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「はぁっ!」

 

 トップコスモスを走らせる。

 久々に乗ったにも関わらず、難なく走らせることが出来る。

 母上達の方を見る。

 

「……すごい。」

「ね、言ったでしょ?母様。アルが馬に関して言う言葉は間違うことが無いの。」

「……あ!柵が!」


 私が夢中で走らせていると、眼の前に柵が現れる。

 

「危ない!」

 

 母上の声が聞こえる。

 が、臆することは無い。

 そのまま柵を飛び越える。

 あの程度の柵ならば簡単に飛び越えられる。

 トップコスモスならばそれくらいは容易いと信頼していた。

 

「本当にすごいですね。」

 

 これには流石のセインも驚いている様子だった。

 まあ、仕方が無いだろう。

 初めて乗ったのだから驚かれても不思議ではない。

 それにしても、トップコスモスもこちらに転生していたの事に驚きだ。

 ……まだ若い内にあまり無茶をさせては行けない。

 そう思い、セイン達の元へと戻った。

 

「どうだ?」

「お見事です。正直、ここまでとは思いませんでした。」

 

 セインは私がそれなりに物覚えの良い人間だと理解している。

 乗馬に関してもよく見に行っていたのであまり心配はしていなかったのだろう。

 が、その予想を大きく上回ったようだ。

 

「その様子では、乗馬訓練はあまり必要無いかもしれませんね。」

「……え?」

 

 やり過ぎたようだ。

 このままでは馬に乗ることが出来なくなるかもしれない。

 それだけは避けなくては。

 

「いや、セイン。一つ聞かせてくれ。ここの者達と俺、どちらが上手に乗れている?」

「……正直に申し上げますと、アルフレッド様です。」

 

 その発言に、牧場の管理者達は肩を落としている。

 が、先程のを見れば納得なのか物申す者はいなかった。

 

「なら、俺が指導するというのはどうだ?」

「……成る程。」

 

 セインは暫く考える。

 

「物事を教える事は自分の成長にも大きく繋がります。……そうですね。今後の訓練にその時間を作るようにしましょう。トール様には後で伝えておきましょう。」

「よっし!」

 

 そこで、馬を降りる。

 トップコスモスの事をポンポンと叩く。

 

「お疲れ様。少し無茶させすぎたな。すまん。」

 

 トップコスモスは私に擦り寄ってくる。

 どうやら悪くは感じていないらしい。

 

「そうか。ありがとな。」

「……既に信頼関係が出来ているようですね。」

 

 この事をどう説明しようか迷っていると、先にセラが口を開いた。

 

「アルは凄いんだから!どんな馬とでもすぐに絆を築けるのよ!」

「……まぁ、良いです。」

 

 セインは深く考えるのをやめたようだ。

 何か申し訳無く感じてしまう。

 

「何故セラ様が、そこまでアルフレッド様が馬と仲良くなれるのを知っているのか気になる所ですが……お聞きしても?」

「え!?えーと……それは……。」

 

 明らかに目が泳いでいる。

 私達姉弟は未だに自由に外に出て良いとは言われていない。

 最低でもセインかフレンがついていなければ駄目なのである。

 が、セラはこっそり私を連れて共に牧場を見に来ていた。

 馬にこそ乗りはしなかったが、放牧中の馬とはよく戯れていた。

 

「まぁまぁ、セイン。今回は許してあげたら?」

「……奥様がそう仰られるのなら。」

 

 何はともあれ、今後は馬に乗ることが出来る。

 明日からが楽しみで仕方が無い。

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