敵の敵
タイトル変更致しました!
「駆けろ!止まるな!」
ひたすらに馬を飛ばす。
敵はどこまで入り込んでいるのか。
分からないが、今は逃げるしか無い。
「……アルフレッド様。部隊を分けて囮を出そうと思います。敵の追撃がすぐそこまで来ていますので。」
「……分かった。だが無理はするなよ。」
フレンは頷き、兵を数名連れて分かれていった。
フレンならば暫く時を稼いでくれるだろう。
「レイン。お前も数名連れて先行してくれ。この先の安全を確保するんだ。無理そうならすぐに引き返して来い。進路を変更する。」
「了解しました。」
レインも先行する。
これで自分達の部隊の数は大きく減少した。
だが、これで良いだろう。
「姉上、大丈夫ですか?」
「ええ、勿論。心配しないで。」
痩せ我慢とかでは無い。
それくらいは分かる。
「アルフレッド様!」
「どうした!?」
すると、レインとともに先行していた兵が戻ってくる。
伝令のようだ。
もう何かあったのだろうか。
「このすぐ先で敵が待ち構えております!レイン様が足止めしておられますがそう長くは持ちません!」
「分かった!戻ってレインに無理せず退けと伝えろ!」
伝令は頷き、引き返して行った。
「全軍こっちだ!付いて来い!」
私は山賊が籠もっている筈の山の方へと駆け出す。
レイン達も散り散りに活動してくれたほうがこちらも助かる。
それに、レインならばこちらに来てくれるだろう。
「こっちに行くの!?」
「奴等も山賊側には部隊を展開していない筈です!背後をつかれますから!それにもし待ち構えていたとしても大丈夫です!」
「大丈夫って何が!?」
セラの不安も尤もだろう。
だが、恐らく大丈夫なのだ。
「二年前の一件で山賊はかなり強いということがわかりました。そして、私達が陣取っていたのは見晴らしの良い高台。向こうから見えていない訳が無い。奴等がこの混乱を見逃す筈がないんです!」
恐らく、山賊の部隊が襲撃の為でなくとも、様子を見に来てはいる筈だ。
それにかけるしかない。
「もし敵が待ち構えていても突破します!」
「分かったわ!」
すると、眼の前に倒木が現れる。
飛ばなければかわせない。
「姉上!しっかり掴まっててください!飛びますよ!」
「えぇ!?」
倒木を飛び越える。
二人乗りで障害を飛び越えるのはかなり負担が大きいだろうが、今は我慢してもらうしかない。
後でコスモには沢山おやつをあげなければ。
「いたぞ!こっちだ!」
「アル!眼の前に敵が!どうするの!?」
眼の前を敵が塞ぐ。
どうやら、追跡していた敵が先回りし現れたようだ。
囮に引っかからなかった敵がいたのか。
「突っ込みます!備えて!」
「何に!?」
「自分で考えて下さい!」
刀を抜き、構える。
それを見たセラも刀を抜く。
後続の兵もそれに続く。
「突っ込め!」
態勢の整いきっていない敵部隊へ突入する。
その勢いに気圧され敵は成すすべなく突破される。
敵陣を何とか突破し、その場を後にした。
「っ!アル、更に敵が!」
すると、左右どちらにも敵が現れる。
どうやら敵はかなりの数がいるらしい。
奴等は先回りし、こちらの進路を塞ぐ気だ。
だが、展開が遅れているのか包囲はされていない。
「……このまま真っ直ぐ山へ行きます。」
「本気!?」
「はい。敵の敵を味方に引き入れこの状況を打開します。それにかけるしかありません。」
セラは暫く考えた後、頷いた。
「分かったわ。アルに任せる。」
「分かりました!」
コスモに鞭を入れる。
二人乗り、しかも鎧を着ているのであまり無茶はさせたくないが今は頑張ってもらおう。
あとは、敵の敵は味方になるかどうかだな……。
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