三角形なんて大嫌い!
私は三角形が大嫌いだ。
私の母は私を産んでからすぐに、担当の助産師に殺された。
私が生まれたのはごくごく普通の病院。お母さんの担当の助産師さんは何故か三角形が大好きだったみたいで、髪ゴム、ピン留め、ピアスを始め、身体中に三角形を身に纏っていたらしい。お母さんは助産師……病院で働いている人がピアスや、三角形をそんなに沢山つけるのはどうかと口を出してしまったらしい。
私を産む前で、ホルモンバランスってやつ?が悪くてイライラしちゃってたのかもしれない。それでお母さんは殺された。人を殺す人がいるってだけで普通の病院ではないかもしれないけどね。
ま、お母さんを殺した助産師さんは警察に捕まって牢屋の中にいるらしいから安心!お父さんがいるから特別寂しいって事もないけど会ってみたかったなって気持ちはある。許す許さないとかは私が決める事じゃないって思うから、うん。この話はお終い。
–キーンコーンカーンコーン–
「じゃあ号令。」
「起立。気をつけ。お願いします」
「「お願いします」」
「着席」
授業が始まった。確かこの前の授業で1つの単元が終わったから今回から次の単元が始まるんだよね。
「じゃあ今日からは新しい単元に入ります。教科書の26ページを開いて下さい」
あ……これ、は
「はい。見てわかる通り、今回からは図形のお勉強です。」
先生が黒板に色々な図形を貼り付けていく。
「はい。この図形、わかる人いるかな〜?」
「「はい!はいはーい!!」」
「じゃあみんなで、せーの」
「「しかく〜!」」
「じゃあこれはなんだろ?せーの」
「「まる〜!!」」
「次はこれだよ!せーの」
四角、丸ときたら当然あの図形も入っている。そう……
「「さんかく〜!!!」」
–バタン–
三角形とみんなが答えたと同時に私は倒れた。
主人公 星野 ゆな 女 小学2年生 とりあえず三角形が嫌い