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第65話 忍び寄る悪夢の根

植物園でのバトル、続きです

 寄生された茸に操られ、A組の生徒達はふらついた足取りで、一歩、また一歩とドリアードに近づいていく。マズい、かなりマズい。このままでは、彼女達まで予知で見た惨状に遭わせてしまう。

 ()()()をしている姉貴からはまだ連絡が無い。となれば、暫くは私達だけで対処するしか無い。


「でも要は、あのボスを倒せば良いんでしょ?それに植物モンスターなら、あーしの出番!」


 そう言うと、炎華は手のひらから炎の鷹を出現させる。


「くらえ、『天翔る気炎の猛禽ブレイジング・ラプター』!」


 燃え盛る焔の鳥は流星の様に直進し、ドリアードの頭部を捉えた。魔物は金切り声をあげ、蔓を無造作に振り回す。やはり植物には水より炎の方が効き目があるらしい。

 だが次の瞬間、魔物の傷痕に吸い寄せられる光が現れた。紫色の光に触れたドリアードは、徐々に傷を癒していく。


「一体何……が……」


 光の発生源を確認した私は、言葉を失った。

 茸だ。

 少女達に寄生した茸だ。

 それが魔女たる少女達の力を奪い、吸い取った魔力を光の玉として飛ばしていたのだ。魔力の光はフワフワとボスに吸い寄せられ、ドリアードの傷を癒していたのだった。


(……やっぱり、先に毒キノコを処理するしか無い!)


 故に、私は助っ人に声をかける。


「副会長、お願い致します!」


「ええ、承りました。瑠璃海さんのお姉さんが戻るまで、私達が場を繋ぎましょう」


 グレーの髪をした帯刀少女、菊梨花が愛刀の柄を握りながら前に出る。キノコの天ぷらを食べていなかったのは、菊梨花も同じだ。だから昨日のうちに、彼女にいざという時の助っ人を依頼していたのだ。


「はあッ!」


 彼女が早速刀を振るうと、近くにいたA組生徒二名から、寄生キノコが切断される。彼女達は糸の切れた人形の様に、そのままペタンと座り込んだ後、仰向けに倒れた。


「よし、この調子で皆んなを助けちゃお!あかりん、みゆみゆ、手伝って!」


 炎華も自らの魔法で、不吉な茸の伐採に取り掛かろうとする。

 だが次の瞬間、耳をつんざく不快音が空間を支配した。


「……何……この、音……?」


「うっ……頭が……割れる……」


 操られて居ない魔女達は、皆一様に苦悶の表情を浮かべる。音の発生源は……『辺り一面』だ。地面から次々に這い出てくる魔物が発する声が、騒音の正体だ。


 そしてその魔物は、私達が此度の課外授業で最初に出会った物だった。


「マンドレイク……!?」


 いや、コイツらは姉貴が品種改良した物ではない。恐らくはドリアードや擬態植物と同じく、異世界からの産地直送の品だろう。そして、この植物が奏でる不快音は、渋谷で出会ったスカイフィッシュの比ではない。皆、神経を掻き毟る金切り声により、魔法の行使が出来なくなっている。


 それにしても……ああ、クソッ!色んな意味で気分が悪い!マンドレイクの鳴き声も気持ち悪くなるし、我が物顔でこの工場に入り込んで来たのも腹が立つ。この工場は、姉貴が開発した新型ポーションや手間暇かけて品種改良した植物があるんだぞ?それを土足で踏み躙るのはムカつくし、そもそも楽しい学校行事に水を指すんじゃねえよ!


 私は白衣のポケットに手を伸ばし、植木鋏を取り出した。私だって仮にも『未来予知』の使い手だ。水魔法以外にも対抗手段は用意してある。私は早速、目についたA組生徒に駆け寄り、生えた茸を切り落としにかかる。


(クソッ……意外と硬いぞ、コレ!?)


