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優勝翌日

 大会翌日。九月二十四日

 俺はウノの町の広場で玉座に座り、大会で得たものを確認していた。

 

『第三回武闘大会優勝

 第三回武闘大会優勝の証。

 次回予選の予選があった場合参加しなくてよくなる』


『第三回武闘大会ベストバウト賞

 第三回武闘大会でベストバウトな戦いを送ったものに贈られる証。

 LUK+3』


『第三回武闘大会優勝トロフィー

 第三回武闘大会を優勝した証。

 見せびらかすもよし、部屋に飾るもよし。

 譲渡負荷』


 こんなものだ。ワインをインベントリから出し、トロフィーで飲む。

 うむ、味は変わらないが何かいつもよりおいしい気がする。

 勝利の美酒って奴か。

 トロフィーをインベントリにしまい、今度はお肉スティックを取り出す。

 これはセロのご飯だ。セロは何も食べないでいいが、お肉スティックを上げると喜ぶ。

 俺の膝の上にセロが座り、お肉スティックで餌付けする。

 そうしていると二人のプレイヤーが話しかけてきた。


「よお、ガンマ。優勝おめでとう」


「ガンマさん。昨日ぶりですね、遠目でもすぐに分かりましたよ」


 一人は検証班リーダーのドラゴヌだ。もう一人はパパラッチで昨日簡単なインタビューに答えたから、昨日ぶりといっているのだろう。ちなみにインタビューは一言インタビューで俺は「当然の結果だ」と答えておいた。

 

「俺が検証班リーダーってことは知ってるだろ? 色々ガンマに聞きたいことがあってな」


 聞きたい事か、150レベルの素材の出所とかかな? まぁ、別に隠すことにこだわっている訳じゃない。等価交換なら答えていいだろう。


「有益な情報を一つ出すごとに、俺は質問に一個答えよう。それでどうだ」


 OKとドラゴヌが応える。


「まずはそうだな、お前が出したレベル150のアイテムの末路だ。まず貰った奴はお前のドロップ品をプレイヤーに売りつけた。貰ったやつは巨額の富を得たがPKで失った。それの繰り返しで金は今は何処に行ったか分からねぇ。反対にドロップ品だが、これは居場所が分かっている。俺がプレイヤーから買い取った。本当かどうか確かめたかったからな」


 そういって、ドラゴヌがインベントリから一つの素材を取り出す。

 たしかに俺がPKにあげたものと同じだ。

 

「これを返すから答えてくれる質問を一つ増やしてくれない?」


「いらないなし、答える質問の数も増やさない。その程度なら100以上持っている」


「まじかよ」


 ドラゴヌはそう言って、インベントリにドロップ品をしまう。

 

「それで質問何だが、さっきのドロップ品をどこで手に入れた?」


「あんまり有益な情報じゃないが、まぁ、いいだろう。ウノの町の地下迷宮だ」


「地下迷宮。そんなのがあるのか。どうやっていくんだ?」


「さりげなく、質問するな。先に情報だ」


「ちぇっ、乗ってくれないか」


 ドラゴヌは騙せなかったかと呟いた後、次の情報を話し出した。


「これは不確かな情報何だが、クラン戦が始まるという情報があった。ということでクランの情報をまとめた紙だ。クラン入ってないだろ?」


 インベントリから取り出した紙を俺に渡すドラゴヌ。


「地下迷宮の行き方と、レベル120まで上げた方法を教えてくれ」


「おいおい、質問は一つだろ」


「紙とクラン戦が始まるかもしれないって情報で二つだ」


「仕方ないな。地下迷宮には神殿から行ける。資格がいるが、俺は訓練所の教官からの融通で行かせてもらった。レベルは単純に地下迷宮で敵を倒してたら上がった。そんだけだ」


「はぁ~、地下迷宮の敵レベルはドロップ品から計算して150相当だろ、倒せるもんなのかね」


「最初は一匹倒すのに一時間かかったがな。すぐにレベルが上がって短時間で倒せるようになったよ」


 ん? ちょっと口車に乗せられたか? 隠すような情報でもないしいいか。


「じゃあ次な。といってもガンマがほしがるような情報が何かわからないんだよな。俺も一応聞きたいことは終わったし。何かほしい情報はあるか?」


「特にないな」


「だったら私が聞いていいですかねー。聞きたいことあるんですよ!」


 パパラッチが聞いてくる。質問は大会についてだった。


「あれ、どこまで舐めプしてたんですか?」


「パパラッチなら貸し一つでいいだろう。葉巻を吸い終わるまで相手に攻撃しない、アーツ使用禁止、エクストラアーツ使用禁止、アクティブスキル使用禁止ぐらいだ。細かいことを言えば、身代わりアイテム使用不可、初期体装備、弾丸装填禁止、他にも色々ある」


「ほへー、めっちゃ禁止してますねぇ。それでイグサちゃんに勝っちゃうなんて化け物ですよ」


「褒め言葉として受け取っておこう」

 

 俺はおもむろに玉座から立つ。


「さて、俺はレベリングしてくる。じゃあな。転移、セロ」


 そう言うと俺の視界が変わり、地下の荒廃した都市に変わる。俺は次に会った時ドラゴヌに第零の町セロの事を聞かれるだろうと予想する。転移した時に驚いた顔をしていたのだろうが、見れなくて残念だ。

 次の瞬間、パパラッチからフレンドコールが来た。

 フレンドコールに出ると、ドラゴヌが聞きたいことが出来たから帰って来てくれという内容だったが、レベリングするからと断った。

 さあ、レベル150ぐらいまで上げるか。


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