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旅路

 俺は町を出て、ボスであるキングウルフの出る迷いの森を目指す。

 最初に大きなネズミ、ビッグラットに出会った。

 

「雑魚が」


 喜々として、ビッグラットの目に弾丸を打ち込む。ビッグラットのHPバー一瞬で削れて砕け散る。

 一撃だ。


「ふふふ、気分がいいな」


 まさに無双だ。

 俺はビッグラットや、レッドゴブリン、ねっとりスライムといった敵を片っ端からクリティカルダメージを与えて消滅させていく。

 快感だ。今まさに俺はゲームをしている!

 俺はそのまま森へと直行した。

 ジャイアントビー、グレイウルフ、ポイズンスネークといった敵が出てきた。どれも眼球を狙えば一撃だ。

 狙わなくても一撃だけど。

 俺は歩き続けて、キングウルフのでるボスエリアまでやって来た。

 今は他のプレイヤーが挑戦中とのことで挑戦が出来なかった。

 きっとゲームが始まって少しの間は行列が出来たりしたんだろうなと思う。

 今は行列とかはないから楽でいい。

 前のプレイヤーがキングウルフを倒したか、死に戻ったようで挑戦可能となった。

 俺は中に入る。

 その狼は巨大だった。高さ三メートルはあるだろう。キングウルフだ。

 周りには取り巻きのグレイウルフが三体いる。

 俺は戦いが始まると同時に抜き撃ちで、キングウルフの眼球を狙う。

 眼球はそうじてクリティカルポイントだからな。確定クリティカルが起きる。

 一撃でキングウルフのHPバーが砕け散る。

 キングウルフが死んだことに怯んだグレイウルフの眼球に弾丸をぶち込む。

 時間にして3.2秒だ。 

 経験値とお金とドロップアイテムが手に入る。

 そして称号ゲットだ。

 

『森の王狼の討伐者

 キングウルフを倒した証。

第二の町ドスに転移できるようになる』


『王狼の最速討伐者3.2

 キングウルフを最速で倒した者証。

 他に記録が塗り替えられた時、この称号は元王狼の最速討伐者になる。

 AGIが1.2倍になる』


 王狼の最速討伐者だと。これはいい称号を手に入れた。

 WIKIに情報が乗っていたが、まさか俺が手にいれることが出来るとは。

 単純に効果も強い。

 次に手に入れたアイテムを見てみる。

 合計で4点あった。

 その中で興味を引いたのはこれだ。


『王狼の宝玉

 王狼の魂が詰まった宝玉、テイマーや召喚士が使えば王狼を仲間にすることができる』


 モンスターの宝玉系アイテムは非常にレアで確率は1%以下と言われている。

 店売りのものもあるが、殆どは直にモンスターを倒さないと手に入らない。

 だがボスモンスターは勝ってしまうと次に挑戦できるのは半日後だ。

 おそらくだが、俺がLUKを上げまくったおかげでドロップ率がよくなり簡単に手に入ったのだ。

 さていいものも手に入ったし、俺は第二の町ドスに行くことにするか。

 

「転移、ドス」


 瞬間、目の前の景色が変わった。うっそうとした森ではなく町の広場に俺は立っていた、

 結構人が多い。そして俺はどうやら注目されているというか、目立っている。

 ちらちらとこちらを見る目が目に付く。

 俺の力に気付いたようだな。いい気分だ。

 俺は悠々と街中を歩く。目指すは闘技場だ。

 マップを見て、闘技場までやってきた。

 中に入り、NPCの受付に武闘大会に出ることを伝え、登録する。

 何か顔が引きつっていたが、おそらく俺に気おされていたのだろうオーラが違うからな。

 物理的に。


「えっとですね、ガンマさん」


「なんだ?」


 受付嬢が話しかけてくる。


「実は参加者が予想以上に多くてですね。予選の予選をやることになっているのです。内容はこちらが用意したモンスターを狩ることです。挑戦権は一回しかありません。準備が出来たら転移させますので、言ってください」


 なるほど、予選は詳細によればトーナメントだった。バトルロイヤルではなく一対一なので時間がかかる。そこでふるい落としをしようということか。

 

「もちろん受ける。そして準備はすでにできている」


「わ、わかりました。では転移しますね」


 視界が変わる。俺前には緑色の鱗を持ったドラゴンが鎮座していた。

 強そうだ。WIKIは見ておくべきだったか?

 だがこのドラゴンも目が確定クリティカルポイントだろう。

 勝負が始まるとともに俺は目に弾丸をぶち込む。

 すると一撃でHPバーが砕け散った。

 呆気ない。

 少しは苦戦するかと思ったが、まさか一撃とは。

 所詮予選の予選か。

 俺は危なげなく予選への切符を手に入れ、闘技場を後にしたのだった。

 この後はどうするか。

 そういえば第二の町にはプレイヤーが開いている露店や鍛冶場があったはずだ。

 そこを覗いてみるか。


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