぁ笑え、今ひとときの笑いを聴かせてみよ。
我の意思は固く、天を愚弄した堕人どもよ。
この世を穢した罪は深く大きく重い。
世の穢れを祓うとき、魂は浄化され、天に昇る。