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プロローグ

 世界同時多発的に今までの人類にはない特殊な能力を持つ若者たちが現れた。


 特殊能力を持つのは極めて稀で数十万分の1ほどに過ぎないが、圧倒的な影響力を持つその者たちに人々は心を奪われる。


 初めはその特殊さから尊敬され、人気者になり、神のごとく奉れていたが、人類はその存在に慣れ始めるとともに恐怖を覚え、不安をつのらせはじめた。


 数十人を一瞬にして殺すこともできる人智を越えた圧倒的な暴力を持つ特殊能力者もいる。


 特殊能力を持たない人々は、危機感が膨れ上がり規制して管理しようとし始めた。


 人間の能力の格差。


 それは人々の不安を煽る形になり、犯罪も暴力的になり凶悪化した。


 その中で一部の特殊能力者が自警団となり凶悪犯罪を抑止し始めた。


 特殊能力者をどう対処するのか裁判にまでなったことが発端となり、政府公認のスーパーヒーローが生まれた。

 警察や軍隊に成り代わり悪を成敗する特殊能力を持つ者たち。

 罪として捉えるよりは、効果的に使ったほうがいい。

 それを活かすアイデアとして苦肉の策だった。


 問題は山積みだった。


 特殊能力者と言っても全員が善良なわけではない。

 性格も性質も違う。

 そもそも正義の行使には正しい見本というものがない。

 警察のやり方も、軍隊のやり方も適用できない、新しい力を持った存在。

 その歪さを補うために特殊能力者たちをチームに分けて活動させることとなった。


 もちろん、すべての特殊能力者がそれに賛同したわけではない。

 管理されることを嫌う者、国の飼い犬となることを拒絶する者たちもいた。


 しかし事実として、特殊能力者が一般人に紛れて生活をすることは多大なストレスを抱える。


 特殊能力を隠して生きてい者もいたが、それがバレると周囲の者たちは放っておかない。


 尊敬やその裏返し、差別や迫害、安寧な生活を脅かされしぶしぶスーパーヒーローとして活動するものも多かった。


 危険と隣り合わせの任務は待遇もよく、なによりも一部の心ない人間を除けばほとんどの人々から愛されていた。

 その特殊能力を活用し、TVショーや講演などで人気を博す者までいる。


 特殊能力者を統括する組織、超本営では様々なタイプの特殊能力者を選り分け、少人数のチームにわけて犯罪者に対応していた。

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