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赤い花~清い幻想~

作者: 新丁昭

即興小説トレーニングで数年前に書いたものです。お題:清い幻想、時間:4時間

Twitterのアカウントは消してしまったけど、他の人のものをパクったとかではないので!

僕の仕事はたくさんの花を咲かせること。きれいに咲くととても嬉しくて、この仕事がとても好きだ。それにたくさん咲かせることができるとその日のご飯が少し豪華になる。

さあ、仕事の時間だ!今日もがんばるぞ!

ドドドドッ!ドーンッ!バババンッ!バリバリ、バリッ!


今日もなかなかたくさん咲かすことができたと思う。僕は赤い花しか咲かすことができない。一緒に仕事をしている仲間たちそうだ。僕は他の色も咲かせたいけど、それは無理なことみたいだ。

今日、隣で仕事をしていた仲間は自分に花が咲いてしまった。不思議なことに、花が咲くとその人は動かなくなってしまう。いつか僕にも赤い花が咲いて動かなくなるのかもしれない。でもその時は大きくてきれいな花を咲かせたいと思っている。みんな喜んでくれるといいな。


仲間たちと部屋に戻り、他愛もない会話を楽しむ。みんなはおかしな話ばかりする。

「オレ、今日は十四人殺したぞ!」

「ボクは六人だけだった。」

「ぼくもうこんなの嫌だよ。戦争なんて終わって、早くうちに帰りたいよ。」

“花を咲かせる”を“殺す”と言ったり、仕事が嫌で泣き出す子もいた。僕はこの仕事、好きだけどな。鉄砲を撃つと一瞬だけ咲く赤い花、とてもきれいだと思うんだ。

僕が今日咲かせた花を思い出して笑っていたら、仲間の一人がおかしな奴だといつものように笑った。


それからも僕は花を咲かせ続けた。やっぱりきれいだな、そう思いながら引金を引く。僕の方に走ってくる人はどこか悲しそうだけど怒っているような顔をしていたが、僕の顔を見ると笑ってやがるとつぶやき化け物でも見たような恐怖の顔に変わった。そして僕に鉄砲を向けた。僕はもっともっとたくさんの花を咲かせたい。君にもきれいな花を咲かせてあげるね。


今日もたくさん咲かせたな。ご飯が豪華になるといいな。そんなことを考えながら仲間たちと家に帰る途中、どこかで鉄砲の音がした。僕の目の前に一輪の大きな赤い花が咲いた。とてもきれいな。

仲間たちは驚いた様子で周りをキョロキョロと見まわしていた。目の前に咲いた赤い花の向こうにそれを見ながら、僕は地面に倒れた。

「大丈夫か?すぐ手当してやるからな!」

仲間の一人が大声で言った。そんな大きな声を出さなくても聞こえてる、なんでみんなそんなに慌てているんだろう。

せっかく僕に咲いた赤い花も散ってしまった。ああ、今まで見た中で一番きれいだったな。でもやっぱり赤だった。

なんとなくだけど、このまま眠ったらもっといろんな色の花が見られるような気がした。だからそっと目を閉じた。


「あいつ、変な奴だったけど悪い奴じゃなかったよな。」

「そうだね、僕みたいな弱い人にも優しくしてくれた。」

「彼はこの恐ろしい世界じゃなくて、もっと素敵な世界を見ていたのかもしれない。」


初めての投稿です。

私はもともと長い文章を書くのは苦手なので即興で書いたものからなかなか発展できません。

書いていくうちに長いものも書けるようになればいいのですが、できるだろうか。

あと、前書きと後書きは何を書いたら良いのでしょうか。それについても勉強していきたいと思います。

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