 私が精一杯の握力を込めると、ジョキン、と音を立てて、漸くハサミがキノコを切断する。寄生キノコに操られていた生徒は足を止めて、私にもたれかかった。魔力はだいぶ吸われているみたいだが、脈もちゃんとあるし、呼吸もしている。このまま切り落としていけば……


 などという淡い希望は、音量を増すマンドレイクの声により霧散した。


「……ッ!」


 身体中の毛細血管がささくれる様な痛みと不快感により、私はその場で動けなくなる。それを見たマンドレイクは、自分達の根を触手状の鞭として扱い、私達を攻撃してくる。


「いッ……!あ……ぐ……ッ!」


 マンドレイクの悲鳴は、鼓膜というより『神経そのもの』を刺激する音波攻撃だ。だから、聖が以前やっていた、『自分の鼓膜をわざと破壊する』という手段は取れない。この音を止めないとジリ貧、しかも触手の攻撃もかなり痛い。白衣姿の私はまだマシな方で、夏服故に腕を露出させている学友達は、肌に痛ましくも痣を刻まれている。

 おまけにこうしている間にも、ドリアードが自分の身体につけた実を成長させているではないか。さっきの様に魔物を生み出す実を落とすつもりだ。

 マズい、非常にマズい!早く打開策を考えないと、魔法が使えない状態では、私達は格好の餌だ!

 だというのに、身体中が痛くて力が入らない。刀を持っている菊梨花は唯一魔物に対抗できているが、彼女の表情と顔を伝う汗を見れば分かる。彼女一人で毒キノコを処理し、更に魔物を全滅させるのは、どう見ても不可能だ。


 いや、待てよ……。

 そうだ、この絶体絶命の戦況を打開できる魔女が、()()()()()()()()に対抗できる魔女が、一人だけ居る!


「…………!!」


 騒音にかき消されるのは承知の上で、私は『彼女』の名前を叫び、指を指す。

 私の意図に、菊梨花は気づいてくれた。『彼女』への道を切り開くべく、帯刀少女はマンドレイクを次々に斬り伏せる。

 だが、その斬撃の嵐は、巨大な木の実が潰れる音で止んでしまった。人喰いの魔物が一匹、無力な少女達の前で生誕したのだ。


 私は植木鋏を取り出し、マンドレイクの目玉に突き刺した。今この場で人喰い植物(マン・イーター)に対抗できるのは、菊梨花しかいない。ならデカブツは副会長に任せて、こっちは私がどうにかするしかない!

 だが、コイツらはダメージを受けても耳障りな声を上げるから始末に追えない。頭痛と、根の攻撃を受けている身体中の痛みに耐えながら、『彼女』の元へ歩みを進める。


 バシィッ!


 一際大きな一撃で、手のひらに握った唯一の武器を弾き飛ばされる。

 マズい、完全に詰みだ。

 手の甲から滴る血の温度とは対照的に、私の肝臓は冷え切った。


「うおりゃああああ!!」


 気合いの入った叫び声と共に、一人の少女がマンドレイクの群れに突撃する。

 炎華だ!

 炎華は地面に落ちた巨大樹の枝を武器にして、植物の魔物へ殴りかかったのだ。枝とは言え、元々の樹木が特大サイズ、炎華が持つ武器は天然の木刀と言って差し支えない。


「セーラ、ひじりん、行って!!」


 炎華の声に応え、駆けつけた聖と共に『彼女』……『奏 風歌』の元へ辿り着いた。私が風歌の身体を背後から抑え、聖が植木鋏で寄生キノコを切断する!


「……あ、蒼蘭……?アタシ、今まで何を……?」


 風歌の意識はまだ覚醒しきっていない。寄生キノコに魔力をガッツリ持って行かれたからだろう。だが、こんな事もあろうかと、姉貴から魔力ポーションを貰っている!これで風歌の魔力を回復すれば……


 私は白衣のポケットに手を伸ばし、そして顔から血の気が引いたを自覚した。

 指に伝わった感触は、液体と割れた小瓶の物だった。懐に忍ばせたポーションは、マンドレイク達の攻撃で台無しにされたのだった。


(ヤバい……これじゃ、風歌の魔力を回復させられない……!)


