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法術装甲隊ダグフェロン 永遠に続く世紀末の国で 『特殊な部隊』の初陣  作者: 橋本 直
第四十四章 宴会とそれぞれの思惑

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第197話 意外な現象と周りの反応

「私ももらおうか?」 

挿絵(By みてみん)

 カウラのその言葉。周りの空気が凍りついた。


 誠から見ても誰もが酒を手にするカウラを見るのが初めてだということは理解できた。


「おい、大丈夫なのか?」 


 さすがのかなめも尋ねる。


「正人……カウラちゃんがビールを飲むんだって」


 具の乱切り大根とシイタケ、水菜を鍋に投入しているサラはそう言って隣の島田の肩を叩く。


「まさかー。そんなわけないじゃないですか!ねえ。いつもの烏龍茶を運ばせますから」


 烏龍茶は会場に用意が無かったので、気を利かせて島田が部下に声をかけようとする。 


「いや、ビールをもらおう」 


 カウラのその言葉に島田の動きも止まった。


「カウラが酒を飲む?大丈夫か?お前。なんか悪いものでも喰ったのか?それとも……神前と何かあったのか?」 


 にらむ先、かなめの視線の先には誠がいた。誠は何もできずにただ愛想笑いを浮かべていた。


「僕は何もしてないですよ!」 


 そう言い返すほかに誠にできることは無かった。


「だろうな。テメエにそんな度胸は無いだろうし」


 かなめはそう言って缶ビールを空にして、次の缶に手を伸ばした。あっさりそう言われるのも誠は癪だったが、事実なので仕方なかった。カウラはと言えばこちらも別に気にするようでも無くビールを待っている。


「まあ飲めるんじゃないの?基礎代謝とかは私達『ラスト・バタリオン』はほぼ同じスペックで製造されているから」


 乾杯の音頭も聞かずに飲み始めているアメリアがそう言った。人造人間の規格がほぼ同じであろうことは誠も想像がついていたので、いつも月島屋でビールを飲んでいる程度の量はカウラも飲めるであろう。


「じゃあいいんですね」


 誠はそう言うと運ばれてくるビールのグラスに目を向けた。




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