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PK狩り

 俺は大会の受付を済ませた。

 予選の予選はなかった。

 今回は出場者が第一回より少ないかららしい。

 それもそうだろう。レベルの差も開いてきたから優勝を目指す奴が少なくなったのだ。

 WIKIを見る限り最高レベルはアルベルトの93。俺とかなり離れている。

 これは大会中は縛りを設けたほうがいいかもしれない。

 そうだな、アーツ、エクストラアーツは封印。葉巻を吸っている間は、相手に攻撃しない。

 どこかで見たような縛りだな。チンピラを相手した時と同じか。

 レベル30差だ。これくらいはしないと勝負にならないだろう。

 そういえば、今回のルールは道具ありの一対一だ。

 他にも道具ありの様な追加ルールがあるがすべて読んだ。

 今回の戦いは勝負の五分間の時間の前に準備時間として一分の時間が用意される。その間に相手によって装備を変えたり、持つアイテムを変えたりできる。

 道具使いがかなり有利なルールだ。

 俺にとっては関係ないが。

 さて、大会の登録も終わったことだし、まずはPKを誘うための餌を流そう。

 俺は掲示板というものに情報を流すことにした。

 

 

 

レアドロップを語るスレ@VFO

345、検証班リーダー

 今のところの最高レアリティドロップは聖星のかけらだな。レアリティ10で、超絶極まれに火山の洞窟の奥深くから取れる。

 

346、ドワーフん

 聖星のかけらを使った武器を依頼されたがレアリティの高さで手が震える……。


347、アルベルト

 一億したんだから、失敗しないでくれよ。


348、ドワーフん

 ひぃいいいいいいー! プレッシャーをかけるな最強勇者。


349、ガンマ

 レアリティ15のアイテムを手に入れた。

 欲しい奴は俺から奪って見せろ。

 第二のフィールドの沼の湖の近くの林で待つ。


350、検証班リーダー

 ん? 見間違いかなレアリティ15のアイテムを手に入れたっていう厨二病が見える。


351、道具使い

 おかしいな、俺にも見える。


352、アメリア

 ガンマはどうやってレアリティ15のアイテムを手に入れたの?


353、ガンマ

 教えぬ。どうしても知りたきゃ大会で俺に勝て。


354、PKでやんす

 お前の弱点は分かってんだよ!

 取りに行くから待ってろ!


355、ガンマ

 早く来いよ。


 


 これぐらいでいいか、俺は掲示板から目を離し、WIKIを読みながら林の中でPKを待った。

 もちろん玉座にすわり、葉巻を吸い、ワインを悪意の(エビルブラッソ)に持たせ、セロを愛でる。

 ワインを飲むと酔い状態になるため、俺はワインの瓶にブドウジュースを入れて代用している。ちなみに酔いはほろ酔いなどではなく、乗り物酔いみたいな状態になるらしい。

 そのため誰も飲みたがらないとか。

 そうして寛いで待っていると、一人の男がやって来た。気配を消せてると思っているのか迂回しようとしている。


「おい、バレバレだぞ。姿を表せ」


「ばれたか! PKでやんす! レアアイテム寄越せ!」


「ほらよ」


 俺の前に降り立ったPKに俺はインベントリからレアリティ15のアイテムを無造作に取ると投げつけた。


「おわっ、くれんのか?」


 疑問を浮かべながらPKがキャッチする。


「宣伝だ。本当にレアリティ15のアイテムを持っているかのな。お前はそれを闇ルートでも何でも売りさばけ。そうすりゃ、俺の言葉が本当だと誰もが信じる。お前も得して俺も得する」


 PKの顔は荒いモザイクで見えないが恐らくにやけているのだろう。

 それとゴーグルとマフラーを付けている様だ。

 俺対策か。


「確かにな。でもお前を殺せばもっとレアドロップ手に入んだろ!」


 ナイフを手にPKが向かって来る。

 遅い。カメかと思うぐらい遅い。

 おそらくレベルが離れすぎているのだ。

 AGIの差が激しすぎる。

 俺はゴーグルを座ったまま蹴り飛ばすと、そのまま眼球に弾丸をぶち込んだ。

 呆気なくPKは消滅し、死に戻りした。

 俺はWIKIを読みながら、PK待ちを続けた。

 その日は結局あいつしか来なかった。

 俺はPK待ちを続けた、ザクロに復讐するためだ。

 次の日は誰も来なかった。

 しかしその翌日から爆発的に、PKが来るようになった。

 あの雑魚PKが売るのに成功したのか、噂に信ぴょう性が増したのだろう。

 俺は狙われる立場となり、火に飛びいる夏の虫状態だった。

 虫は勿論PKだ。

 そして大会の前日。

 今日も雑魚ばっかかと思っていたが、一人のPKを殺した時に称号が手に入った。


『リベンジャー を取得しました』

 

『リベンジャー

 自分を殺した者を殺し返した証』


 あっさりと俺の復讐は叶った。

 モザイクのせいでザクロかどうかも分からなかったが、とにかく俺はリベンジを達成したらしい。

 気分は特に変わらないな。

 しかし、何かに区切りが付けれた気がする。

 俺はすぐに転移すると、大会の準備を始めたのだった。

武闘大会予選当日。

俺は早めに待機室に行き待機していた。

闘技場の中は相変わらずいっぱいで、並んで待機室に行かなきゃならなかった。

今回戦う回数は五回。

さて、俺は楽しめるかな?

 強敵が待っているといいんだが。


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