 絶望の闇が、自分の身体を一瞬で包み込む。

 どうする……?何か打開策は……


「セイラッ!!」


 この騒音下でもよく通る声が、私に呼びかける。声の方を向くと、財閥令嬢が『特性ポーション』を掲げていた。


「これを、『"アディラ・ナヴァラトナ"の特性ポーション』を使わせてあげるわ!だから、早くフウカを!!」


 アディラ嬢が投げ渡した瓶をキャッチした私は一瞬、時間にして約0.00005秒ほど迷った。このドス黒いポーションを使う事を、放物線を描いて飛来する最中、魔物たちが誰一人として叩き落とさなかった、それどころか触れる事すら躊躇していそうだったこの液体を使う事を。

 が、背に腹はかえられぬ。材料自体は一流のものだし、魔物の反応だって多分気のせいだろう。細々とした材料を()()()()余分に混ぜちゃっただけだ、多分。


「風歌、ちょっと苦いかもだけど、これを飲んで!」


 私は風歌に、ポーションを飲ませ、


「うっぷ……」


 吐きそうになっている彼女に、聖と一緒に肩を貸して立ち上がらせた。


「大丈夫、風歌ちゃん!?」


「あー、何とかな……」


「ごめん、やっぱり、苦かった?」


「平気……魔力は、しっかり回復してるからな!」


 風歌は背負ったバッグからギターを取り出し、私達の表情を見て、ニカッと笑って見せた。


「状況は何となく理解したぜ!よーするに、アタシの『ゲリラライブ』をご所望って訳だな!」


「頼んだわよ、風歌!」


「風歌ちゃん、まだ苦かったら、このキャンディーを舐めて!」


 聖が渡した飴を口に放り込んで、彼女はギターをかき鳴らす。


 マンドレイクは、その()で魔女達に魔法を使わせなかった。だが、その妨害手段が『音』であるなら、同じく『音の魔法』の使い手である風歌には効かない。


『使い手と同じ属性・系統の魔法は効きにくい』


 この耐性の法則が、私達が付け入る事が出来る唯一の隙だ!

 実際、風歌の演奏は、魔物たちの歌と悲鳴を完全に打ち消した。ドリアード達の歌に誘われた魔女達は歩みを止め、私達は魔法が使えるようになった事を実感した。


「『サファイア・ソーサー!』」


 試しに水の円盤を飛ばしてみると、ちゃんと普段通りに魔法が使える事を確認できた。円盤は学友に寄生したキノコの柄を切断し、魔物の誘いから解き放つ事に成功した。


「シロ、お願い」


 美雪が自分の使い魔に命じると、シマエナガを模った雪の魔力が人喰い植物に襲いかかる。魔草は冷気に身体を強張らせ、遂には凍りついてしまった。

 私と美雪の戦いを見た魔女達は、再び生み出された植物の魔物へ魔法を放つ者、今だに騒ぎ立てる魔根を黙らせにかかる者、そして学友を操っているキノコを伐採する者へと別れた。


 形勢逆転。

 少女達は魔法も、士気も取り戻した。

 畳み掛けるなら今だ。

 この場でこの強力な魔物達をやっつければ、何処ぞに潜んでいる敵の魔術師にも、戦力の大幅な低下という大打撃を与えることができる!

