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同じ地球

作者: 百鬼

 善意の行いがいつか自分に良いように返ってくる、っていう考え方がある。その考え方にすがって生きている人もいる、密かにね。しかし、果たしてそうかな。返ってくるかな。そもそも自分の行為には常に見返りを求める、それが人間なんだ。見返りを求めない行為とは天国へ行くための見返りを期待している、のような言葉もある。人間なんて、現金なもんさ、火星に移住するのが難しいとなったら途端に今住んでいる地球を大事にしようって、じゃ何かい、もしも地球以外に全人類が住める星があるなら途端に地球はいくら汚してもかまわないになるんじゃないのかい、今唱えられている環境保護、レジ袋の有料化なんかも人間が住めなくなったら困るからであってそれは結局善意の見返りを求めているのであって決して美しい行いなんかじゃないんじゃないのかい。人間なんて欲望とエゴのかたまりさ、かく言う君も人間じゃないか、ああそうだよ、自覚があるんだまだマシな方じゃないのかねえ。別にここで環境問題をどうこうしたいわけじゃないしするわけじゃないんだけども、人間ってさ、ただ生きているというわけではないのだよ、機械じゃないんだ、人はパンのみに生きるにあらず、さ、個性や人格というものがある、それぞれにね。それらを声高にこういうところで叫んで悪いのかね、真っ直ぐな主張とは美しいものなんだぞ。誰しも生きている、死んでないんだ、物じゃないんだ、怒りもすれば泣きもする、それをなんで否定されなきゃならないんだ、心があるから人間なんじゃないのか心が無い人間なんていない、そんな人間が欲しいのなら近未来にできるであろうロボットに期待してもらおうか。ロボットなら、感情がないから何でも嫌がらずに言う通りに動いてくれるだろうさ、あれもこれも全部してくれる。そのうち、人恋しさまでロボットが埋め得る時代が来るのかもな。気持ち悪い。そんな時代が来たら、精神的に弱かったり繊細だったりする人間は残らず淘汰されて絶滅してしまうんじゃないか、なんと恐ろしい。美しい人間が消え去ってしまうんじゃないか、美しいという概念すら無くなってしまうんじゃないか、美しい、の内容が変わったりして、さ。とんでもない時代だなとは思うが、その時代に生きている人間にとっては別になんとも無かったりして、時代性ってすごいんだな。その時の常識が違う時代の非常識だったりするからな。でもさ、善と悪。善があるなら悪があり、悪があるなら善がある。どちらか片一方だけなんて、人間が感情を持っている限り絶対に有り得ない。違いがあるというのは、素晴らしいことだ。認めないと。あの人はあの人。この人はこの人。みんな仲良くできればいい。同じ地球ほしに生まれたんだから。

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― 新着の感想 ―
[一言] 天理妙我さんの割烹から来ました。 こちらのお話、勢いのある内容で個人的にはとても好きです。 ですが、具体的な指摘と根拠をとの事ですので私自身初めてではございますがご指摘させていただきます。…
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