クラン戦その3
俺は空中要塞ガンナースカイフォートレスを動かし、攻略組ハーヴェストとダイナマイトハーツが争っているところまでやってきた。
上からは三つの村が見える。
一つは滅ぼされており、おそらく攻略組ハーヴェストに消されたダークネスアンダーグラウンドの村だと思われる。
そして大量の軍団によりダイナマイトハーツのプレイヤーは攻略組ハーヴェストに押され気味だった。
もしこのまま何もせず見ていたら一時間とせず、ダイナマイトハーツの拠点である始まりの村は潰されるだろう。
何もしなかったらな。
「セロ、今回も頼んだぞ」
「にゃー」
俺は暗黒の羽を使い戦争の中心地に舞い降りる。そこには見知ったプレイヤーが多くいた。
イグサ、アルベルト、マッチョ、善次郎、センチネル、毛ガニ、アメリア、メガ盛り、みこみん、カムイ、全員が先頭に立ち戦っている。
だが、俺が降り立ったことによってその視線は俺に釘付けになる。
「お前がガンマか」
視線が俺に釘付けになり、一種のこう着状態になった時、一人の男が俺に問いかけた。
見たことない顔だ。
「そうだが。お前は?」
「俺はギース、一応攻略組のNO1をやらせてもらっている」
なるほど、言われてみれば装備が豪華に見える。恐らく地下迷宮産の材料を使って作った防具だろう。
「なるほど、NO1とだけあってレベルは高そうだ」
「強そうだとは言わないんだな」
心外だという表情をするギース。
「まぁな、せいぜいレベル200ってところか。俺のレベルの半分だな」
そこまで聞いたギースがしかめっ面をする。驚いた顔じゃないってのは嫉妬方が上に来てるのか? 他のメンツは驚いた顔をしていたり、本当か? と疑った顔をしている。
「だが、そんなことはどうでもいい。全員でかかって来いよ。俺は今日、伝説を作りに来たんだ。一人でクラン戦を勝利するという伝説をな」
そこで当たりの人々がざわつく。
そんなざわつきをとっぱらったのはイグサだった。
「そんなのやらせないでござる! ここは一旦共同戦線を結ぶでござるよギース殿!」
「そうだな。攻略組としてそんな伝説作らせるわけにはいかねぇ」
ギースが応え二つのギルドが共同戦線を結ぶ。
上から見た所、1500VS700ほどの戦いだった。
つまり今から始まるのは1対2200の戦いだ。
「こいよ、イグサ。ギース。他の有象無象共、俺の本気を見せてやろう」
「言われなくても、かかりに行くでござる!」
そこまでいって、イグサが切りかかって来る。
俺はその刀を躱し、その刀の上に乗った。
「なっ!?」
「遅すぎる」
俺はイグサの目に照準を合わせ一度に二発弾丸が撃たれるダブルバーストを発動する。
一発目がイグサに当たると同時にバリンと身代わりアイテムが砕ける音がした。二発目でイグサのHPバーが砕け散る。
イグサは消滅した。
次にギースが向かってきた。
俺から言わせればカメの歩みだが、周りが青く輝く粒子に包まれているところとHPが減ったところ見るとオーバードライブを使っているのだろう。
オーバードライブは単純だがステータスをかなり増強する便利なエクストラアーツだ。
だが俺の前ではナメクジ同然。
俺は当たるギリギリ、一ミリ単位でギースの剣を躱してギースの横頭にリボルバーを突き付ける。
「あばよ」
いつの間にか、移動していたことに驚きを隠せない表情をするギース。それを俺は悪意の目から見ていた。
俺はウィークポイントバレットという第二の弱点を確定クリティカルポイントにするアーツを使う。
これによりプレイヤー相手なら頭全体や心臓も確定クリティカルポイントになる。
俺が目にも止まらぬ速さで二回撃つと、一発目は身代わりアイテムが砕け、その身代わりアイテムが砕ける音がやまぬうちに二発目が命中する。
HPバーが砕け散り、消滅するギース。
実質、二つのクランのトップが四秒で消滅した瞬間だった。
これにより、二つのクランのプレイヤーは流石に士気が落ちた。
そこから始まるのは一方的虐殺だ。
次の五秒で、トップレイヤーである奴ら、(具体的にはアルベルト、マッチョ、善次郎、センチネル、毛ガニ、アメリア、メガ盛り、みこみん、カムイ)全員の眼球に弾丸を浴びせて消滅させた。
戸惑い向かって来ることすらできないプレイヤーたちに弾丸を浴びせて消滅させる。
俺はものの1分で2200人のプレイヤーたちを、消滅させた。
悠々と歩いてコアクリタルまでたどり着くと、俺は弾丸をコアクリタルに撃つ。
『クラン、攻略組ハーヴェストの拠点のコアクリタルを破壊しました』
続いて始まりの村の拠点まで行き、コアクリタルを破壊する。
『クラン、ダイナマイトハーツの拠点のコアクリタルを破壊しました』
ここまで20分の時間がかかった。
情報通の集まりも検証は済んだころだろう。
俺は暗黒の羽でガンナースカイフォートレスに戻ると、情報通の集まりの拠点までガンナースカイフォートレスを動かした。
「せっかくだから、キャノン砲で沈めてやろう」
三十分になると同時に俺は一斉放射の合図をだし、キャノン砲が情報通の集まりのクランを破壊した。
『クラン、情報通の集まりの拠点のコアクリタルを破壊しました』
『そこまでぇええー! コアクリタルが一つを除き全て破壊されたのでクラン戦を終了します!』
GM、ギーマの声が鳴り響き、クラン戦は俺の圧勝で終了した。
これにより掲示版は大盛り上がりを見せる。
伝説が作られた瞬間だった。