 私は一転攻勢とばかりに植物園の侵略者たるドリアードへ駆け寄った。


 だが突如、人工の大地が陥没し、私の身体は宙へと投げ出された。身動きが取れなくなったほんの数秒の内に、奈落の底から巨大な植物の根が巻き付いて来た。


「しまった……!この根っこは!」


 そう、植物の根はアスファルトすら容易に砕く。根を工場の施設中に張り巡らせれば、コンクリートの天井や柱など簡単にボロボロに出来る。だから、こんな巨大な落とし穴を作ることだって造作もない事だったのだろう。


「蒼蘭ちゃん!!」


 聖が手を伸ばしてくれたが、僅かにタイミングが遅かった。私は周囲にいたA組の生徒たちと一緒に、暗い穴底へ引きずり込まれて行く。照明は全て破壊されており、何処へ連れ込まれているのか、周囲の景色からは全くわからない。私が予知した未来が、刻一刻と迫っているのを実感した……。


 ◆

 連れ去られる蒼蘭を見て、彼女と親しい生徒達は思わず動きを止める。特に、昨晩同じ部屋で会議をしていた聖達は、より一層の焦燥に駆られた。このままでは彼女が見た未来の通りに、自分達の友人が『茸の苗床』にされるという、悍ましい未来が待ち受けているのだ。


 穴を塞いだ植物の根に、炎華は火炎魔法をぶつけ、菊梨花は刀で斬りつける。

 しかし、出入り口をこじ開ける事は叶わない。

 水分をたっぷりと蓄えているせいか、炎の効き目が薄い。また、菊梨花の魔法は『()()()()()を自在に変える』ものであり、生きている植物を柔らかくする事は出来ないのである。


「このっ、このッ!」


 聖は手にした植木鋏を、巨大な根に何度も突き刺した。当然、多少の傷がつく程度で状況の打開にはなり得ない。


 聖は今、自分の無力さに打ちひしがれていた。

 蒼蘭が、大切な親友が、自分を頼ってくれたというのに、彼女の為に何も出来なかった。

 先日、『一人で抱え込まずに、自分を頼って欲しい』などと偉そうに宣っておいてこのザマだ。

 情け無い……いや、そもそも彼女の為に出来る事など、彼女の役に立てる程の力など、最初から自分には存在しなかったのだ。


 ザァザァと音を立てて、背中が濡れる。

 ああ……まるで天気すら、自分を嘲笑っているみたいだ……。


(……ん、雨……?室内で、雨?)


 聖は、自分の思考回路がまともに機能していなかった事を大いに恥じた。これは工場に備え付けられているスプリンクラーだ。決して天気が雨な訳では無い。

 そして、天井から降り注ぐ液体に晒された魔物は、驚くべき事にその身をドロドロに溶かしていった。擬態植物は地に伏し、マンドレイクは完全に分解され土に帰り、ドリアードは身体が爛れた事で悶絶する。そして生徒達に寄生したキノコは、宿主に一切害をなす事なく消滅した。


「え、え!?何が起こってるの?」


 周囲の生徒達は、浮かび上がる当然の疑問を口にする。しかし、聖は知っている。この状況を齎した人を、稀代の天才研究者を。


「遅くなってごめん!」


「沙織さん!」


 沙織は、学園の生徒たちとは別行動をしていた。その理由は、植物の魔物()()を駆逐する特効薬を研究、調合していたからだ。

 昨晩、沙織の部屋に集まった魔女達は、彼女が特効薬を調合すると言い出した時、本当に可能なのか半信半疑だった。確かに、魔物を一体仕留めた事で、サンプルは手に入った。だが、普通新しい薬品を発明するとなれば、数週間・数ヶ月単位の時間を要する。それをたった一晩で発明するなど、しかも『生徒たちには一切無害な特効薬』を調合するなんて、普通に考えれば不可能だ。

 しかし、蓋を開けてみたらどうだ。彼女は見事に、『人には無害な特効薬』を製造してみせたではないか。聖と炎華は、かつて蒼蘭が姉への劣等感で悩んでいた事を思い出した。こんな凄い人間が身内に居たのなら、確かに自信を喪失してもおかしくない。


「蒼蘭ちゃんは!?」


 沙織は周囲を一瞥し、最愛の妹の姿がない事に気づき、張り詰めた声を上げる。


「……さっき、そこの穴から植物の大きな根っこが出てきて、蒼蘭ちゃんや、みんなを……」


 聖は声を震わせながら、沙織に状況を説明する。聖が指差した穴は、未だ魔物の根が網状になって出入り口を塞いでいる。


「あーしら、さっきから攻撃してるんですけど、全然壊れないの!」


「……ッ!」


 沙織は悔しさの余り、唇を噛み締める。自分がもう少し早く辿り着いていれば、妹の危機に間に合ったというのに……。


「キリカ、ホノカ、少し退()いてなさい」


 失意に飲まれかけた彼女達に、財閥令嬢の凛とした声が投げかけられた。


「行くわよ、『砂漠の傀儡(デザート・ゴーレム)』!」


 アディラの叫びに応じて砂の巨人が顕現し、進路を遮る植物の根を掴んだ。アディラが魔力を練り上げると、ゴーレムがその力を増す。


『ブチブチブチッ!』


 すると、各々が直径20cm程の太さをした根が、砂の巨人の手により引きちぎられて行った。スプリンクラーの液体は、植物の網にもかけられていた。故に、先刻より強度は多少下がっている。

 何より、アディラは沙織に自分の力を見せつけたかった。目の前で不可能と思われた調合を成し遂げた天才に対して、自分も同じく天性の才能を持つのだと思い知らせたい……それが、『瑠璃海 蒼蘭』の姉であれば尚の事、だ。


 無論、『蒼蘭を救いたい』という気持ちも無くはない。自分の姉を、家族を助けたいという彼女の気持ちは、アディラの心を動かした。相手が気に入らない新入りとて、家族を思いやる気持ちは尊いものだ。なら、その想いを汲んであげる事こそ、恵まれた才能を持つ者の役目だと、財閥令嬢は信じて疑わない。

 まぁ、自分の宿敵(ライバル)が己の預かり知らぬ所で負けるのが気に入らない、という気持ちも大いにあるのだが……。


「はああああッ!!」


 アディラが込めた魔力により、ゴーレムは穴を塞ぐ根を全て引きちぎった。


「早く行って、サオリさん!また穴が塞がるかもしれないわ!」


「ありがとう、アディラちゃん!聖ちゃん、炎華ちゃん、力を貸してくれる?」


「モチのロン!セーラを襲った魔物は、あーしの炎で焼き尽くしてやる!」


「蒼蘭ちゃんの怪我は、私が治します!」


 意を決した三人の魔女は、穴へ一斉に飛び込んだ。


「私達も続くわよ、キリカ!」


「そうしたいのは山々ですが……そういう訳には行かない様です」


 菊梨花が指差した方向では、ドリアードが復活しつつあった。ハエトリソウの様な腕を生やし、戦闘不能となった魔物達を捕食していた。どうやら、強力な魔物であれば特効薬に耐えられるらしい。そして薬品に塗れた同胞を喰らう事で、魔力の回復と薬への耐性獲得を狙っている。


 起き上がった魔物は咆哮を上げ、身体の実から種子を弾丸の様に噴出させた。硬質な種子の嵐は、砂を固めたゴーレムに次々と弾痕を刻みつける。


「逃げますよ、ナヴァラトナさん!」


 菊梨花はアディラの腕を掴み、跳躍する。一瞬遅れて、彼女達を守っていた砂の巨人が瓦解する。


「成程、私達は私達で、成すべき事があるようね」


「ええ、この魔物を放っては置けません。何より、瑠璃海さん達の元へ合流される可能性もあります。ここで、食い止めますよ!」


 副会長の飛ばした檄に、戦える魔女達は頷く。戦いは二手に分かれて、更に激化していった。

ここ数日、今章の更新で沢山の人に見て貰えてとても嬉しい限りです。


今回の章では戦闘シーンを色々と試行錯誤しておりますので、明日以降の更新も閲覧して頂ければ幸いです。



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